- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797336559
作品紹介・あらすじ
格差社会、小泉政権の経済政策、エコノミストの役割、ナショナリズム…多くの諸問題を気鋭の経済学者が舌鋒鋭く論じる。笠信太郎、石橋湛山、西部邁、バーナンキなど多くの論客たちの言説を検討しながら、日本の今までとこれからを考えた一冊。経済政策を考えるための入門書としても最適の内容となっている。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
格差社会、小泉政権の経済政策、エコノミストの役割、ナショナリズム…
多くの諸問題を気鋭の経済学者が舌鋒鋭く論じる。
笠信太郎、石橋湛山、西部邁、バーナンキなど多くの論客たちの言説を検討しながら、日本の今までとこれからを考えた一冊。
経済政策を考えるための入門書としても最適の内容となっている。
[ 目次 ]
第1章 「格差社会」の真相―小泉政権の負の遺産
第2章 小泉政権の経済政策を振り返る
第3章 日本のエコノミストたちは何者か?
第4章 日本経済学の失敗
第5章 期待の経済学を求めて
第6章 レジーム転換の経済学の登場
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
◎「日本経済復活 一番かんたんな方法」(勝間和代/光文社新書/2010)で紹介
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うーん、期待して読んだんだが、高橋亀吉の構造と循環論の違いとそれぞれに対する政策割り当ての議論が、著者の田中秀臣らしいところだろうか。
西部邁の経済思考に対する批判は、読ませるものがあったが、プライマリーバランスとドーマの公債論など、田中の前著「経済論戦を読む」の焼き直しに過ぎなく、また、2006年の景気回復が、不良債権の処理や構造改革によるものが主として成立しているものではないということを、それなりの資料でもって根拠の提示を望んでいたのだが、それは無かっのが非常に残念。無論、田中の提起する「経路」の経済学という視点は、プラクティカル経済学の提唱と同じく同意するものである。そして、その「経路」の経済学が、数字を示しながらの展開には、似つかわしいものではないのだということも理解しながら、あえて述べているのである。