個人情報「過」保護が日本を破壊する [ソフトバンク新書]

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797336917

感想・レビュー・書評

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  • 個人情報保護法が本来の枠をはるかに超えて運用されているため、どれくらい問題が生じているか、またどのように改善するべきか書かれている。

  • いや〜とってもおもしろく、しかも「よくぞ言ってくれた!!」って感じで、読後にかなり溜飲が下がる本です(笑)

    私が幼稚園、小学生のときの卒業アルバムには確か卒業者の氏名と住所、電話番号が記載されてました。これのおかげで、卒業後も年賀状やりとりしたり、同窓会の相談したり、とっても役に立ったんですが、中学以降はこういうのもなくなりましたね〜。

    驚いたのは、個人情報保護の名の下に、本来なら考えられないような事態が起こり始めていること。

    例えば、記憶に新しいところでいうと、JR福知山線の事故の際に被害者の家族が病院に自分の身内がいるかどうか尋ねたところ、『個人情報なのでお答えできません』と言われたっていうこと。

    あと、驚いたのは、2005年に起きた集中豪雨の被害にあった中野区の800世帯に、税務署とNHKが減免処置を周知するために被害者情報の提供を区役所に申し出て、これがなされた後、なんと・・・この被害者世帯から『区が個人情報を勝手に流した』と抗議・非難がきて、区が謝罪するに至ったとか。

    しかもこの文句をつけた方はちゃっかり減免してもらったそうで。まぁ〜ここで謝罪しちゃう区も区で、もっと毅然とした態度で自分たちの行為が正しかったと主張すればいいんだよな〜。(そうするとまたマスコミがうるさく騒いだりするんだろうけど(笑))

    なんか変な世だな〜。人の善意を平気で踏みにじって権利の濫用。法律も名前ばかりが一人歩きし、その法律が何のために施行されたのか、顧みることもなされず。原点に立ち返ってその法律の意味を考えれば、上記のようなことは起こりうるはずがないんだけどね。

    筆者はこういった事態に警鐘をならしており、個人情報として保護される権利をもっと明確に記述すべきと主張されてます。もっともですよね。(こんな当たり前のことをわざ×2主張しなくてはならない現代って・・・病んでるな〜(笑))

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