アタマにくる一言へのとっさの対応術 (SB文庫)
- ソフトバンク クリエイティブ (2007年3月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797339475
感想・レビュー・書評
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ドイツのコミュニケーション・トレーニングの専門家による本。
攻撃をかわすのに、合気道を応用しているという。
段階を追って書かれているので、困っている人にオススメ。
とっさにどう振舞うか、ということだけでなく、何が起きているのかという分析や、心の持ち方が参考になると思います。
世の中では見苦しい言い争いも多いが、それよりみじめなのは、ひどいことを言われても言い返せないままでいる人がいること、だそう。
餌食になりやすい人は、いい子になるように躾けられすぎて、自己主張するパワーを失っている人。
いじめの達人は、そういう効率のいい相手を嗅ぎつける。
まず、自分の心の持ち方や普段の態度を見つめなおし、弱みを晒しているのを変えること。
姿勢が悪かったり、自己卑下や自信のない発言が多かったり、いい人であろうとしすぎたり。
親切で感じのいい足だけでは片足を引きずって歩いているようなもの。毅然として相手をやりこめる足にもパワーを入れて、両足で立たなくては。
全身に力をこめれば、人を馬鹿にした言動をやめさせられる。
心のガードを固めただけで何も言わないのに、暴言が止まった実例も。
理不尽なことを言っている相手のことなど、そもそもまともに受け止める必要はない。
相手の攻撃はほとんどが馬鹿げた、あつかましい、無礼なものに決まっているから。
無言で驚いたように目をみはったり、「それがなにか?」とだけ言ったり、全然違う話題を持ち出して、はぐらかしても良い。
相手を説得しようとか、理解してもらおうとまで考えなくていい。
そこまでするのは時間の無駄だから。
大事なのは自分で、相手ではないということ。自分の心の健康のほうが大事だと。
本来の目的、自分がやろうとしていたことを続け、相手の挑発に乗らない。
相手が自分の言うことを聞こうとしなくても、自分の主張を繰り返す。
侮辱されるいわれはないのだから。
とんちんかんなことわざを言う、というやり方がおかしくて、いいですね。
そこまでしなくても、話題をそらすとかね。
賛成しながら自分の要求を繰り返す、というのが大人な対応かな。
相手の言ったことをおうむ返ししたり、冷静に「怒ってるんですね」などと言うというのは、状況によっては火に油を注ぐ場合もあるんじゃないか、という気がするんだけど?
争いを避けようとする、相手に限度を設けて釘をさすのが苦手、といった性格傾向があたっているので、参考になりました。
「パワーを取り戻す簡単な方法」をじっくり読みましたよ!
最後に作者の体験で、とっさに言い返せなかったことがあり、専門家のはずなのにと悩んだと。
なんでも解決できるような思い上がりに喝が入ったと感じたそうです。
でも当意即妙な対応が出来なくてもいい、それよりも自分を責めないことが大事だと。
自信や落ち着きを失わないことが大事なのですね!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アタマにくる一言への対処法
方法が具体的で参考になった。他部署との理不尽なやり取りに活用したい。
以外の5つのステップの紹介;
1.自己防衛 イライラ解消のターゲットにならない
・バリアカキーン 丸裸で立ち向かう必要はない
・弱い立場に自分で追い込まずパワフルに振る舞う
・・落ち着いて相手をじっと見る。
・・自分をバカにした笑いに乗らない。
・・好き嫌いや是非の判断を自分の中に持つ
・・相手も自分も要求を拒絶・主張する権利があることを踏まえる
・侮辱されたら→距離や間を置く
2.相手の挑発に乗らない
・デリカシーのない言葉はよけて過ごす。自分が黙っているのは冷静な証拠。
・誰に注意を向けるのか自分で決められる。
・話題も誰にも強制できない。話はそらすのに弁解はいらない。
3.応答の仕方
4.嫌がらせと付き合うテクニック
・事実確認
・侮辱が酷い場合には、侮辱は許さないことを表明
5.トレーニング
到達点でなく、日々の出来事がトレーニングの場。だんだんスキルをあげていく。 -
営業という職業からNOという断り文句には慣れている。しかし、NOという断り文句ではない言葉の中傷は、人間だから、ついカッとなってしまうこともある。それは場面に応じて、自分の引き出しから、意図的に営業トークでやり込めることもできる。。ただ、それ以上に、やり込むのではなく、うまくさらっとスマートに受け流す、かわすことができる大人の対応ができることの方が、高等テクニックだ。これは長年営業をしていても、なかなかデキる技ではない。そういう言葉のマジックをもっと磨きたい、という思いから、この本の題名に惹かれ、購入してみた。内容としては、日本文化として使えるもの、と、現実には難しいだろう、と思われるもの、が書かれている。しかし、それ以上に、基本的に人の誹謗中傷は、まともに受け止めない、冷静に対応する、ということを繰り返し述べている。これは、万国共通のことことなんだ、とわかった。昔から短期は損気と言うが、その通りだと思う。これをきっかけに、今では、営業トークというテクニックよりは、深呼吸して、冷静に対応する、ということを意図的に心がけるようにしている。それによって、相手を落ち着かせることが出来、互いに話し合いが出来、結果的に良好な関係を保つことが出来る、ということを体感することが出来ている。
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この本は今まで読んだ本とは違い、普段の人との会話の一部分などで役に立つ 相手の攻撃から自身の身を守るテクニックと題し、その実用性だけではなく、人間の心理的な部分にも踏み入った内容で読んでとてもためになったと思う。
たとえば2章の「どうしたら堂々と話せるようになるのか」では
相手があなたを笑っている時決して笑顔を見せないことなど、なるもこういうことをすれば今までのイメージを変えられると思います。
あとへらへらしないことらしいですよ(笑) -
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図書館
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くだらん。
負け犬は読めばって感じ。 -
翻訳本にありがちな日本の風土とマッチしない感がないのは、著者(ドイツの女性)が合気道などの東洋武術に理解があるということと、人間のコミュニケーションの悩みに洋の東西を問わないということだと感じた。対応の肝として、敵を追い詰めないことというのは目から鱗だった。いつもいつも「ああ言い返せば良かったのに」と思ってきた自分にとって、それが実現していたら対立はますます深まっていたのかも知れないと思えたのだ。本書で紹介された対応術を使う機会が今後ないようにしたいが……
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書いてあることはもっともだと思うけれど、「とっさの対応術」というほどのテクニックでもないように思えた。要は、相手のの言葉は自分には通じない、ということを知らせめてやればよい、ということだが、結構粘着質の人もいるし。