未来を予測する技術 (ソフトバンク新書 46)

著者 :
  • ソフトバンククリエイティブ
3.09
  • (1)
  • (4)
  • (26)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 102
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797341164

作品紹介・あらすじ

いつの時代も求められる未来予測。気象予測、地震予測、経済予測など様々なニーズがあるが、コンピュータ・シミュレーションは、現代もっとも科学的信頼性に基づいて行われる未来予測の手法である。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の調査にも貢献する「地球シミュレータ」を通し、シミュレーションの「今」と「展望」を解説し、新しい文化の胎動を俯瞰する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  コンピュータシミュレーションとは、つまり未来予測である。つーのを、「地球シミュレータ」のセンター長が解説。これもまた、「部分に還元して考える」ではなく、「まるごとつくってやってみる」式の別側面だといえるだろう。
     コンピュータの能力は信じられないほどのスピードでどんどん増していっているのだが、「シミュレーション」ではまだまだ「足りない」のだという。「ホリスティック・シミュレーション」と著者が名付けている、ミクロとマクロの階層を連結したアルゴリズムによるシミュレーションでは、どういうことをやっているか。雲をひとつひとつの粒子が集まったものとして記述して、そこから台風の予測をするような計算をしているのだから、いくら計算能力があっても足りなくなるのは当然だ。だから、地球シミュレータほどの計算能力をしても、「そろばん的に使う」(人間の能力のせてつかう道具)ことを求められる。そこをどう工夫していくか。そのうえで「還元的」ではなく、まるごとシミュレーションすることで、どんなに意外な姿が立ち現れてくるのか。
     具体例を語りながら、とてつもなく大きなおおきな世界へと広がっていく。まさにスケールの大きい語り口だなぁと、楽しく読了。

  • コンピュータシミュレーションについての概略についての本。

  • [ 内容 ]
    いつの時代も求められる未来予測。
    気象予測、地震予測、経済予測など様々なニーズがあるが、コンピュータ・シミュレーションは、現代もっとも科学的信頼性に基づいて行われる未来予測の手法である。
    IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の調査にも貢献する「地球シミュレータ」を通し、シミュレーションの「今」と「展望」を解説し、新しい文化の胎動を俯瞰する。

    [ 目次 ]
    第1章 一つの技術が人間の生き方を大きく変える
    第2章 未来予測は「祈り」と「占い」から始まった
    第3章 変わりゆく科学のパラダイム
    第4章 近代科学の落としもの
    第5章 コンピュータと情報産業
    第6章 シミュレーション文化の胎動
    第7章 未来を映し出す望遠鏡の世界
    第8章 二十一世紀はシミュレーション文化の世紀
    第9章 終章―未来への提言

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • シミュレーションを使って気候、経済動向、その他もろもろの未来を予測する技術について。もうちょっと的を絞って、突っ込んだ話が読みたかったような。2007/10/01

全5件中 1 - 5件を表示

プロフィール

佐藤哲也(さとう てつや) 京都工芸繊維大学教授。京都工芸繊維大学院工芸科学研究科修了。繊維科学、色彩工学、感覚工学を専門として、繊維と色彩と人間の関係などをテーマに、幅広い研究を行っている。日本繊維製品消費科学会、繊維学会、日本色彩学会などに所属。

佐藤哲也の作品

ツイートする