鉄塔 武蔵野線 (ソフトバンク文庫 キ 1-1)

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  • ソフトバンククリエイティブ
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レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797342642

作品紹介・あらすじ

夏休みも半ばを過ぎたある日のこと。5年生の見晴は近所の鉄塔で番号札を見つける。その名は"武蔵野線75‐1"。新発見に胸を躍らせた見晴は、2歳下のアキラを誘い、武蔵野線を遡る。「オレたちは鉄塔を辿っていけば、絶対に秘密の原子力発電所まで行けるんだ」-小学生の頃、誰もが抱いていた気持ちを見事に描き、未知の世界を探検する子供心のときめきを見事に描き出した"鉄塔小説"。第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。1997年映画化作品。著者が思いの丈を詰め込み、本当に望んでいた「完全版」に改編。鉄塔 武蔵野線1号から81号まで計500枚以上の写真を掲載し、幼き日の美しい思い出を遡る。

感想・レビュー・書評

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  • 少年二人がひたすら鉄塔を巡る。

    映画版を観たので8年ぶりに再読。
    あちらは不幸な少年の悲しい冒険だったが、
    こちらは普通の少年の楽しい冒険という印象。
    夏休みに意味もなく早起きしたりしていた
    あのワクワクした気持ちを少しだけ思い出せた。
    多分映画版の方が万人受けするんだろうけど、
    個人的にはこちらの方が好きだなあ。

    なお、この小説には内容が違う三つの本が有り、
    単行本版は結末が他二つより長く詳しく書かれており、
    新潮社文庫版は結末がすっきりしていて写真がほとんど無く、
    この本では結末は新潮社文庫版に準じていて、
    単行本版でも収録出来なかった写真を全て収録している。
    単行本版の結末は賛否両論あるようだが、
    非現実的であまり感情移入出来なかったので、
    この結末の方が余韻に浸れて良いと思う。

  • 天下の奇書である。
    そして優れた児童文学であり、青春小説であり、幻想文学であり、かつ鉄塔ガイド本でもある。
    残念ながら改稿された結末部分は枝葉にすぎない(必要なかったとも思う)が、それを超えて素晴らしい小説である。

    個人的にはこれでもかというぐらいに子どもの嫌らしさが描かれていて、読みながら爆笑するコトしきりであった。

    後書きにも書かれているが文中の偏執狂的な写真にも注目して欲しい。

    読めばあなたも明日から鉄塔を見上げる日々になろう


    追加

    後書きの中で矢川澄子さんとの交歓の様が記述されている。
    この後起こった悲劇を思うと涙が出てならない。合掌

  • 現実の 冒険物語のようである
    鉄塔の写真が載っている
    変電所所長からの招待状がとても面白い

  • 4〜5

  •  10年以上も前になるのか、映画を見たことがありいつかは原作をと思った作品。
     小5のボク一人では心細く、ともに苦楽を分かち合いたいと誘う二歳下のアキラの存在が大きい。なだめすかしたり、年上をかさに強引だったり、助けたり、助けられたり。
     冒険小説であるととものに、鉄塔の形状の美しさが伝わってくる。送電の塔ならば画一化した形であっても不思議でもないのに、立地であったり、電線が接触しないためにも形は様々。子供視点から立ったネーミングも楽しい。
     時代も変わり武蔵野の景色も変わり、その後の武蔵野線。そんな小説が生まれてもいいなぁ。

  • 武蔵野線といっても鉄道の話じゃありません
    西東京市の武蔵野変電所から日高市の中東京変電所まで伸びる送電線のこと
    小学5年生の鉄塔マニアの見晴が近所の鉄塔がどこまで続いてるのかを調べに行く旅物語です

    この小説ひとりじゃ心ともないのか小学3年生のアキラという少年をだまくらかして一緒に鉄塔めぐりし始めたところから俄然面白くなってきました
    このアキラというのはホント最高にいいキャラなんですよ~
    調子にのりやすくておバカなところはなんとも微笑ましい限り
    それに比べて主人公の美晴は鉄塔愛がすごすぎて、鉄塔めぐりなことなら何でもアリといった感じで暴走しまくり(笑)
    日が暮れるまで付き合わされたアキラは無事家に帰れたか本当に心配になってしまいました

    この本読んでからもう鉄塔が気になってしょうがない…
    あれは婆ちゃん鉄塔だなとか思っちゃったりしてます

  • 少年が鉄塔を順に辿る冒険譚。途中単調になるも、冒険が終わりを告げるシーンはかなりセンチメンタル。読後は鉄塔が目について仕方がなくなること請け合い。ファンタジックな終章も良。

  • 2013/03/07
    自宅

  • あんまりにも合わなくて途中から流し読み。

    せめて誤字くらいなんとかならなかったのか。

  • 夏の日、少年たちは送電鉄塔をさかのぼる旅に出る。
    少年小説の傑作。

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