カラクリ荘の異人たち‾もしくは賽河原町奇談‾ (GA文庫 し 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797342987

作品紹介・あらすじ

異世界へ行く方法を尋ねられ「車か電車で行けば?」と答えた太一に、クラスメイトの采奈は「そんなのつまらないし、安易すぎ」と言った。しかし、下宿することになった空栗荘へ向かうため彼が賽河原町でバスを降りると、そこは人でなく魚人やムジナ、のっぺらぼうに、喋るカラス-etcたちが行き交う、妖怪たちの住む町だったのだ。おまけにたどり着いた空栗荘は、人間とはいえ一癖も二癖もあるような住人たちばかり…。そんな「あちらとこちら」が混じり合う場所で新生活を始めた太一に巻き起こる、不可思議な出来事の数々とは?賽河原町奇談開幕。

感想・レビュー・書評

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  • ジャケ買いと、妖怪モノだったので興味を持ち。
    しかしいい話だった。

    幼少の頃のトラウマで、他人に接することが苦手になってしまった主人公太一。
    父親の勧めで、父の友人が営む下宿にしばらく世話になることになった太一が
    目的の町のバス停で降りるとそこは
    魚人や喋るカラスが闊歩する、妖怪の町だったーー!

    主人公の性格が、何事にも冷めてて、つっけんどんで
    対人に関して不器用な部分も含めて
    至るところで自分の妹に似ていてちょっとイラッときた←

    世界と自分を隔絶させてしまう主人公に、
    なんとかこっち側に戻ってきて欲しい…そう思わせられる。
    そんな主人公を包む作品全体の雰囲気はとにかく優しく、落ち着く。
    賽河原町自体が妖怪の世界と繋がっているせいか、
    昭和っぽい懐かしい空気を持っていて、胸が和む。お祭りとか素敵。

    登場人物たちも、キャラが立っていて、なんだか古くから知ってる人のよう。
    みんな好き。

    心に空洞という名の傷を負った太一が今後どう変わっていくのか?
    温かく見守ってあげましょう

  • カラクリ荘の異人たち~もしくは賽河原町奇談~ (GA文庫 し 3-1) (GA文庫 し 3-1)

  • 『封殺鬼』はライトノベルで楽しみどころが良くわからなかったが
    こちらはやはり良くある形式ではあるにせよ読みどころがわかりやすい
    きれいすぎて作者の味があまりない感じではあるけれど

  • ・ライト色の強い封殺鬼だ
    ・だってミヨシくんと十遠見さんが非常に聖とユミちゃん
    ・だがCV諏訪部はタカハシさんだと思う
    ・アカネちゃんこれはいいロリ
    ・オカルト部分の闇もわりとライト霜島節
    ・ラブコメだーー!!

  • 06/27/2016 読了。

    知人から拝借。

  • 幼い頃のトラウマから、大切な感情まで忘れてしまうほどに頑なに冷え切った主人公の心。廻りの人たちとの関わりやいろいろな体験によって、自分には見えていなかった本当のことがたくさんあると気付き、頑なな心も少しずつ溶かされていきます。主人公の心の声が物語を途切れさせることなくスムーズに運んでいきます。複雑な伏線とかはないけれど、すっきりしていて、これはこれでいいかな(^^) じんわりな処もあるけれど、全体的にさっぱりした印象。でもその分読みやすいです。まだ入り口のようなので、続きが楽しみ♪

  • 封殺鬼が好きなので、Kindleで見つけて買ったものの、表紙の絵柄と冒頭の主人公のナイーブさに食指が動かず、しばらく放っておいた本。
    でも読んでみたら、やっぱり霜島ケイさんだけあって、全然面白かった。

  • 以前ツイッターでオススメして頂いた作品ですが、妖怪が出てくるけど怖くなく、ほのぼのしていて、何となく懐かしく感じるものもあったり、不思議な感覚のお話でした。面白かったです。
    http://lettura.blog86.fc2.com/blog-entry-340.html

  • 全4巻完結。第3巻のあとがきで番外短編があると言っているが、これは未読。
    和泉がんばれっ!六花(第3巻登場)雪女でツンデレなんて素敵だ。

  • 優しくてレトロな雰囲気が好きです。けっこう淡々とした語り口。ライトで読みやすい。異界とつながるカラクリ荘に下宿することになった少年が、過去のトラウマで心から失った何かを、妖怪たちとの交流を通して少しずつ取り戻していく。
    続き、読みます。

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著者プロフィール

大阪生まれ。『出てこい!ユーレイ三兄弟(ブラザーズ)』でデビュー。ファンタジーとホラーのジャンルで活躍。「封殺鬼」シリーズ 、「カラクリ荘の異人たち」シリーズ、「九十九字ふしぎ屋 商い中」シリーズ、「あやかし同心」シリーズほか、著書多数。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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