2140 ~サープラス・アンナの日記~

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797343656

感想・レビュー・書評

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  • 続編含めて読了。
    結婚適齢期で、「結婚のメリットとは?」「子育てってしんどくない?」と思っていた自分に、新たな視点を与えてくれた本。子育ては大変だろうけど、老人だらけの硬直した世界なんてちっとも魅力的じゃないわ。

  • 一気読み!今の世界中の人々に読んでほしい悲しいくて尊い物語りではないでしょうか。
    不死を手に入れた人間の愚かさ。新しい命の美しさを考えさせてくれる物語。
    この世に生まれてくる生命の寿命があるからこそ、その時間を大切にすることができるんだ!
    何もかも薬に頼る自分にも少し反省。

  • 舞台は2140年。
    寿命を伸ばすための薬「ロングライフ」が発明され人が死ぬことはなくなった時代。その為人口増加防止のために国家は法律等で子供を産むことを禁止した。
    しかし、それでも子供を産むカップルが絶えない。
    不法に産まれた子供は「サープラス(不必要な存在)」
    として専用の施設に収容され、使用人としての訓練を叩き込まれる。主人公であるアンナはサープラスとして2歳の時に保護され今では最年長の14歳になり監督生となった。そんな中ある日異例でアンナと同い年の少年ピーターが施設に入ってくる………
    最初はアンナの書く日記で始まっていて施設の生活やアンナの気持ちがものすごくリアルに書かれています。後半になってくるとアンナの気持ちの変化や施設から脱出するシーンが細かくかつスリリングにかかれています。作者の筆力が伺えます。

    児童書というのもあるのか、わりかしわかりやすかったり、字が大きかったりしてすらすらと読めて1日で読み終わりました。
    また、続編が出版されており今から読むのが楽しみです。

  • これを、初めて読んだのは1年前くらい……。
    また、最近読みたくなって図書館から借りてきた。

    やっぱり面白いな~。
    ピーターがすごくいいと思う。
    アンナもかわいいし、そんなアンナを守ろうとするピーターはかっこいい!
    すっごくお似合いの2人。

  • 子供が必要とされなくなった時代。人々はロングライフ『不老不死の薬』を求める。牢獄も同然の中で子供たちが立ち上がる!!!
    とにかく!おもしろかったです★

  • 歪んだ世界。
    人間としての命の尊さってゆーか、命の輝きってゆーか、を改めて実感できた。
    化け物。

  • 今から130年ほど未来の話、不老不死の薬が開発されて人口が減少しなくなり、
    新たに生まれてくる人間が邪魔になった。
    そこで、「長命を放棄しない限り、子どもを持ってはならない」という政策が採られた。
    しかしどうしても子どもが欲しくて、密かに子どもをつくるカップルもいた。
    その子らは違法な子どもなので「サープラス(よけいな存在)」と呼ばれ、施設に隔離されて奴隷のような存在として扱われていた。

    アンナは2歳半で施設に入れられ、自分は必要の無い人間だと洗脳されて12年間暮らしてきた。
    有能な召使いとして外の世界に出られる可能性があるサープラスとして、完璧になりつつあった。
    ある日、新たに捕獲されたサープラスが施設にやって来た。
    普通なら年少者のはずだが、彼は15歳くらいの少年でピーターといった。
    ピーターはアンナに言った。「きみの両親を知っているんだ。きみを助けるために来た」

    久々に読んでてドキドキしました。
    最後に思いがけないドンデン返し、あります。

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