あたしはメトロガール (ソフトバンク文庫 イ 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797344479

感想・レビュー・書評

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  • 元自動車整備士のバーニーは30歳。
    なかなか美人でメカに強い。
    彼女の弟ビルは何らかの事件に巻き込まれ
    人気レーサーのフッカーの船で消息を絶った…。

    船を取り戻したいフッカーと弟の安否を求める
    バーニーの、ロマンス追跡劇が始まった…。

    といった内容なのですが、勢いのある
    コメディとロマンス、ミステリと活劇が
    魅力の一冊。

    キューバからの移民と恐ろしい兵器をめぐる
    陰謀が背景にあるのがアメリカの作品らしいです。

    バーニーとフッカーのべたつかないロマンス
    とポップコメディの味。
    対して後半の兵器の解説が怖いのが印象的ですが
    怖い悪役はそんなに出てきません。

    大体、スカッとするために読むお話なので
    難しい事は考えずにハラハラ・ドキドキしていい。
    そんな一冊です。

    ちょっと元気が出ないなあ。
    イカす男が出てきて、ヒロインがヘナヘナしてなくて
    パーッとした気分になれないかしら…って時に
    うってつけです。

  • 元整備士で、現保険会社勤務のバーニーはある日弟ビルから「自分が行方不明になっても心配しないように」という電話をもらう。その電話に女性の悲鳴を聞いたバーニーはビルの元に駆けつけるが、すでに姿はなく、彼の部屋は家捜しされた後だった。伝言を元にビルを探し始めたバーニーは、伝言にあったレースドライ−バーのフッカーとともにビルとフッカーの船の捜索を始める。そのなかで沈んだ漁船とそれに積み込まれた金塊、冷戦当時の弾頭の噂を聞く。

    基本的には、推理するというより流れに沿ってただ楽しんで読むだけ。個性的なキャラで楽しめるが、バーニーのイメージはタイトルでイメージしていたのとは異なり南部のじゃじゃ馬で、話の内容もそれのイメージ通り。

  • イヴァノヴィッチの新シリーズ1作目。
    バーニーはボルチモアで育った30歳で、真面目な保険会社主任だが、もともと父親の整備工場で仕込まれたので、メカに強く特にエンジンが大好き、レース出場の経験もある。
    身長体重は標準、ピンクのミニスカートの似合う長い脚をしている。婚約歴3回と途中で弟に暴露されたり。
    困った弟ビルからの電話で救援のためにマイアミに駆けつける。
    思慮深い姉で通ってきたのはこの弟との比較から。
    ワイルド・ビルはいつも笑顔で気はいいが、いささか単細胞で困った羽目にはまりがち。
    港で、ストックカー・レースのレーサーで花形のサム・フッカーに出会う。
    ストックカーとは特注車ではない市販車の意味で、中身が市販部品で改造されていてスピードは出る。
    ビルはフッカーの豪華ヨットの船長で、勝手に運転して行方をくらませたとわかる。
    葉巻工場に勤めていた若いキューバ美女マリアが行方知れずで、彼女を追う強面の男達も登場。
    セレブでモテモテのフッカーに距離を置きつつ、珍道中を繰り広げることに。
    捜査途中で知り合った強気のおばちゃんとおばあちゃんが出てきたり、ステファニーのシリーズとかなり共通性もあるが、全体は笑いとロマンス度が高め。
    事件の後半はキューバを巡る陰謀で、かなり大がかり。
    メトロガールとは、メトロセクシャルという都会のカッコイイ男性を指す言葉から来た造語で、男前な女っていう雰囲気なのだとか。
    メカに強いのがカッコイイ。
    毎度カーチェイスが出てくる話みたいですね。
    2004年の作品。

  • /?day=20100607

  • ジャネット・イヴァノヴィッチといえばステファニー・プラム・シリーズですが、魅力的なヒロイン「アレグザンドラ・バーナビー」の登場です。主人公のキャラクター、物語の面白さともにステファニー・プラム・シリーズに軍配があがるものの、さらにパワーアップして人気シリーズになる可能性ありとみました。

  • 出だしの1文だけでも十分かっとんでる。やっぱイヴァノヴィッチは最高です!
    キャラクターも魅力的で、主人公が弟を案じて駆けつける出だしにわくわくします。
    でもステファニー・プラムほどの吸引力は、まだこのヒロインには足りてないかな。
    ストーリーも、ロマンス性がプラスされてる分、後半のシリアス部分が浮いてしまってるし。
    続刊でさらにキャラクターがぶっとんでいくらしいので、それに期待。

  • 作者買い。マイアミ行きたいなー。

  • おもしろかったー。ステファニー・プラム・シリーズと似た雰囲気。最初は下ネタとドタバタばかりでどうなるかと思ったけれど、ミステリ部分がはっきりしてきてからは、アクション映画を見るような感じもあって引き込まれた。とにかく楽しめます。これもシリーズで長く読みたいな。

  • 行方を晦ませた弟を探すためマイアミにやってきたバーニーを待っていたのは、殺人事件と人気レーサーだった。

    イヴァノヴィッチ節、本作も好調。
    どこかハズレた人々が織り成すどこかハズレたドラマ。ミステリとしては謎をちまちま解くタイプではなく、ひたすら派手になっていく事件を追いかけるもので、とにかくスピード感とノリがすべて。
    この世界にハマれるとものすごく面白いけれど、そうでないと辛いだろうなあ。
    ワンパターンと言えばそうなんだけど、イヴァノヴィッチが好きでこの手のキャラを愛せるなら楽しめると思う。私は大好き。

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