神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン (GA文庫 さ 1-8)

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797345445

作品紹介・あらすじ

「私に触れるな-バケモノ」ミゼルドリッドの袖が触れた瞬間放たれたその言葉は、その場にいた全員を凍り付かせた。クガノ・リュネア。トルバス神曲学院の生徒でありながら、精霊嫌いを公言する孤独な女生徒。特別講師としてかり出されたフォロンは、彼女に自分と通じる影を見る。そんな彼らにつきまとう、血の様に赤い鬣を持つ馬型の精霊。そして街でささやかれる奏始曲の噂。この三つが結びついたとき、コーティカルテとフォロンは過去の因縁と隠された企みに遭遇する!クリムゾンシリーズ第6巻。

感想・レビュー・書評

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  • 大人の事情で、生徒達と演奏する事に。
    その生徒達の中に、精霊を毛嫌いするものが。

    いつも嫉妬で大暴走の精霊が、大人な対応を…と思ったら
    そうでもなかった状態(笑)
    真面目な授業(?)の間は大丈夫でしたが
    そうでない時は大脱線。
    ついでに、もう一柱と大暴走の思考回路。
    眼鏡と三つ編みって…いやまぁそれが好きな人もいますが。

    精霊排除の活動者も出てきましたが
    まったく違う所からもこんにちは。
    まさかここにまぎれ混んでいるとは…。
    で、精霊課の事件もそうですが
    どう繋がるのでしょう?

  • シリーズ第6弾。次の『エイディング・クリムゾン』と続き物になっています。

    フォロンは、トルバス神曲学院の特別講師として、カティオムたちの指導に当たることになります。そこで彼は、精霊嫌いを公言するクガノ・リュネアという女性徒と出会います。彼女のことを気にかけるフォロンとカティオムに、コーティカルテとシェルウーティの心は揺れ動きます。やがて彼らに、海上に浮かぶメガ・フロート〈ホライズン〉で開催されるイベントで神曲を演奏するという話がもたらされます。

    一方、ユフィンリーと警察は、〈真実なる道程〉などの反精霊団体と創始曲のつながりを調査する途中で、リュネアの祖父がクガノ・ハブロスという著名な反精霊主義者だったという可能性に突き当たります。

    ちょっと展開がもたついている感がありますが、本筋の見通しがきくので読みやすく、好印象です。

  • 精霊は人間とは違う。といわれてもコーティをはじめみんな可愛い。と思いきや「強っ笑」ってなったりします。まぁ女王様がカッコイイね。フォロンがうらやましいです!

  • 演奏会の裏の思惑にはニヤニヤ。こういうドロドロしたのはいいね。
    そしてサブタイの通りのジェラス。こういう耐性の低い俺でも大丈夫だったのはわかりやすかったからか?主人公が一生徒に執着する理由は結構引っ張られているけど全然想像がつかなかった(下巻で微妙に感じたけど)。
    そしてピュアさがまぶしいです。直視できません。

    全体としてあっちこっちで事態が進んでいるのがうまくまとまっている。
    いろんな要素が詰め込まれていて、しかもこの終わり方。続編に期待。

  • 読了 2010/5/17

  • <内容>
    将都トルバスが一週間後に予定している大規模な催事である「トルバス・スピリット・フェスタ」のトルバス神曲学院の生徒達による”合奏”のための『選抜生徒に対する模範演奏の指導』を依頼されたフォロン。
    しかし、実際は出来の悪い生徒達による足りない楽士の代わりに合奏で神曲を引いてもらう…というもの。
    またしても貧乏くじを引いてしまったフォロン……
    さらには精霊嫌いの生徒リュネアもその中に居て……

    <感想>
    ミゼルドリット……って誰?何者?orz
    キネティック版のキャラらしいし……買うか……キネティック版wwwww
    あぁ出費が……orz

    えぇ〜と……500P近くあるにも関わらず前編でして……内容としては薄くなってるかな……
    メインはシェルウートゥの嫉妬、カティウムの浮気疑惑でして……wwww
    伏線(と言えるほどのものかは分からないが)もちゃんといれつつ、丁寧な文になってるけど……さすがに内容希薄という訳で★3……なんですが、
    が、
    さすが榊さん。クルところにはちゃんとクルね。
    最後のコーティとフォロンによる神曲、神曲楽士についての話にぐっときちゃいましたよ。。。なぜか。
    だから+1っ!

    でも赤ポリの醍醐味である戦闘が少ないのは残念だなぁ……orz

  • 文章校正をした結果、上下巻に改稿するとページが増えるのは、まぁよくある話ですが、上巻だけで400ページとは・・・今から下巻が楽しみです。

    タタラ・フォロンは人が良い。まぁそういう人は決まって貧乏くじを引くものなのだ。
    トルバス・スピリット・フェスタ
    トルバス各地で行われるこの催しに、トルバス神曲学院の生徒がギガフロート『ホライゾン』にて「模範演奏」をすることに。
    指導役として、フォロンが母校トルバス神曲学院に出向くことから話は始まりますが、実はこのイベント、いろいろと裏が有りまして・・・

    ギガフロート『ホライゾン』、元は軍事基地として設計されたものを、娯楽施設へと改装したもの。しかも数々の政治家を巻き込んだ汚点として。
    その暗部をトルバス神曲学院の生徒がトルバス・スピリット・フェスタで「模範演奏」をすることにより、
    生徒たちの中にはそんな事情を察し、乗り気でない者もいますが、その中でクガノ・リュネア、彼女は異質だった。
    「精霊嫌い」
    神曲楽士を志すトルバス神曲学院にいながら、彼女が精霊を、精霊に関わる人間すら嫌うとは一体どういうことなのか?

    そして彼女が何故か気になるフォロンとカティオム。
    そうなると居ても立っても居られないのが、コーティカルテとシェルウートゥ、二柱の上級精霊。
    彼女たち二柱の精霊の思い違いは、人間と精霊の違いからくる思いや、精霊酒の影響もあり、果てしなく明後日の方向へと向かって行き・・・
    ※余談だが、普段は清楚なイメージのシェルが、酒に酔ったシーンとイラスト、可愛かったです。

    そのころ、ツゲ神曲楽士派遣事務所に「ぶるぅ」でわずかに顔をのぞかせた凰都ヴィレニスはリーマ&グレイス・カンパニーから緊急の依頼が届く。
    曰く「楽譜の密売に関する情報を求む」
    業界最大手ともいえる事務所が、たかが楽譜の密売程度で緊急かつ他の事務所にまで依頼を掛けるとは?
    ・・・いや、彼らに関わりある事件性のある「楽譜」と言えば、まさか「奏始曲」!

    トルバス・スピリット・フェスタにあわせ、蠢く闇。
    様々な糸が絡み合い、やがて大きな事件へとつながる。

    ちなみに、「アニメイト」と「とらのあな」では表紙違いが刊行されました。

  • 「秘技・生暖かいリュックサック!」
    「むう。しまった!?」
    「どうしたの?」
    「胸が足りないッ!」
    「これでは、これでは背中越しに伝わる柔らかな、嬉し恥ずかしな感触で『ああ、背中に背中にィ!』とかフォロンをドギマギさせる事が出来ないのじゃ!」

    おや……?ミゼルドリットの様子が……?wwwwww
    何という『まかでみ』のテンションw

    公式発売日の十五日が火曜日だったから、運が良けりゃ、土曜に出てるかと思って、書店に問い合わせたら、何言ってるんだこいつみたいなリアクションされたよママン……(´・ω・`) だって、十四ヵ月前は土曜に出たじゃないか!

    最初に発表された発売日は去年の十二月。そこから延期し、次に発表されたのが今年の三月。だが、榊さんの体調不良により、更に延期を重ね、最初の発表から実に七ヵ月後、ようやく『赤』第六弾の発売となりました。前巻『ビギニング・クリムゾン』から数えると、十四ヵ月振り。実質的な本編の再動という意味では、何と二十一ヵ月振りですよ。そんなに出てなかったんだ……。改めて確認して驚いちまったよ。そう言や、十二月に同時発売する予定だった『青』三巻ってどうなったの?築地さんと仲違いしたとかじゃないだろうな……。その代わりかどうか知らんが、『リライアンス・ブラック』が同時発売です。また『黒』か……。ちなみに、『ポリフォニカ』の二冊同時発売は今回が初めて。
    つーか、何時の間にか『ポリフォニカ』シリーズって二十冊を突破してたんだな。この『ジェラス・クリムゾン』で二十四冊目。

    久し振りの新刊は分厚いですよ!なんてったって、450ページ近くあるからな!もしかして、GA文庫最厚なんじゃね?

    さて、母校であるトルバス神曲学院に特別講師として招かれたフォロンは、そこで精霊嫌いの少女クガノ・リュネアと出会う。このリュネア、三つ編みで眼鏡で吊り目でオデコでツンツンで、とどめに委員長というパーフェクト委員長です。最近の私は『D.C.? P.S.』と『いいんちょ。』の所為で、委員長という存在に対して敏感ですよ?キャラ萌えは全然無かったけれども。あ、次巻でフォロン、若しくはカティオムにデレるんですね、分かります。

    懐かしのトルバス神曲学院。ミゼルドリットがキネティックからの出張です。あちらでの評判が良かったので、文庫にも出て来ることになったんだとか。そうかそうか人気あったのか。みんな、ようじょとか大好きだからな!!
    で、こちらでの登場に際して、前からの懸案だった幾つかのネタが仕込んであるそうです。作中で「どっち」とか「戻る」とか言ってるから、もしかしてミゼルドリットって一体の中級精霊が二体の下級精霊に分かれてるってことなのかな?コーティに合体変形精霊って言われてるしな。
    口絵でぱんつが見えている気がするのは気のせいですか?

    学院長は入院しているそうな。流石に限界が近いんだろうか。

    ストーリーはコーティとシェルウートゥがヤキモチを焼きまくる、のほほんとした展開かと思いきや、創始曲が絡む大事件に発展。『ポリ赤』は白榊さんが書いてるから、えげつない結末にはならんけど、結構結末までの過程ではえげつない展開の一歩手前まではいったりするからなぁ。
    しかし、ミノティの恋愛相談は和みポイント。

    ちょっと気になるのは、三国戦争で活躍したとされる神曲楽士ムソルグスキー。彼は地球から来たそうだが、何かの伏線だったりするんだろうか。

    そして、こんだけのボリュームで、まさかの上巻ですよ。下巻である『エイディング・クリムゾン』は連続刊行と見せかけて、延期しそうです。体調不良の次はスランプだってさ……(´・ω・`)
    新刊一二冊落ちるって言われたら、発売順に考えて、『まかでみ』と『ポリ赤』だしなぁ。

    ちなみに今月からポリフォニカ祭りがスタートするそうな。来月は、『赤』が延期しても、遂にTRPGのルルブとリプレイが登場だぜ!!やるかどうかも分からないのに買う気満々だぜ!!
    更に、ムックGAマガジンとかいうのが出るぜ!GA文庫のためのムックとかポシャるとしか思えないんだぜ!!告知の仕方からして、不定期刊行っぽいから細々とやってれば長持ちするかも。気になる内容ですが、掲載作品の中に『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと七つの仕事』という作品が。キタキタキタキタキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚≡(゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
    ただ、文庫じゃないということと絵師が山本ヤマトさんから『レンズと悪魔』のカズアキさんに交代していることが残念。って、あれか。山本さんは『紅』のコミカライズでヒィヒィ言ってるのかな。
    さて、気になるお値段は……2400円。高ぇええええぇぇええEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!コーティの悩殺抱き枕カバーとか『おと×まほ』のイメージソングCDとか要らんから、もうちょっと値段下げてくれ!
    大体、八月九日っつったら、電撃文庫MAGAZINEとか電撃文庫とかで購入冊数十冊オーバーじゃねぇか!買わないなんて選択肢は無いんだがな!<何なんだ

    次は『リライアンス・ブラック』。

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著者プロフィール

第9回ファンタジア長編小説大賞準入選作「ドラゴンズ・ウィル」でデビュー。主なシリーズに「スクラップド・プリンセス」「ストレイト・ジャケット」「棺姫のチャイカ」の他、「アウトブレイク・カンパニー」(講談社ラノベ文庫)などがある。

「2019年 『妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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