大聖堂―果てしなき世界 下 (ソフトバンク文庫NV)

  • ソフトバンククリエイティブ (2009年3月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (672ページ) / ISBN・EAN: 9784797346251

みんなの感想まとめ

中世のキングスブリッジを舞台に、時代の波に翻弄されながらも逞しく生きる人々の姿が描かれています。特に、ペストの流行を背景に、保守的な修道院と新しい治療法を試みるカリスとの対立が物語の緊張感を生み出し、...

感想・レビュー・書評

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  • 「キングスブリッジ」シリーズ第二弾。
    前作から200年後のキングスブリッジを取り巻く人々の生き様が描かれる。
    この時代に猛威を奮ったペストの流行にも触れられるが、当時正しいと考えられていた医学に執着する修道院と、自身の経験による新しい治療法を試そうとするカリスとの対立は特に面白い。
    保守的すぎるが故にどんどん悪人になっていく修道院長からも目が離せない。

    特に心に残ったのは、何があろうと逞しく生き抜こうとする女性たちの強さだ。
    人は過ちを犯すもの。様々な人生があり、どの人生も豊かで複雑で、素晴らしいものなのだと思わせてくれる小説。

  • ついに読み終わりました。登場人物のやりようにムカつく場面は多々ありますが、それを含めて4人の主人公と共に、中世の時代にドップリと浸って、面白く読め、しばらくは『大聖堂ロス』です。引き続くペストの猛威に関しては一旦収まっては、またぶり返す様は、まるで今のコロナとシンクロし、興味深く読めました。最後はカチリカチリと収まるべきところに収めてしまうこのストーリー構成は、素晴らしいの一言。読み終えていい余韻に浸ることができました。

  • ストーリーというか内容としては★2.5。
    残念だけれどもいわゆる続編の域を超えていない、やってはいけない感じで金儲けか?と言われてもちょっと反論できないかも。何故続編と銘打ったんでしょうかね?
    と言うのも内容、特に中後半のペストの展開、まさに今のCOVID-19を見ているようで、重ね合わせる感じで読めて面白かったので、猶更残念感があった次第で。
    それにしてもマスクに人との接触を避ける、何にも変わってないっすね。そしてこの本によれば、疫病の蔓延は2・3周りして何となく終わったような感じで、、、
    我慢するしかあるまい、皆さま、Stay strong, safe and healthy.

  • 連休2日をまるまる使い、やっと3巻読破!!
    長かった。。でも、面白かった!
    ラルフの最後はなんだか少しだけ切ないような、でも仕方ない。あいつ最悪だったし。でもね、兄貴的にはね。
    なんだかんだ言ってもグウェンダが幸せになったのならよかった。
    マーティンもカリスもフィリッパも幸せになったのらよかったよぉ!

  • 中巻の勢いをそのままに、下巻は一気に読み切った感じ。上中下で1900ページ余り、とても楽しい時間だった。最後まで、それぞれのキャラクターが特徴的、そして最後は期待通りの結末。(細部に至るまで、徹底した勧善懲悪、大団円が過ぎる感じもあったけど。)こんな小説に出会えたことに感謝。これを超えるような小説に、出会う日は来るのだろうか。

  • 前作のジャックとアリエナの子孫で没落貴族の子マーティンと弟の乱暴者ラルフ、街のオルダーマンの娘のカリス、自由農民ではない労働者の娘グウェンダ、この4人を中心に、ジャックが建てた大聖堂のある14世紀の南イングランドの架空の町で繰り広げられた数奇な運命のからみ合いも、とうとう終わってしまった。 壮大だったなぁ。次から次へと問題を起こしてくれる悪役もしぶとくて。
    トマスはもっと活躍するんだと思ったのにな。まあ、天寿を全うできてよかったけど。あと、ブラザー・ソウルも結構期待してたんだけど。2人とも、世が世ならというか、有徳の修道院長の下でなら、もっと活躍できたはずの人たちだったのに。残念でした。
    イングランド一高い塔を建てたい、というマーティンの悲願が、ちょっと影が薄くなりがちだったのもちょっと残念かも。あまりにも色々なことが怒涛のようにありすぎて。 長い長いお話だったけど、終わってしまった。
    ラストシーンが爽やかでとてもよかった。高い塔の上を通る風、遥か遠くまで見渡せるイングランド南部の風景、高みから見下ろす人々の営み(アビニョンへ旅立っていくフィルモン!)……充足と幸福。 満足。

  • ペストとの戦いやラルフの暴虐にも決着がつき、よい終わり方だった。でもなぜか、グウェンダとアネットの和解のシーンで胸がいっぱいになった。
    それにしても、マーティン、ちょっとモテすぎじゃないかい?w

  • 前作に負けず劣らず面白かった。
    この長大な物語を飽きさせることなくえがく手腕がすばらしいと思った。

    無駄な性描写が時々挿入されるのは要らないけどな。
    前作からそうだったっけ・・・

  • 英国中世大河第二部もこれにて終了。
    ペストの脅威に晒され続けた暗黒の14世紀にも人々の営みと叡智が輝いていたのだと。
    城壁を閉めペスト禍から街を救い、無知と保守の巣窟となった修道院を封じ込め、ルネサンスを迎えるまであと数世紀と。

  • 圧巻の一言!

  • また入り込めなかった…

  • 続編のジンクス、全くなし!
    むしろ『大聖堂』よりおもしろかったんじゃないかと思う。

    舞台は『大聖堂』の約200年後。ペストの流行する中世ヨーロッパ。この作品でも当時の時代の空気感や時代背景がよくよく調べ上げられたうえで表現されている。このケン・フォレットという作家さん、何でここまで幅広い知識がおありなのか。建築について当時の生活についてペストについて。。。まるで見てきたかのように表現されていて、まずそこに引き込まれてしまう。

    そして、これもこの作家さんの特徴と思うが、登場人物についても、これまた見事に描いている。『大聖堂』の登場人物の子孫たちを中心として書かれているが、今回も心理描写や人間関係に引き込まれてしまった。変に「素晴らしい人物像の主人公」を描かずに、みんなが人間臭い!弱いところもあるし、ちょっとずるい気持ちもある。それでも前を向いて生きていく、そんな姿に共感してしまう。

    人類の長い歴史の中、精神・宗教観、社会の仕組み、そして人々の生き方は変わっても、一方で変わらない価値観もある(別れの悲しみ、愛情など)。脈々と受け継がれてきている人類の長い歴史の一片を切り取って『果てしなき世界(World without End)』を描いている。

    これからもしばらく、ケンフォレット漬けの日々になりそう。

  • 橋の落下による災害やペストの流行を経て、大聖堂の立て直しをする物語。
    羊毛商人の娘カリスと、貧しい労働者の娘グウェンダ。二人の少女は生き生きと力強く描かれていて、それぞれ全く違う生き方ではあるものの波乱万丈に、彼女たちと共に時に怒り、喜び、そして夢中になって読み進めている。

  • 非常に面白かったが、疲れた。
    艱難辛苦、七難八苦、てんこ盛り。
    もういい加減、カリスを幸せにしてやってくれよ。
    誰かもういい加減にラルフを殺してくれ。
    ゴドウィン、フィルモンまたお前らか。

  • ついに読み終わってしまった……。
    どっぷり小説の世界にハマったわ。
    カリスとマーティンの関係には、驚かされてばかりで、悪者の邪魔もムカつくものばっかりだったけど、そういうのが全部印象的で飽きなかった。
    『一度飛び込むと、抜け出せない面白地獄』って児玉清氏が解説を書いてたけど、まさにその通り。
    いい本だった。

  • いよいよドラマも結末に向かって一気に進んでいきます。冒頭に示された謎も明らかにされ、すべてがしかるべきところにおさまったラストシーンでは、登場人物たちと一緒に一陣の風に吹かれた心持ち。
    さて、この長編、読み終わって心に残るのは、女性たちの強さ、賢さ、したたかさ。そして「子の本当の父親は母しか知らない」という古今の真理。相続にあたって「男系」に執着する東西の男の心情は、この真理を知っているがための不安の裏返しかも。

  • 野心、欲望、裏切り、嫉妬、陰謀、もどかしい恋、三角関係、こういったものが好きな人には絶対お薦め!
    物語がどんどん進み、予想を裏切る展開に最後までハラハラドキドキさせられた。カリスとマーティンの恋に町の発展や修道院の改革などが絡み、一方では粗暴な領主ラルフに非力な農民のグウェンダが立ち向かう。
    長い物語を読み終えて、あーおもしろかった!!と心から思えた作品でした。

  • 【2009年SB文庫初版/2012-01-25購入】

  • やっぱり、気持ちよく終わります。
    物語というのは、こうでなくちゃね。

    いろいろあったけど、世界の天辺で幸せな恋人たち。まあ、いろいろが多すぎて長すぎなんだけど…いや、本が長いというのではなく、物語の中の時間経過も含めてですが。

    前作の「大聖堂」のときは、キャラクター1人1人が、わりと1つのものを体現していて、その対立構造というか、お話の作り方も単純な感じがしたのですが、今回は、ものすごく混沌としていて、その分、深みが増していておもしろかったです。
    みんな、魅力的です。

    これ読むと、またゲームを遊びたくなりますね。

  • 上巻へ

    ドラマ化決定てマジか!関係ないけどドラマ版フィリップ可愛かったな

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著者プロフィール

Ken Follett
ケン・フォレット
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞。1989年に発表された『大聖堂』は全世界で2000万部を超える大ベストセラーに。その後、続編『大聖堂-果てしなき世界』、「百年三部作」の『巨人たちの落日』『凍てつく世界』『永遠の始まり』を執筆、さらにはキングズブリッジ・シリーズの『火の柱』および本書を書き継いでいる。最新刊は『ネヴァー』。


〈扶桑社ミステリーのケン・フォレット作品〉
火の柱(上・中・下)
ネヴァー(上・中・下)

「2022年 『大聖堂 夜と朝と(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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