- Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797346251
感想・レビュー・書評
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「キングスブリッジ」シリーズ第二弾。
前作から200年後のキングスブリッジを取り巻く人々の生き様が描かれる。
この時代に猛威を奮ったペストの流行にも触れられるが、当時正しいと考えられていた医学に執着する修道院と、自身の経験による新しい治療法を試そうとするカリスとの対立は特に面白い。
保守的すぎるが故にどんどん悪人になっていく修道院長からも目が離せない。
特に心に残ったのは、何があろうと逞しく生き抜こうとする女性たちの強さだ。
人は過ちを犯すもの。様々な人生があり、どの人生も豊かで複雑で、素晴らしいものなのだと思わせてくれる小説。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ついに読み終わりました。登場人物のやりようにムカつく場面は多々ありますが、それを含めて4人の主人公と共に、中世の時代にドップリと浸って、面白く読め、しばらくは『大聖堂ロス』です。引き続くペストの猛威に関しては一旦収まっては、またぶり返す様は、まるで今のコロナとシンクロし、興味深く読めました。最後はカチリカチリと収まるべきところに収めてしまうこのストーリー構成は、素晴らしいの一言。読み終えていい余韻に浸ることができました。
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ストーリーというか内容としては★2.5。
残念だけれどもいわゆる続編の域を超えていない、やってはいけない感じで金儲けか?と言われてもちょっと反論できないかも。何故続編と銘打ったんでしょうかね?
と言うのも内容、特に中後半のペストの展開、まさに今のCOVID-19を見ているようで、重ね合わせる感じで読めて面白かったので、猶更残念感があった次第で。
それにしてもマスクに人との接触を避ける、何にも変わってないっすね。そしてこの本によれば、疫病の蔓延は2・3周りして何となく終わったような感じで、、、
我慢するしかあるまい、皆さま、Stay strong, safe and healthy. -
ペストとの戦いやラルフの暴虐にも決着がつき、よい終わり方だった。でもなぜか、グウェンダとアネットの和解のシーンで胸がいっぱいになった。
それにしても、マーティン、ちょっとモテすぎじゃないかい?w -
前作に負けず劣らず面白かった。
この長大な物語を飽きさせることなくえがく手腕がすばらしいと思った。
無駄な性描写が時々挿入されるのは要らないけどな。
前作からそうだったっけ・・・ -
英国中世大河第二部もこれにて終了。
ペストの脅威に晒され続けた暗黒の14世紀にも人々の営みと叡智が輝いていたのだと。
城壁を閉めペスト禍から街を救い、無知と保守の巣窟となった修道院を封じ込め、ルネサンスを迎えるまであと数世紀と。 -
圧巻の一言!
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また入り込めなかった…
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