ソフトウェア開発を成功させるチームビルディング 5人のチームを上手に導く現場リーダーの技術
- ソフトバンククリエイティブ (2009年3月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797352436
感想・レビュー・書評
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本書の前身にあたる「現場リーダの技術」に関して、その大幅な改訂を考えているから意見を聞かせてほしい、ということで「リーダー本座談会」に言ったのが昨年の秋。
http://mugiwara.jp/ki2/wifky.pl?p=%282008.10.26%29#p1
そして今春上梓されたのか本書になります。献本いただきました、ありがたや。
私は好運なことに岡島さんを直接存じ上げているので、本書の文章を語る岡島さんの肉声が聞こえてくる感じでした。
それはともかく、この本を使って会社でランチ読書会(ブラウンバッグミーティングってやつですね)を開催しました。週1ペースでおおむね3ヶ月。
「ここは納得」だけでなく「よくわからない」とか「うちの事情とは違うから自分ならこうする」といったディスカッションが出来、いい意味での創発ができたと思います。
大幅な改訂、というだけあって構成もがらりと変えていますが、「伝家の宝刀」「正直は割に会う」などのキラーフレーズはそのまま、なにより岡島さん自身の変化が垣間見えたのが面白かったです。
XPの白本もそうですが、この本も両方とも読みたいですね。何が変わって、何が変わっていないか、という観点で読み直すのもよさそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
朝会やKPTふりかえり、議事録や課題管理など、チームビルディングに必要な要素についてひとつひとつ具体的に説明されていてとても分かりやすかった。
現場リーダー向けではあるけれど、作業者レベルでも読んでおいて損はない内容だと思う。ひとりひとりが「目的・課題・アクション」のステップを踏んでいけるようにすることが大切。
<特に印象に残った内容>
・チームは最終状態ではなくプロセス。「ウーズスルー志向」で取り組む。
・3Pフレームワーク(Pleasure,Pride,Pressure)
レベルを上げる、質を変える、量を増やす
・パーソナルナラティブ
・ピーク・エンド効果
過去の出来事の評価はもっとも強い部分と最後の部分の印象による
・チームビルディングのプラクティスは、単発のテクニックというよりは、継続的に取り組むことで身につけることができる習慣
・課題管理は何を使うかではなく何を書くか -
非常にシンプルなアジャイル開発の基本についての本。
章の終わりにまとめがあるので便利。 -
現場に近いリーダーが少人数のチームをどうマネジメントしていくかを示している。「日々じわじわと成長する」と書かれているように派手な方法が載っているわけではないが、それがむしろ現実に沿っていて納得ができた。文章もかなり読みやすかったので、サッと読んでどんどん実践するのが良いと思います。
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アジャイル開発のやりかたがシンプルにまとまっている本。
いろいろなものの特徴が簡潔に抽象化されている。
ウーズスルー、弁証法という言葉を知るこもできた。
リーダーを育成したいひとも読むといいし、ソフトウェア業界に限らない内容なので、その他のアジャイル本とはその点で大きく異なる良書。