オルキヌス 稲朽深弦の調停生活 (GA文庫 と 2-1)
- ソフトバンククリエイティブ (2009年4月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797354638
作品紹介・あらすじ
「演奏会ってことは、歌ったり楽器を弾いたりするんですか?」「しますよー。見てみますか?」そう言って目の前の美しい人魚が岩陰から取り出したのは-なぜか一台のノートパソコンだった!?「電源はそこにラインを引いてるです」「インフラの整った砂浜だなぁおい!」幻獣が棲む島オルキヌスに調停員として赴任した稲朽深弦。その職務は、オルカ間のトラブルを調停することだ。だが、実際に出会うオルカは予想の斜め上をいく面々ばかりだし、師事するはずの先輩調停員・秋永壱里は失踪中!?言葉を武器にオルカたちとわたりあう、駆け出し調停員のネゴシエーション・コメディ開幕。第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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幻獣たちと交渉する調停官のお話
というと『人類は衰退しました』みたいだが
『BBB』と違ってちゃんとメインに口先調停を描いているのは偉いところ
ぼけつっこみのまったり感にもうひとつ舞台設定が合っていない気はする
文章もうすいとは違うがかるい
雰囲気勝負か
『やってきたよドルイドさん』よりは良い感じ
あと霧散でなく「雲散霧消」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
憧れの職業『見習い』として、憧れの地に。
しかし迎えがくるはずなのに迎えが来ず
自力でたどりついてみたら、驚きの現実が。
帰国する、という選択肢がありえない以上
仕事を始めるのは当然の事。
とはいえ、思いきった選択です。
これができるかどうか…。
相手は人ではないので、こちらのイメージやら
考え方やらを押し付けるのは無意味な事。
分かってはいても、人魚でロックは
確かに微妙な気分です。
強引であろうがなんだろうが、相手が納得して
引いてくれればこっちのもの。
でもこれ、仕事としては結構頭使います。
自分の発言にも責任もたなきゃ、ですし。
フグに対してはあれでしたけど…w -
9784797354638 283p 2009・4・30 初版1刷
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この王道テイスト溢れる「不思議ファンタジー」っぽい表紙。
内容は、「不思議ファンタジー」には違いありませんでした…別の意味で(ぇ。
ノリは関西です、漫才です、ボケと突っ込みです。
主人公・稲朽深弦が不思議の島「オルキヌス」でこの島に住む「オルカ」
達の問題を解決していくお話…ですが、
むしろ、「オルカ達の独特さに深弦が突っ込んでる話」です。
突っ込みすぎだよ深弦!と突っ込みたくなります。
当然ながら、漫才のツッコミがウザい方にはオススメできません。
漫才が好きならこのノリは慣れれば快感かと…
何せほぼ全員に深弦は突っ込んでいます、深弦本人も突っ込みどころ満載ですが
「突っ込んだら負けよあっぷっぷ!」を深弦が広めたがっている(笑)ので
突っ込んだら負けの方向でと。
自分はツッコミがウザいタイプなので、やや鬱陶しかったですが、
独特の突っ込まれキャラ・セシルさんが魅力的だったのは大好き(笑)。
2巻以降は、挿絵に妙な物体が描かれていたら、これはセシルさんだなと
噴けることでしょう(笑)。