- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797356359
作品紹介・あらすじ
這いよる混沌ニャルラトホテプことニャル子ばかりか、生ける炎のクトゥグアのクー子までも居着くことになってしまった八坂家。地球の神々が不在の幻夢境をサポートするため、地球に駐留している二人だったが、日曜日は休むためにあるとニャル子にごり押しされ、真尋たちは買い物へと出かけた。相変わらずやくたいもない物ばかりを買うニャル子。生き物に憐憫と、食欲を露わにするクー子…。そんな二人のお守りにほとほと疲れた真尋は、なぜか帰路でクラスメイトの暮井珠緒と遭遇した。-しかも、ニャル子の邪神レーダーがビンビンに反応!これって…!?ハイテンション混沌コメディ第3弾。
感想・レビュー・書評
-
読書録「這いよれ!ニャル子さん3」3
著者 逢空万太
イラスト 狐印
出版 GA文庫
p178より引用
“「中辛のカレーにビーフシチューを六:四
で混ぜると、中辛のコクはそのままで甘口み
たいにまろやかになるんですって。まろやか。
英語で言うとG3マイルド」”
目次より抜粋引用
“SANデーモーニング
僕があいつであいつが僕で
時空の覇者
壊す者と護る者”
クトゥルー神話を題材に、人間の少年、と
少女の姿をした邪神を主人公とした、アク
ション・コメディライトノベル。
幸せと色気に満ちた悪夢から目覚め、自室
に居ることを確かめた主人公・八坂真尋。
夢にうなされた原因に思いを巡らせていると、
ベッドの上に見慣れぬ物を見つけた…。
上記の引用は、ニャル子が作ったカレーに
ついての解説。
これはなかなか良さそうな豆知識ですね。
比率を変えて、自分好みの味わいを見つけれ
ば、より美味しくカレーを楽しめそうです。
目次で大きくネタバレしていますが、恋愛
ファンタジーにはよくある話が展開します。
パロディ満載で楽しい作品です。
ーーーーー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
イースネタか。(必ずしも Y’s と関係ないとも言えず。(^^;)
巻が進むごとに、幅広い知識を要求されますな。(^^;
大ネタのクトゥルーとゲーム関係はまぁなんとかついて行けるけれど、ガンダムネタは最近のものになるとちょっと、平成ライダーに至っては話にちょっと聞いたことがあるくらいの知識でして、全部のネタに反応できているのか自信がちょっとありません。(^^;
引きのネタも心牽かれるものがありますね。(^^;
対象としている読者の年齢をどこいら辺に想定しているのか、一度編集の人と語り合ってみたいなぁ。 -
今回は、何と真尋とニャル子の身体が入れ替わってしまいます。原因は、クラスメイトの「歩くスピーカー」こと暮井珠緒(くれい・たまお)の身体に入り込んだ、「イースの偉大なる種族」のイス香です。
地球の知識を得ようとするイースの偉大なる種族は、強硬派と穏健派に分かれています。強硬派は、地球人とイースの偉大なる種族の精神を全取っ替えすることを目論んでおり、穏健派のイス香はそれを阻止するためにやってきたのですが、精神交換機の操作ミスで真尋とニャル子の精神を入れ替えてしまったというのです。
真尋とニャル子は、入れ替わったお互いの身体に戸惑いながらも、イス香の精神交換機の充電を待ち続けます。そんな中、クラスメイトの余市健彦(よいち・たけひこ)の身体に、強硬派のイス動(るぎ)が入り込んだことを突き止め、その野望を阻止しようとします。ところが、戦いのさなか、強硬派が仰ぐ大首領が、じつはイースの偉大なる種族ではなかったことが明らかになります。その正体は、宇宙児ポ法に抵触するようないかがわしい娯楽作品を生み出す地球の殲滅を目論む、「チャイルドガード」のメンバーだったのです。
本シリーズも3巻目ですが、ギャグの水準が安定していることには驚きます。個人的には大ヒットというほどでもないのですが、安心して楽しむことができるようなシリーズになりそうな気がします。 -
文句言いつつも、読みやすいので読み続けていたり。
てか少なくとも4巻までは前に読んだはずなんだけど、まったく頭に残ってない。
前に読んだときもけっこう読み飛ばしたのかもしれない。
この3巻は、未来から精神攻撃型の邪神が襲来して地球がピンチに。
一方、真尋とニャル子は精神と肉体が入れ替わる。
真尋の体になってしまったニャル子がトイレで自慰に耽ったり、ニャル子の体になってしまった真尋が風呂でクトゥグアに襲われたりと、なかなかエキサイティングなことになってる。
ボディチェンジエピソードは面白かったけど、後半の地球がピンチエピソードはあんまり盛り上がらない。
メインキャラ死亡シーンも、ギャグだかシリアスだかどっちつかずで泣けもしないし笑えもしない。
もうただのエロコメにした方が面白くなるんじゃね?
ところでこの巻では真尋が「フォークで突き刺すのはさすがにやりすぎだったかもしれない。もうフォークでさすのはやめよう」と反省するシーンがある。
主人公がヒロインをフォークで突き刺すという、DV過ぎる突込みには賛否あったことだろう。俺は大っ嫌いだし、中には過激な苦情を寄せるファンもいたのかもしれない。
それに対して、作者が折れたのか、それとも突っぱねるギャグの伏線なのか、ちょっと興味を持った。
舌の根も乾かないうちに即フォーク攻撃ってネタはやらなかったが、4巻以降でどうなるのか、ちょっと楽しみ。
フォーク突込みを完全封印なら、へたれだなぁと思いつつも、不快なシーンが減るのは評価したい。
フォーク突っ込み続行なら、相変わらず不快と感じる一方、ぶれない姿勢は評価したい。
どちらにしてもプラスマイナスで評価は大して変わらないんだが、「忘れたころにシレっと再開」とかが一番なえる。
まあでもあれだね、ヒロインに対するフォーク突っ込みってのは生々しすぎるんだよね。
「出血する」と「傷が残る」という想像が容易に出来てしまうのが、反感をもたれるんじゃないかな。
そこへいくと、ハリセンってのは素晴らしい突っ込みアイテムといえる。
派手で、それなりに痛くて、見た目にもわかりやすく、傷が残らず、回復も早く、説得力がある。
このハリセン突込みを、漫画的に過激にしつつ、やりすぎにならないよう上手く表現したのが、北条司のシティイハンターで槙村香が用いた1tハンマー。
今にして思うと、あれは秀逸だった。
その辺と比べても、フォーク突っ込みは選択にミスがあり、笑えない。
あと秀逸な突っ込みといえば、やっぱりうる星やつらでラムがあたるに用いた電撃ツッコミかな。
あれも大概理不尽だったが、突っ込まれるあたるがクズなんで見ていて不快感はそれほどなかった。
そもそも、男が女に対して暴力的なツッコミを入れるというネタ自体がすでに相当厳しいギャグなんだが、そこに出血や傷跡を連想させるような要素が絡んでくると、笑いとして受け入れられない人間もさらに増えていくのではないかと。
そんなどうでもいいことを考えながら読んでるわけでもないんだが、文章に起こし始めたら長くなっちまった。 -
・・・年のせいか、ママンに萌え始めている俺がいる――。
-
2012/10/14購入・12/22読了。
真尋は本当はニャル子を嫌いではないのではないか。デレっぷりに驚きました。はてさてお母さんはニャル子とクー子をどうするやら。 -
テンポがよくて相変わらず読みやすい。ボケとツッコミはテンポが命だしね。
宇宙規模でどうでもいい感じのオチがステキです。 -
イスの偉大なる種族がやってきてお約束の精神入れ替わりの回。
ニャル子もだけれども他も結構外道過ぎてここまで来ると新しくて面白いと思う。
ノリと展開に関しては今までと同じなので安心して読める。
ネタは古かったりするけれどもちゃんとツッコミが入ってくれるので良い。
新しいものはネットスラングが多め。
ラスボスの存在とか結構ブラックジョークで好きな人には堪らない。
4巻に続くラストだったので結局次も読みそう。