Kindleショック インタークラウド時代の夜明け (ソフトバンク新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797359305

感想・レビュー・書評

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  • Kindleや出版業界に限らず、それ以降のWeb業界全般の動向について記した本。

    現役の官僚だけあって、国家のインサイダーの視点も含まれており、歯切れが悪い個所もありながらも、さすがに説得力があった。

  • ユーザーに最も近く、従って最も興味を引くガジェット評論の本ではありません。個別のガジェットから一歩引いて抽象化した上でそれらが特定のサービスと結びついた「デバイス=クラウド生態系」に注目し、ネットは今後どうなっていくのか、どうあるべきかという壮大な問題について「コンテンツ」を切り口に考察しています。
    ネットが今後どうあるべきか、という規範性の問題については例えば「コンテンツ産業は著作権(と対価獲得)重視」という一定のポジションに基づく考察/主張が当然で、その点で本書の論旨には概ね同意できます。一方でネットには利害が異なる多様な参加者が存在するので、本書の基本認識&概念を利用してそれぞれの立場を踏まえて新しいネット像をブラッシュアップできたらなお良いですね。

  • さすが東大法学部を出た官僚ということあってその分析力とkindleなどの電子書籍のスキャン問題やDRM保護問題などを法律の観点から述べることができるのは素直にすごい。しかしkindleショックというタイトルの割にはkindleの話はほとんど出なかったしクラウドを説明するための基礎知識としてkindleが必要だったのかどうか疑問。前半と後半で大きく文調が違うのも気になった、前半はリラックス、後半は本気モードです。これからのインターネット・ITの進であろう未来が書き記されていて私もその考えに大きく共感した。少々難解ではあるけれど一読する価値はある

著者プロフィール

1968年東京都生まれ。経済産業省商務情報政策局情報経済課課長補佐。
1993年通商産業省入省。2001年から、メディアコンテンツ課課長補佐、東京国際映画祭組織実行委員会事務局長、商務情報政策局プラットフォーム政策室課長補佐、早稲田大学大学院国際情報通信研究科客員准教授(コンテンツ産業論)を経て、2009年4月より情報経済課課長補佐。
アジアの都市文化融合現象を15年追っており、趣味は海賊版収集の他、アイドル研究、読書(マンガ)、コンピュータいじり等。
著書に『NEWS─UNIXワークステーション』(共著)(1991年2月/アスキー)、『出版ルネサンス』(共著)(2003年6月/長崎出版)、『テレビ進化論』(2008年4月/講談社)がある。

「2010年 『【電子書籍版】デジタルコンテンツをめぐる現状報告』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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