日本国境戦争 21世紀・日本の海をめぐる攻防 (ソフトバンク新書)

著者 :
  • ソフトバンククリエイティブ
4.10
  • (2)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797363685

作品紹介・あらすじ

2010年9月、日本を震憾させた尖閣事件。しかし、事は決して突発的に起こったわけではない。日本の国力低下と政治的迷走を狙いすますかのように、日本の領土・領海を狙う近隣諸国とのせめぎ合いは、近年激しさを増している。日本はもう10年も前から"戦争"状態にあるのだ。「海上の国境」をめぐる日本と中国、台湾、韓国、北朝鮮、ロシアの思惑、そして攻防の歴史をたどりながら、「海に守られた日本」から「海を守る日本」へのパラダイムシフトを提言する警世の一書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本を取り巻く国境の情勢について。

    2011年出版と若干古いながらも、日本の現状と今後の対策について描かれており、内容的には古さを感じなかった。

  • 各国は粛々としてますね、本当。
    そしてそれが間違いではない、ってのが政治的な理屈やな。
    国として国民の安全を保障できないってのはアウトやけど、それにしても下手くそすぎる、というか。

    中国の第二進出ラインみたいなんはほんまなんやろうか、あれはさすがにヤバ過ぎるやろ。
    あんなとこまで出てこれるようになったら。
    けど「戦争」ってなるんやろうか、もう今度ガチで戦争したら世界終わりそう。

    尖閣の問題がごちゃごちゃしてるんは、防衛上の問題とナショナリズムが重なってるからやろうな。
    これを守ろうとすること自体はいいけど、そっから自衛隊の権限拡大につながるからダメとかいう層も多そう

    そして何よりアメリカの権限の強大さは異常。
    そしてその持ち主がアメリカで良かった。と、日本にいるから思う

  • 国境問題、さんざんメディアを賑わすようになって久しいけど、事実関係とかは驚くほど知らなくて、さすがにそれじゃいかんってことで手に取った作品。どこの国とどの地域について問題になっているかとか、その背景にある史実とか、しっかり踏み込んであって分かりやすかった。実際その現場に立って、自分のこととしては体験しようもないけど、少しでも理解する努力は続けないといけないと思い知った次第。

  • 尖閣、竹島、北方領土の問題から解決案、沖縄八重山諸島の人々の不安と問題意識、また小笠原の過去の領有権問題などに触れている。冷静な文体で安心して読める。

  • 尖閣を日本の領土とみなした上での防衛論

  • 日本の国境を巡る紛争に対してまとめた本。

    日本の領海と排他経済水域を足した海の面積は世界6位。
    日本は海洋大国である。

    この広い海を巡ってどのような争いがあり、どのような方法で海を守っていけばいいのかを、わかりやすく書いてある。

    一番印象に残ったのが、国境の争い「紛争」というより「戦争」であるということ。戦略を持って計画的に、他国と「戦う」べきもの。
    お互いに譲歩や妥協も必要だが、まずはそんなことより「戦い」である。
    その点、中国やロシアはうまい。それは行き当たりばったりではなく、戦略を持って国境問題に対処しているから。

    日本は首相がコロコロ変わっていて、方針が見えずらい。ぜひとも長い目で国境問題に関して、他国と「戦って」ほしい。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1962 年、千葉県生まれ。学習院大学経済学卒業後、金融機関勤務
などを経て、1991年より日本財団(日本船舶振興会)に勤務。現在、
広報チームリーダー。東海大学海洋学部非常勤講師。海上保安体制、
現代海賊問題などに詳しい。著作に『天気で読む日本地図』『海の
テロリズム』『日本の国境』など。

「2021年 『新世界 海賊の作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山田吉彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×