知っておきたい放射能の基礎知識 原子炉の種類や構造、α・β・γ線の違い、ヨウ素・セシウム・ストロンチウムまで (サイエンス・アイ新書)
- SBクリエイティブ (2011年5月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797365689
感想・レビュー・書評
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今日は何の日?:12月2日 原子炉の日
震災関連図書詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでおいて損はない
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新書文庫
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思想的に偏らず淡々と抑えるべきことをわかりやすく書いてあった。これでばっちりや!(白目)
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わかりやすかった。
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こういう本を何冊か読んだけど,中でもかなりよく網羅されていていい本だった。概ね復習と言う感じで読んだけど,いくつか新発見も。
原子炉では,ウランの核分裂で出る高速中性子を減速材で減速しないと次のウランにうまく当たらない。これなんで?と思ってたけど,引力の問題らしい。中性子の速度が速いと飛んでってしまうけど,遅ければ原子核との間の引力にひかれて衝突しやすくなるってことか,なるほど。
あと,格納容器の役割は,γ線や中性子線を止めることのほかに,γ線や中性子線が大気と反応して生じた放射性物質を閉じ込めておくこともあるみたい。あと,原子炉は発電するだけじゃなくて,Co60なんかの医療用放射線源を作る役目も担っている。
過去の原子力事故も簡潔に紹介してる。初めて死者の出た1961年の臨界事故(アメリカ軍用試験炉SL-1)などなど知らなかった。1974年の原子力船「むつ」の中性子漏れ事故は,ホウ酸をかけたおむすびを投げつけて止めた。機転がきいててすごい。 -
自分理系だけど案外原発とか放射能とかの知識が雑だなーと思い、ひと通り頭にいれるために読んだ。
やっぱり大体知ってることではあったけど、知識の整理という意味では有用だった。
一応、高校化学のⅠの内容くらいは知っていないと読めないかもしれない。 -
タイトルのとおり。
客観的に基礎知識を学ぶことができる良書かなーと。この本の知識を知っていると知っていないとでは大違いの気がする。もちろん基礎の基礎なのでこれをより深く知るための叩き台とすることがおすすめ。 -
原子力発電について。
考えるにしても議論するにしても、正しい知識が必要。
本書は見開き2ページで原子物理の基礎から放射能汚染事故、被爆防護の基本までイラスト入りで分かりやすく説明されています。
例えば 原子力発電とはそれほど超未来的な発電ではなく、原子力から直接電気は作っているわけではない。
原子炉の役割は基本的に火力発電のボイラーに相当する。
原子炉とボイラーの違いは、ボイラーは燃焼エネルギーを使って蒸気をつくり、原子炉は核分裂による原子力で蒸気をつくっている。
原子力発電は、その蒸気を使って発電機のタービンを回しているのである。
こういった解説を聞くと、たかがタービンを回すために原子力なんて、大げさだと思いませんか?
ゴキブリ退治のために核兵器を用いるようなもので、リスクが大きすぎる。
他、「臨界」「メルトダウン」「高速増殖炉」「プルサーマル計画」
「スリーマイル島原発事故」「チェルノブイリ原発事故」
「高速増殖原型炉もんじゅ事故」「原子力船むつ事故」「東海村臨界事故」……。
よく聞く事項ですが、体系的な説明を改めて読むと、意外と理解していなかったということが分かります。
もちろん福島原発事故についても詳しく解説されています。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20110907/p1