次の超巨大地震はどこか? (サイエンス・アイ新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797366099

作品紹介・あらすじ

日本が地震大国であり、明日にも東日本大震災と同等、もしくはそれ以上の巨大災害に襲われる可能性がある。しかしただ待つのではなく、過去のデータを検証し、「いつ起きてもおかしくはない」と心の準備だけはしておきたい。そこで本書では日本各地の過去の地震記録を掘り起こし、危機意識向上のために役立つ地震の情報を提供していく。

感想・レビュー・書評

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  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99355680

  • (^▽^)/

  • demonstrates that:
    1)another devastating earthquake can hit anywhere in Japan at any time.
    2)countless number of huge earthquakes broke out in our country since ancient times over and over again, and ruinous tsunamis did the same things against Japan's coastal areas.
    3)3.11 disaster was not special from the global-scale viewpoint

    wisdoms to keep in mind:
    1)in case of big earthquakes, go up to as high place as possible at once
    2)if you are safe for one minute from the beginning of the shake, you can think that dangerous phase is over.

  •  体系的な読物というより,知識のカタログといった感じ。サイエンス・アイ新書ってそういうの多いな。東日本大震災の検証から,起こる起こるといわれている東海・東南海・南海地震,首都圏の大地震,それに歴史資料に残る過去の大地震のデータを収録。
     首都圏は日本の中でも地震が多い地域で,相模トラフに沿った海溝型地震,プレート沈み込みの応力が点在する活断層を動かす直下型地震の双方が起こりうる。東京湾でも津波は無視できない。怖いな…。
     過去の津波についてもいろいろ書かれてた。昭和58年日本海中部地震では,内陸の小学校が遠足で砂浜に来ていて地震に遭遇,揺れが収まって弁当を食べ始めたときに津波に襲われ,児童13人が流された。津波に思い至らず,高台に逃げる発想がなかったらしい…。
     1960年のチリ津波。このときは,気象庁も日本まで津波が来るとは思っていなかったらしい。ハワイに津波が来ても気象庁からは何の発表もなく,情報のないまま突然三陸沿岸に津波が到来。この教訓から,気象庁は外国で起こった地震にも津波警報を出すようになったという。p.174
     地震の起こり方には,「本震ー余震型」,「前震ー本震ー余震型」のほかに,「群発地震型」がある。複数の同じような大きさの地震が多発する。1965年から二年もの間続いた松代群発地震。震度5が9回,震度4が50回で,有感地震の総数は六万を超える。これはつらいなぁ。

  • 備えあれば憂いなし。しかし大地震は常に忘れた頃にやってくる。
    地震に対する知識はいまや日本の国民必修とも言える。

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著者プロフィール

国立極地研究所並びに総合研究大学院大学名誉教授
固体地球物理学が専門
1937年6月1日生まれ
神奈川県出身
1966年3月 東京大学大学院修了(理学博士)、東京大学地震研究所入所・文部教官助手、地震や火山噴火予知の研究に携わる。
1966年12月~1968年3月 第8次日本南極地域観測隊越冬隊に参加。
1974年5月 国立極地研究所・文部教官助教授に配置換え以後極地研究に携わる。
1982年10月 文部教官教授
1993年4月 総合研究大学院大学教授兼任
【主な著書】『南極情報101』(岩波ジュニア新書、1983)、『地球の中をのぞく』(講談社現代新書、1988)、『地球環境を映す鏡南極の科学』(講談社ブルーブックス、2009)、『あしたの地震学』(青土社、2020)、『あしたの南極学』(青土社、2020)、『地球が学者と巡るジオパーク日本列島』(丸善、2021)、『あしたの火山学』(青土社、2021)、『あしたの防災学』(青土社、2022)、『地震と火山の観測史』(丸善、2022)他多数。

「2022年 『世界旅行の参考書 あしたの旅~地球物理学者と巡るワンランク上の旅行案内』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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