プロフェッショナルの習慣力 トップアスリートが実践する「ルーティン」の秘密 (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797368260

作品紹介・あらすじ

イチロー選手はなぜあれほどヒットを打てるのか。その要因に必ず挙げられるのが日々の「習慣」である。毎朝同じ時間に起床し、同じ時間に同じ食事をとり、同じ時間に球場入りする。バッターボックスに入る前の動作も、ボールを打つ前の動作もすべて同じだ。こうした手順や習慣は「ルーティン」と呼ばれるが、自らに習慣を課し、こつこつと続けることが得意な日本人にとって最も適した能力開発法である。シアトリ・マリナーズでメジャーリーガーを観察し続けたアスレティックトレーナーが、日本人ならではの成功法と働き方を提唱する。

感想・レビュー・書評

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  • 『プロフェッショナルの習慣力 トップアスリートが実践する「ルーティン」の秘密』/森本 貴義

    著者は、日本のプロ野球やメジャーリーグ、WBCの日本代表でトレーナーを務めた経歴を持った方です。

    プロ選手がもつそれぞれの「ルーティン」の意味とは?
    日常生活の中でもゲン担ぎなどありますが、「ルーティン」を確立することで現れる効果とは?

    様々な事例をもとに、ルーティンを確立することの重要性、自分なりのルーティンの確立を後押ししてくれる書籍となっています。

    p35
    実力以上のものを発揮しようとせず、普段通りにできる準備をすべきです。
    それがルーティンの確立なのです。

    まず、ルーティンとは、あくまで普段通りの自分を体現するということ。普段通りの自分が1番であり、だからこそ、練習や努力をすることで、普段の自分を高めることが大切なんですね。
    そして、その強みを分析する方法として、、、

    p69
    強みを分析する方法
    「4行日記」

    「4行日記」とは、その名の通り、一日を4行で振り返りアウトプットする方法。
    【1行目】 今日起こった事実
    【2行目】 気づき
    【3行目】 気づきから得た教訓
    【4行目】 明日への宣言

    今日起こった事実から得た気づきや教訓、明日以降どのような行動が必要か、を文字化する作業です。一日を振り返ることで、明日以降をよりよく過ごすための手法ですが、毎日の出来事だけでなく自身のスペシャリティを見つめるために使えます。

    との事です。
    日記には感情のまま書き溜めるやり方もあると思っていて、それにより、感情を紙面に吐露できるので、気持ちの整理になると考えていますが、4行日記は、感情面をできるだけ取り除いて、俯瞰することに重きを置いてるようです。
    それに、4行日記なら、気楽に継続も出来そうですね。
    それが、普段通りの自分を作るルーティンにも繋がるのでしょう。

  • ◆2 ルーティーンを定着させるために
    3 スペシャリティを高めるルーティンを考えよう
    一つの物事を極めるのに1万時間必要=9年強=一日三時間

    スペシャリティのあるスキル→顧客が求める結果→報酬
    ここにルーティンを組み込む

    自分のスペシャリティを伸ばすルーティンを組み込む

    5 朝のルーティンと夜のルーティンを決める
    自律神経の切り替え
    朝はシャワー、夜は入浴と呼吸

    8 マイナス感情を原動力に
    悔しさは羨みが自分を変える原動力になることもある

    9 そうかもしれないけどそうじゃないかもしれないと考える
    周囲のアドバイスを鵜呑みにするのではなく自分なりの勝利の方程式をつくる

    意思決定には五感すべてを使う

    ◆3 ルーティンへの集中が平常心を生む
    ・マイナス感情を受け入れる

    感情を表出することで周囲との関係にひびが入る
    負の感情は表に出さずに制していく

    ・過去をインプットして忘れる
    感情を露わにしない訓練は重要
    本当のプロは忘れ上手

    失敗した時の状況を忘れ教訓のみインプットする

    ・無理なくやろうでは平常心は鍛えられない
    いざというときにやれる自分を作るため少しハードルの高いルーティンを選ぶ

    ◆4 ルーティンを支える体づくり
    ・生活をルーティンにする
    わたしにとってスポーツは仕事や私生活をよりよくするもの

    ・体を温めることが健康への第一歩
    体温1度下がると免疫が30%下がる

    冷えは万病のもと。筋肉の集まる下半身を使い体温の維持上昇を心がける

    ◆5 道を極める働き方
    ・成功のために必要なのは道作り

    ・孤独である
    ドラッカー
    「知識は本の中にない。本の中にあるものは情報。知識とはそれら情報を仕事や成果に結びつける能力」

    道の追求には孤独はつきもの。仕事以外にも勉強時間が必要になるため家族の理解も必要

    ・ピンチがチャンスになる
    ルーティンが結果に結びつかなくてもピンチではなく改善の余地があると考えよう

  • 読んだタイミングがラグビーW杯と重なり、ルーティンという言葉が日本中ではやっているが、もっと前からルーティンの重要性を発信してきた筆者。前著一流の思考法にルーティンについてさらに内容を深めている。2冊合わせて読むとよい。あとは自分の日常にどう組み込んでいくか。

  • 目標に向かって習慣化し、がんばろうというやる気はでた

  • 朝起きたらトイレに行って一杯の水を飲んで顔を洗って。
    家を出たら駅までどのルートを通ってどの辺りに並んでどこなら混まないか座れるか。
    日ごろの無意識のルーティンを、パフォーマンス向上のために上手に利用できたなら僕らはきっとあの頃の未来に立てる。

  • 自分のルーティンワークを確かめる上では良かったかな!少し違う趣旨でのルーティンを混ぜ個もうと思いました。

  • 「大きな目標」を達成するためには「小さな事」を積み上げて行く事が必要である。
    その「小さな事」を達成していくためには、日々の「ルーティン」が必要であり、それを繰り返す中で自分なりの「型」を身につけていく。

    オリックスとマリナーズで選手たちの身体をケアするトレーナーをしていた著者が、イチローをはじめとするトップアスリート達の日々の習慣力とその効用を書いた自己啓発系実用書。

    文章がとにかく分かりやすい。こなれた文章ではないが、読んですいすい脳みそに入ってくる文章ってのは心地良い。分かりやすい文章で納得できる内容であれば実用書としては及第点。

    目新しいことは特にかかれてないが、

    1.起きる時間と寝る時間を決める
    2.朝のスイッチオンと夜のスイッチオフ、自律神経を切り替えるルーティンを作る
    3.4行日記をつける
    4.切り替えの「型」を作り、負の感情を整理して1日を終える

    これらは、自分なりに実践して行きたいと思った。

  • 自分自身のこれからに大きな影響を与える本に出会えた。

    「習慣化」させることで、毎日コツコツと同じ行動をすることで
    自分自身を安定させ、自信を持たせ、成長させる。

    他の人や周囲の目を気にせず、過去の自分と今の自分を比較する。

    やるべきことが見える事で迷いをなくすことが出来る。

    目先の結果にとらわれず、自分にしか出来ない「オリジナル」を
    追い求め、「その道」を究める。

    迷った時は、何度も読み返し、自分の行動を確認したい!

  • イチロー選手の在籍していたシアトルマリナーズのトレーナーも務めた

    森本さん。

    一流選手たちを間近で見てきた人だけあって

    書かれていることにも説得力があり

    かつ、一般の人でもすぐにやれるような仕掛けが満載です。



    ルーティンは大事だということを少しずつ感じていたので

    この本はそれを再認識させてくれました。



    (心に効いた言葉)



    ○オリンピックのとき、選手は試合前に「普段通りの試合をしたい」と言います。

    彼らが目指しているのは、「ベストな自分」ではなく、「普段の自分」です。



    ○ルーティンを続けられる人とは、ルーティンの先に理想の姿がある人、です。



    ○私たちは周囲の言葉にとても敏感です。

    自分が正しいと思って行動したとしても、誰かがその行動に疑問を投げかけると「自分の行動は間違っていたのではないか?」と不安になります。



    ○平常心とは、いざというときに「やれる」と自分を信じる気持から生まれる。



    ○ルーティンが結果に結びつかなくても、ピンチではなく、「改善の余地がある」と捉える。

  • ルーチンをつくることの重要さは感じていたので手に取りました。しかし、夢や目標がないルーチンは成果に繋がらないとあったので、ハッとしました。
    自分がどうなりたいのか、さらにそれに対する現状認識ができているのかを理解したうえでのルーチンは鬼に金棒です。

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著者プロフィール

森本貴義
もりもと たかよし
1973年京都府生まれ。(株)リーチ専務取締役、ACE TREATMENT LABORATORY代表、関西医療大学客員教授。オリックス・ブルーウェーブ、シアトル・マリナーズ、WBC日本代表のトレーナー(2006年、2009年)などを経て、現在はプロゴルファーの宮里優作選手やシアトル・マリナーズのフェリックス・ヘルナンデス投手のパーソナルトレーナーも務めている。著書に『一流の思考法』『プロフェッショナルの習慣力』(ともにソフトバンク新書)、『勝者の呼吸法』(大貫崇との共著)『間違いだらけ!日本人のストレッチ』(ともにワニブックス[PLUS]新書)ほか。

「2021年 『入門!「全集中」の呼吸法 - 自宅ですぐ始められる最強エクササイズ -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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