- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797368741
作品紹介・あらすじ
インターネットを新しい広告枠としかとらえられない「広告脳」とマーケティングを理解しない「ネット脳」を覚醒する!
感想・レビュー・書評
-
博報堂、電通、Googleと渡り歩いたスケダチの高広さんの本。
最初読んだときに、結構読み進めるのに苦労しました。それぐらい、濃い内容が書かれてるんだと感じます。
いろいろな考え方や原典的な参考文献なものが呈示されて、この本を読んでそれらの参考文献を読んでみないとなと考えています。
どの章からも読み進められる構成になっていると冒頭で書いてますので、どこか引っかかる章があれば買って読んでみると良いと思います。
個人的には、Chapter2の「メディア」を発見するで書かれていた「身体の拡張」「身体の縮小」というのが、新しい発見でした。
Chapter4の「クチコミ」を再考するは仕事上関わりが深いテーマなのでとても勉強になりました。
うちの会社の人向けにこの本のことを説明するとしたら、、「メディア」を運営する人間としては読んでおいたほうが良い本だと思います。ぜひ買って読むのをおすすめします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
編集者が読むと強くなれる本。新聞学科でコミュニケーション論を学んできて、出版社で雑誌編集7年、web周り3年の私が保証する。(他の業界の人たちのことはわからないので、それはその業界の人に聞いてください)
発売前から日ごろSNS上で広告やマーケティングの世界に関しての発言を拝見していた方々による、事前配布されたゲラへの反応を見て、私には読みこなせるのか?と身構えていたけれど、文章は読みやすく内容はとても理解しやすかった。
まず、読み始めて真っ先に印象的だったのは、先人たちによる概念を紹介する場合には、『いつ、誰が言ったのか』が書かれてた点。「マーケティングが30分でまるっとわかる」といった本だとの“マーケティングの4P”という見出しがついているところ、この本には“マッカーシーの4P”とある。大学卒業以来、アカデミックな世界からは離れているけれど、学問の世界では誰の何年論文というのは欠かせない要素で、それが文脈を紡いでいるのだから当然のこと。この本の心意気を見せられた気がした。
ひとまず1回通読した。次はノートを傍らに手を動かしながら読もうと思っている。読みながら、ちょうどこの1年、細々と独学手探りで行ってきた、webを中心としたプロモーション施策について、当てはめてみたりした。特にc5のコンテクストプランニングについては、編集者として積み上げてきた“感覚”で設計したある施策の検証に、即使えるだろう。フレームに落とし込んで分解することで、自分の立てた狙いが論理的に説明できる。そして、足りなかった部分をしっかりあぶり出して、検証することができそうだ。
そして読後に決意したのは、ブログの再開。短文を書き散らしているだけでは、やっぱりダメだ。 -
「広告」について非常に概論的にまとめられている良書。
帯には「すべての広告人のために」とあったが、どのトピックもその派生や概要から語り始めてあるため広告素人のわたしにも理解できた。
そもそもメディアとは、から始まってコンテクストプランニング→コミュニケーションプランニング構造まで具体例を交えながら
印象に残ったのが常に消費者が念頭においてあったこと。本書中にもあるが、従来のマスメディアによる一方的な広告のイメージではなく、常に消費者が主体で、広告はあくまで企業やプロダクトと消費者をつなぐものであるという著者の考えが伝わってきた。
広告食わず嫌いだったけど、メディアは広告だけではないわけで、いまどき様々なものがメディアになりうることを考えると非常に示唆に富む一冊だと思う。特にコンテクストプランニングの知識は頭の中で応用してものを考えるときに使える。 -
繰り返し読みたい本。5つの章に分かれており、どの章からでも読めるようになっている。個人的には、メディアを再定義する、という2章と、コンテクストに関しての5章が面白かったのやけれでも、どの章を読んでも、なんというか、今、自分がぼわーっと、なんとなく感じていた広告のアプローチの方法や、メディアとの接し方の変化みたいなものが、すっ、と文章にして差し出されたような感覚になって、ああーなるほど、そういうことなんだなあ、と噛み締めながら読み進めていった。これを実際の場に活かすためには、もっと咀嚼が必要なんだけれども。
-
GW中に読みます ← 一体何冊読むねんと自分にツッコミ。
-
いきなり内容になってしまいますが、広告のメディア職についていることもあり、「第2章」がとても惹かれる内容でした。
メディアというものをあれだけ多角的に捉えることが出来れば、課題を解決する策を多くのアイデアを考えることが出来ますね。
大変参考にしたいです。
また、知識というのが業界や表面的なメディアの情報に偏ることなくつけていかなければいけないと警告されているようで、勉強になります。もっと広く学んでいかなければならないですね(ただの自分への戒め)。
コンテクストの部分(この本の最重要部分)は、まだ噛み砕けてないので、これから2回目に挑みます。 -
私は気に入った頁の端っこを折り曲げる癖があるのだが、なんとこの本は26箇所になってしまった(200ページの本です)。特に「プランニングの際に変わらず考えること。それは、ある商品を世の中に埋め込むためにはどうすればいいか?という視点」という指摘は、示唆に富んでいると思う。
-
著者のブログや、Twitterなど前から拝見していて、「すごく頭の良い人」だなとずっと思っていました。
この本の中には、そのブログやTwitterに書かれていた事も多く、自分の知見や経験などを惜しみなくシェアするという姿勢に対しても学ぶ事が多かった。ブレないってすごい。
肝心の本の感想ですが、正直一回読んでどうになるものでもないな、という内容。単純にいうと難しかった。
その中でも印象に残った事
・オーダーとオファーの違い
・メディアプランナーのメディアリストの限界
・ソーシャルムーブメントにおける企業の姿勢の問われ方
・囲い込まれるという事
・クチコミの企み、企て、シクミ、シカケ
・コンテクストとは何なのか
・変わったのは作品ではなく解釈
またゆっくり読もうと思う。 -
「マーケティングの究極の目的はセリング(営業)をなくすこと」
読みながらこのドラッガーの言葉が頭に浮かんできました。
そもそもメディアとは何かというところから始まり
拡がる「シカケ」だけでなく拡がる「シクミ」を考えるのが
マーケターの仕事であるということを再認識させてくれる、
企画・プロモーションに関わる人には是非読んで欲しい本。
タイトルこそ「次世代」コミュニケーションプランニングですが、
未来型の新しい話というよりはむしろこれからの時代を生き抜くために
心がけたいそもそも論、という意味合いが強いのだろうなぁと思いました。 -
#026 次世代コミュニケーションプランニング
読書家の友人から推薦を受け読んでみる。が、ちょいとあたしの口には合わなかったようだ。メディア論と言うよりは広告、PRのための本で、そっち側はあたしもあまり知識が乏しいというよりターゲットとしている方向ではないのでぴんとこなかった。もちろんそれはこの本の内容が悪いということではなく、単純に好みの問題ってだけなので誤解なきよう。ブクログのレビューでもそっちの方向の人たちには大絶賛なので、きっといい本なんだろう。あと、枝葉の話だけど個々のエピソードがソーシャル系の本では既によく見かけたものだったので、目新しさにかける感があったのもちょっと退屈だったのかもしれない。ユナイテッド航空とかハイパーカードとかコンテクストとか、トライブってのはビオトープのことだろうし。っつうか、アニごめん!よくわからんかったので今度解説してくれ!