- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797369533
感想・レビュー・書評
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細かく7つの章に分かれているが、大きくは2つの内容に分かれている印象。
主に前半は「問題解決のための思考・整理法」になっており、「イシュー(課題)」から考えることや、視点を広く持つことなど、思考の順序・ロジックについての解説。
こちらは入社1年目に限らず、問題解決に課題感を持っている人にとって役立つ内容だろう。
一方後半は、問題解決にとどまらない、「マッキンゼー1年目で学ぶ仕事術」というような内容。
プレゼン資料の作成や、仕事に対するスタンスの話も含まれる。
特に若手社会人にとって刺激のある内容ではないだろうか。
特に納得感の強かったのは、「空→雨→傘」の思考。「黒い雲が広がってきた(事実)→雨が降ってきそうだ(解釈)→傘を持って出かける(行動)」とロジックを整理することが紹介されている。
情報をそのまま見せるだけではダメで、解釈・行動を理論立てて伝えることが価値だ、ということが良く理解できた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マッキンゼーの教科書と聞いて、(うわっうわっ答え教えてくれるの?)と期待した人はがっかりする人も多いだろう。
考えることが仕事の人が、考えないで出せる「答え」を教えるはずがない。
教えてくれるものは、以下の通りである。
・完全な仕事を成し遂げるための思考の変え方
・完全な仕事を成し遂げるための行動の起こし方
・相手になんらかの意義のあるアクションを起こさせるインパクトあるバリューをどのように考えるか
教えてくれるものはフレームワークであったり、思考の軸である。
コンテキストやコンテンツによって、相手が期待する答えは変わる。
あなたがこの本に期待していた答えの真の課題や問題はなんだったのでしょうね。
そこからこの本の効果を検証してもおもしろいかもしれませんよ。 -
・何が真の問題か。どうなりたいかの未来思考で考える。「なぜ?」を何度も繰り返す。
・問いの核心、真の問題はシンプルなもの。
・事実と意見に分ける。
・思考をクリアにしておくことは、人生のKFS(Key Factor For Success)
・ノートに残すことが目的ではなく、書きながら自分にインプットすることが目的。フレームワーク的思考を働かせる。 -
著者は若い頃にマッキンゼーに在職し、現在は独立してエグゼクティブ・コーチ、組織開発・人材育成コンサルタントなどをしている方。エグゼクティブ・コーチっていう言葉をはじめて聴きましたが、経営者向けコーチングのようなものみたいですね。本書は著者が在籍してたマッキンゼーの仕事術を易しく伝える本。
ロジックツリー、イッシューツリー、フレームワーク思考などは有名なので特に目新しい点はなかったですが、本書で印象的だったのは、マッキンゼーは現場重視であること。大前研一さんは、”とくかく現場に行け”といわれていたそうで、現場に入り込んで実際に現場体験をしたり(実際にお店でスタッフと接客したり)するそうです。リサーチは原典にあたれ、と口すっぱく言われるそうです。マッキンゼーにこうした泥臭い一面があるのは意外でしたが、納得です。私も仕事でよく感じますが、ネットで見つかるような誰でもアクセスできる一般的な情報は大して価値がないことが多く、光る情報は実際に人にあったり現場に入り込んだりして見つけた希少性のある情報です。マッキンゼーがこうして現場に入り込んで自らの手足で情報を探ることを重視しているとすればそのコンサルティングは意義深いのだろう、と思います。 -
■感想
「マッキンゼーのエリートはノートに何を書いているのか トップコンサルタントの考える技…」
で書かれていた内容と重複するのが多くあったが、より問題解決について詳細に書かれているのが本書。
基本的な問題解決のプロセスと手法が書いてあった。ちょっとマッキンゼーおしが強いが、読みやすい本。
■気づき
自分のユニークさを生かしたバリューを出す
自分が今できることは何か?という視点は、今の自分に忘れていた要素
役割を明確にし、期待されていることは何か?と考えれば、パフォーマンス高く成果がだせるはず
■ToDo
問題解決のプロセスを取り入れる
「誰に、何を、どのように」を必ず考える
https://self-methods.com/rn-mckinsey-style-problem-solving-for-the-first-year/ -
考え方。
改めて文字で見る大切さを知る。
諦めない。妥協しない。 -
※以前に読んだ本の登録
ざっくりメモ
ビジネスの基本となるようなことが書かれており、改めて肝に銘じたいと考えさせられた本。仕事に対してプロ意識を持って取り組むことを意識する。
メモ
・自分の仕事に対する基本姿勢を再確認する。時間厳守、完璧な準備、完璧な身なりなど、そういったことが仕事のクオリティにも影響を与える。
・イシュードリブン。問いから始めること。願望をそのまま思考のベースにすると、欲しい気持ちばかりで考えてしまい、本当に必要かのデメリットはないのか?という思考が働かなくなる。願望を問いに変換する作業をすること。
・とにかくオープンマインドでいること。色々な人、物事を拒まず、素直に向き合って与えられた仕事に集中していると、自分をアピールすることに必死にならなくても皆んなが気にかけてくれる。それがリーダーシップにつながる。
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空・雨・傘
「問題解決」とは、起こった事象に対処する事ではなく、「なぜ、その事象が起こったのか? 本当は、どうあればその事象が起きないのか?」という問題の本質まで掘り下げて解決する事。
目の前に見えている事に対処するのではなく、真の問題、重要な課題は何かを考える。
■問題解決の基本的なプロセス
①問題設定と解となる領域を決める
②課題を整理し構造化する
③情報収集を行う
④仮説を立てる
⑤仮説を検証する
⑥解決策を考える
⑦解決策を実行する
■問題解決力を高める思考術
①コインの裏表で考えない
②徹底して汗をかき、あきらめずに考える
ロジックは「後付け」である。独自の仮説(イシュー)を立てて、枠を外したゼロベース思考をする事で、キー・ドライバーを見つけ、答えを導き出す
③五感を研ぎ澄ます
④リラックスしながら集中する
⑤自分の枠を外す
枠を広げ、外す場合も、そもそも自分の枠は何かを認識できていないと難しい。自分の枠を外す方法として簡単なのが、意識的に自分の行動を変えてしまうこと。
⑥事実と意見を分ける
人の話を聞きながら「意見」と「事実」に分解するクセをつけること。
⑦「問い」から始める
あらゆる思考のベースに「問いから始める」という事が習慣化できていると、自分の事でありながら客観的な思考や判断がしやすくなる。
「問い」であれば、その時点ではYES/NOどちらも含んでいる状態であり、偏りがないフラットな思考ができるため。
「問い」を持つ時に大切なことは3つ
・「問い」を一言で言えるようにすること
・問いの中で「一番重要なのは?」を必ずセットで考えること
・その「問い」が本物かどうかを見極める
⑧大きな絵を忘れない -
マッキンゼーならではの問題解決のプロセスを学べるのではと期待して読みました。
一応「マッキンゼー流仕事術」のようなTIPSコーナーはあります。
主にフレームワーク集みたいな、今となってはどこにでもある方法が書いてありますが、良くまとまっていてわかりやすく、「知ってるけどやっていない」ものもあったので、意識して使っていこうと思います。図解のページだけでも十分有益です(逆に文字のページは読む必要ないかと)
フレームワークの具体的な使用例がもっとあるとよかったと思いました。フレームだけあっても実務でどうやって使ったらいいかわからないんですよね...
「入社1年目の」とうたっているので、入門書にはとても良いし、入社何年たっても問題解決が苦手な私のような社会人も読んでおいたほうがいいと思います。 -
だから何?の視点を常にもつこと。
〜したいという願望に対して本当に必要かと問うことで、正しい判断が行える。
相手を好きになれなくても、相手のいいところ、相手の共感できるところ、強みに意識を向けることで、素直にリスペクトできる部分を見つける。
物静かな存在感も存在する。
プレゼンは相手に共感と共有をもたらしいたいという想いでやる。
結局本当に言いたいことがあまり明確でない気がした。