長生きしたけりゃデブがいい 世界的研究が証明する医学の真実 (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797374858

作品紹介・あらすじ

2013年、アメリカの医学誌に発表されたレポートが話題を呼んだ。
国際的な肥満度の物差しとなっているBMI(体格指数)が、25~30未満の「過体重」のグループのほうが、
BMIが18.5~25未満の「普通体重」のグループよりも死亡リスクが6%も低いというのだ。
統計的には「BMI22」が、もっとも病気になりにくく死亡率が低い「理想体重」とされている。
身長170㎝なら63.6㎏が理想体重。
しかし、このレポートで同じ170㎝で最大86.7㎏の過体重のほうが死亡リスクが低いことが明らかになった。
つまり、理想体重より20㎏以上太っているデブのほうが長生きということなのだ。
逆に言うと、理想体重まで頑張って20㎏以上ダイエットすると、
死亡リスクの上昇につながりかねないということ。
「長生きしたけりゃデブがいい」のだ。

このレポートは、北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの100件近い研究データを全世界的に解析。
成人およそ288万人を分析したものであり、信頼度も高く、あらゆる人種で普遍的に認められる調査結果だ。

本書では、2013年のイグ・ノーベル賞を受賞した著者が、
「デブ=悪」ではない、もっというと「デブ=健康的」ということについて、
数々の科学的根拠をもとに徹底解説する。

序 章 世界規模の調査で判明! デブが一番長生き
第1章 「デブ=悪」ではない! 肥満の常識を疑え
第2章 健康長寿のマッスルデブを目指せ!
第3章 長生きするマッスルデブの生活習慣
第4章 やせている人のリスク
第5章 女性のやせすぎは気をつけよう
第6章 太りすぎの人の正しいやせ方
第7章 アンチ・メタボブームに踊らされるな!
第8章 漢方的思考で見えてくること
おわりに

感想・レビュー・書評

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  • 長生きしたけりゃデブがいい 世界的研究が証明する医学の真実。新見正則先生の著書。世の中の多くの女性たちや男性たちがダイエットをする理由には、見た目を良くしたいということと、健康長寿でいたい、健康長寿になりたいということがある。でも、太っているほうが健康長寿につながるのなら、何のためのダイエットなのって目から鱗になる人も多いのでは!?イグ・ノーベル賞受賞者の新見正則先生が書かれた本書は一読の価値ありです。

  • 激しく同意。やはり小太りが一番長生き。アンチ・メタボブームはやり過ぎだろう。

  • 挑発的なタイトルとは裏腹に、内容は堅実である。ウォーキングによって筋肉の増量を図る、バランスの良い食事をとることを勧めている。デブはデブでも暴飲暴食ではなく、筋肉をつけたマッスルデブを目指せと述べる。

  • 衝撃的な題名だが、内容はいたってシンプル。

    BMIやメタボ診断の基準値などを信じずに、体重の適性値は人それぞれ。自分の適正体重や生活を見直そうということ。

    太っている人=悪、 痩せている人=善 という図式ではなく、いろいろな数値についても善悪二元論で考えないことは、非常に理に適っていると思った。特に栄養学などがわかっていると、その考えはそれほど悪くはない。

    自分の適正体重等を考えるのは人それぞれだと思う。

  • 外科医なのにデブのことを書くなんて、すごい。
    モダン・カンポウを啓蒙しているって、とてもすごい。
    心臓移植したマウスにオペラ「椿姫」を聞かせた研究でイグ・ノーベル賞をとるなんて、超すごい!

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著者プロフィール

移植免疫学のサイエンティストで、漢方とトライアスロンが趣味の外科医。イギリス留学中にとても感動したオペラ椿姫をマウスに聴かせて、移植された心臓が拒絶されないという実験にて2013 年イグノーベル賞医学賞受賞。慶應義塾大学医学部卒業。英国オックスフォード大学医学部博士課程にて移植免
疫学を学び、Doctor of Philosophy (DPhil) 取得。現帝京大学医学部外科准教授。日本体育協会認定スポーツドクター。臨床医としての専門は血管外科。大学病院としては本邦初のセカンドオピニオン外来を開設しセカンドオピニオンのパイオニアとして知られる。セカンドオピニオンを通じて西洋医学の
限界に気がつき、漢方を松田邦夫先生に学び、モダン・カンポウの啓蒙者として活躍中。50 歳までは金槌で運動嫌いであったが、娘の誘いで水泳を始め、3 年後には佐渡国際トライアスロンAタイプ236km(スイム3.8km、自転車190km、ラン42.2km)を14 時間18 分58 秒で完走する。いろいろなことに興味があるおじさん。家族は、妻・娘(10 歳)・母・愛犬(ビションフリーゼ)。

移植免疫学のサイエンティストで、漢方とトライアスロンが趣味の外科医。イギリス留学中にとても感動したオペラ椿姫をマウスに聴かせて、移植された心臓が拒絶されないという実験にて2013 年イグノーベル賞医学賞受賞。慶應義塾大学医学部卒業。英国オックスフォード大学医学部博士課程にて移植免
疫学を学び、Doctor of Philosophy (DPhil) 取得。現帝京大学医学部外科准教授。日本体育協会認定スポーツドクター。臨床医としての専門は血管外科。大学病院としては本邦初のセカンドオピニオン外来を開設しセカンドオピニオンのパイオニアとして知られる。セカンドオピニオンを通じて西洋医学の
限界に気がつき、漢方を松田邦夫先生に学び、モダン・カンポウの啓蒙者として活躍中。50 歳までは金槌で運動嫌いであったが、娘の誘いで水泳を始め、3 年後には佐渡国際トライアスロンAタイプ236km(スイム3.8km、自転車190km、ラン42.2km)を14 時間18 分58 秒で完走する。いろいろなことに興味があるおじさん。家族は、妻・娘(10 歳)・母・愛犬(ビションフリーゼ)。

「2014年 『トライアスロンアナトミィ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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