人間と社会を変えた9つの確率・統計学物語

著者 :
  • SBクリエイティブ
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 31
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797375350

作品紹介・あらすじ

本書は、弊社刊行のベストセラー、イアン・スチュアート『世界を変えた17の方程式』の確率・統計学バージョンです。下記の[内容例]のような、確率・統計学の発展における重要なトピックを、数学者・統計学者の発想がどういうものかがわかるように解説しました。さらに、彼らの人柄や時代的・思想的背景もあわせて紹介し、数学が苦手の読者でも十分に楽しめる内容です。

[内容例]
★パスカルとフェルマーが手紙でやりとりした「賭けの問題」とは?
★ラプラスが考えた「証人が真実を述べている確率」とは?
★ガウスが天体学者に先駆けて発見した惑星の位置計算とは?
★ゴルトンは体格の遺伝をどうデータから読み解いたか?
★ノイマンの「ゲーム理論」とはどういうものか?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 確率・統計について、パスカルからケインズに至るその歴史を、教科書的説明に加えて思想史、人柄を絡めつつ語る…という、野心的な入門書。
    …なんだけど、いくらなんでも文章が不味すぎて、ほとんどいかがわしいとさえ言える領域に達している。無理やり対話形式に書き直したような文章も一切成功していない。むしろ会話っぽく文章を切り刻んだために説明の順序が混乱してる場面さえある。会話文をナメすぎである。というか地の文でさえ客観的事実と主観的意見の弁別に気を使った形跡がなく、思いついたことを後から書き足したために章の書き出しが無駄に二重になっているとみられるところもある。説明のための文章としては最悪の部類である。あるいはそのジャンクな文体が強烈な印象を残すことで内容についての記憶の定着を助けるつもりなのかもしれない。しかし普通に考えて通読は極めて困難だろう。よほど悪文耐性が高くないと、「はじめに」でうんざりすると思う。だいたいのっけから自画自賛が過ぎる。
    とはいえ著者の学識にはなんら疑いを差し挟むべきところはない。教科書的記述に関しては別人のように滑らかで、その意味で学習の用には不足ない。一般読者向けのサービスというか、思想史的エッセイ部分が壊滅的な悪文になっているだけである。ダメな読み物でやたらに厚着させられた、ごく短い研究史順の教科書、という印象にならざるを得ない。おそらくこれは一種の天才肌と言うべきもので、ほっといたら異様に乱雑な文章を書いてしまう人なのだろう。そして推敲や校正の時間がほとんど無かったのだろう。構想そのものはきわめて有意義であるだけに、編集者の努力不足が惜しまれる。

  • 久しぶりにリアル書店で購入した.

    インタビュー形式+時々数式が出てくる.
    数式の部分を実装と検証する必要がある.
    確率の哲学的思想も出てくる.この部分を著者は重要と考えているが,実務的にはスキップしてよいと思う.

  • 請求記号 417/Ma 73

  •  文系です。
     しかしながら、毎朝天気予報を見て出勤するし、ビッグデータって言うのは知ってるし、出てくる人たちの名前の出てくる定理なども知っている。

     統計という学問に対して、恣意的な、裏側にそれを読み解く人間の意志が介在するんだなぁと実感させてくれる本。数式は分かんないけど、面白い。

     ……しかしこれ、なぜ対談形式にしたし?という感が。
     これだけ文章書ける人なら、説明口調にした方が……おそらく「えっこれファンタジーなの、どうして過去の人と話せるの」っていう違和感が少ないと思うんだ。ほんとに。
     もしかして、最初に対談形式なら入りやすいですよねっていう企画ありき? それは間違いだと言いたい。

全4件中 1 - 4件を表示

プロフィール

松原 望 (まつばら のぞむ)

東京大学名誉教授
Ph.D(. スタンフォード大学統計学研究科1972)

1966年東京大学教養学部基礎科学科(数学コース)卒業。文部省統計数理研究所研究員、米国スタンフォード大学大学院統計学博士課程、筑波大学社会工学系助教授、東京大学教養学部/大学院総合文化研究科/新領域創成科学研究科教授、上智大学外国語学部教授、聖学院大学大学院政治政策学研究科教授を歴任。
精力的に執筆活動を続けており、著書多数。
専攻分野:確率論、統計学、科学方法論

人間と社会を変えた9つの確率・統計学物語のその他の作品

松原望の作品

ツイートする