「無」の科学

制作 : 水谷 淳 
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797377019

作品紹介・あらすじ

ビッグバン、真空、プラセボ、絶対零度、0……
イアン・スチュアート、マーカス・チャウンなど、英米の第一線の科学者とサイエンスライターが、最新の知見を基に、、「無」の力と可能性を解き明かす科学ノンフィクション。
かつて「(無)Nothin」という概念は、あまりに簡単で当たり前のものだったため、私たちは「空」や「非存在」の大きな可能性について気づいていませんでした。しかし、一部の科学者たちは、この数世紀の間に、それが世界を理解する上でとても重要な概念であることを明らかにしてきました。
絶対零度、偽薬(プラセボ)、閃き、超伝導、真空、ダークエネルギー(暗黒エネルギー)、時間の始原(ビッグバンの前の時間)--これらは、すべて、無という概念の異なる局面です。無の世界は、私たちが近づけば近づくほど大きくなります。なぜ、ある動物たちは、終日何もしないのでしょうか。私たち人間が何も考えていないとき、脳の中では何が起こっているのでしょうか。
イアン・スチュアート、マーカス・チャウン、ポール・デイヴィーズス、マイケル・ブルックス、ナイジェル・ヘンベストなどを含む、英米の第一線の科学者、科学ジャーナリストが、最近の知見を基に、宇宙論や物理学から、数学、脳科学、医学、生物学、心理学までの多岐のジャンルにわたって、「無」が持つ力と可能性を明らかにしています。読者の常識を変える、科学ノンフィクションの傑作です。

感想・レビュー・書評

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  • 無限と対極にある無。様々な分野における無の扱いとその解明の過程で明らかになりつつある事象が説明されている。宇宙論ではビックバンへの遡及限界、真空限界、反重力の生成、物理学では絶対零度近辺での振舞い、量子真空による力の発生、医学では麻酔による意識と脳活動の関係、精神作用と生理現象、数学ではゼロにまつわる歴史と組込みなど、テーマ毎に読み継いでいける仕掛けが織り込まれている。

  • 題名やレビューから期待して読むと、??となる。
    飛躍しすぎているように感じるし、「無」なんてあり得ない、「無」とどう関係あるの?と疑問が湧いてくるから。
    でも、訳者あとがきを読んで納得できた。

  • 「無」に関する様々なショートエッセイを集めた本。
    ビッグバン、脳、ゼロ、プラセボ、真空、絶対零度などテーマはバラバラ。

  • 「無」に対する各分野における無理解の歴史書である。人類が如何に「無」と向き合ってこなかったのか。それを明らかにしている。
    ヒトは自分の理解を超えたものを恐れる。過去の人々は0という概念を無視し続けてきた。現代人であれば、小学校で0、その後で空集合など習う場合がある。0が当たり前ではない時代があったのである。経営層向けの説明資料を作るのにはまっているのだが、結局0を理解できなかった古代人と、0を理解しておりそれが当たり前すぎて説明できないということに似ている事に気が着いた。
    とにかくクリティカル思考で考え続結局モノゴトをシンプルにしておくのも大事である。0に気がついた人は、とにかく諦めずに考え続ける、それを他者と共有する術を見つけたのである。他者と共有できて初めてその事は実在するのである。一人で分かっても仕方がないのである。
    一つ一つの話も面白いのだが、ヒトの否認の例として考察するという視点にも使えそうである。

  • 「無」、「ない」をキーワードに幅広く取り上げた科学エッセイ集。一般向け科学誌のコラムレベルなので内容はやや浅く、物足りなければより詳しい本を読まないといけない印象。それでも幅広さ故にナマケモノが活発に動かない理由やプラセボ効果など個人的に新しい知見は得られた

  • 麻酔のメカニズムって謎なのか…。
    プラセボ効果とノセボ効果も興味深い。
    「退屈学」まで大変面白かった!

  • 所々難しながらもある程度は分かる程度に読めた。

  • ゼロ、無、ないという事、普段そんなに意識する事はないけれど、考えてみると深過ぎて広過ぎて気が遠くなるような感覚がある。そして興味深い。

  • ふ〜、むつかしい!

    風邪ひいて、薬飲んでぼ〜っとしながら読むと、幽体離脱してる感覚を感じることができる。

  • 宇宙の始まりと終わり、真空、数字の0、絶対零度、何もしないことなどについてのショートコラムがいっぱい。
    宇宙の終わり方など色々あって楽しい。
    プラセボの逆のノセボ効果:説得力のある暗示によって人を殺すことすら出来うる。
    数の定義:1は1であるか?2はなぜ①が2つあると2なのか、の答え。空集合を考える。その空集合が2つあれば2である。
    真空は本当に何にもないか?:量子力学では揺らぎがあるので、無限の時間軸では真空に地球でもキンケシでも何でも出てくる。

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