マンガでわかる行動経済学 いつも同じ店で食事をしてしまうのは?なぜギャンブラーは自信満々なのか? (サイエンス・アイ新書)
- SBクリエイティブ (2014年12月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797381030
作品紹介・あらすじ
理論的に動いているつもりでも、実は感情で動いていることがヒトには数多くあり、それを利用してさまざまな商売が成り立っていたりするのです。本書では行動経済学とはなにかから、さまざまな経済心理の実例について、マンガでわかりやすく解説していきます。
感想・レビュー・書評
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人は理論的に行動しているつもりでも、感情によって動いている場面が多くある。経済活動において思いがけず感情で動いてしまう人間の認知傾向や行動特徴を導き出し、研究する学問が行動経済学であり、本書で分かりやすいイラストとともに様々な例が紹介されています。
行動経済学では、人は本能的に「損失回避の傾向」があることが大前提にあることを理解しました。その中でも特に、本書で紹介されているディアゴスディーニの販売戦略は行動経済学を絶妙に取り入れていて、例としてとても分かりやすかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「損失回避の傾向」
「得をしたい」より「損をしたくない」
行動経済学を語る上で1番にくるテーマです。
新たに手に入れるより手に入れたものを失う方に高い価値をおくというものです。
本能なんですよね。
そういう意味で役所のサンセット事業ってあり得ないんじゃないかなといつも思います。
「社会規範」と「市場規範」
「社会規範」で守られていた秩序が「市場規範」に置き換わった途端に守られなくなります。
これは「お金払ってんねんからええやん」って感覚です。
これはなかなか難しいです。
社会規範で動いていた人に金銭的な報酬をチラつかせるとモチベーションがガクッと下がるんですよね。
良い仕事って報酬度外視したところで生まれたりしますし。
お金出さないとブラックやて言われるんですよね。
でも間違いなく言えるのは少ない報酬は確実にモチベーションを下げます(笑)
「行動経済学を理解すると交渉が有利にすすれられる」
人をコントロールするというよりも自分がコントロールされないようにする意識が大事かなと思います。
行動経済学は使い方を誤ると危険ですが正しく使うととても強い武器になります。
もっと学んでいきたいと思います。 -
左面に簡潔に内容が書かれていて、右面には同じ内容の簡単な漫画が描かれているため、とても読みやすく分かりやすい。
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九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1441893 -
損をしたくない、アンカリング効果、色んなバイアス、人間は比較が好き
自分とか人に当てはめて考えるのが面白かった。想像しながら読んだので時間かかった -
ビジネスの場でもよく利用される行動経済学。
心理学の領域にも近いかもしれませんが、私たちは本能的にバイアスが掛かっていることがわかります。
イラスト付きでわかりやすかったです。
同時に、他の本も合わせながら、なぜそういった本能があるのか?生存競争でどう役立ったのか?など、より深入りした部分も学びたいと感じました。 -
ノートに記録済み
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人は感情でものを判断するという前提でリアルな人の認知傾向や行動傾向を、心理学や脳科学のフレームも駆使して明らかにする行動経済学の入門書として楽しんで読める。
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①女性の顔は不安を和らげる
②行動経済学は経済活動に関するリアルな人間の認知傾向や行動特徴を明らかにすること。
③自分の持っているものを過大評価する
④人は技術よりも努力にお金を費やす傾向にある
⑤選択肢が多いと人は選ばなくなる
⑥サンクコストの考え
⑦ピークエンドの法則、終わり良ければすべて良し。
⑧BGMがゆっくりだと歩くテンポもゆっくりになる
選んでほしい選択肢は左のほうに入れる
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●性別によっての考え方や行動の違いにスポットを当て、面白く行動経済学が学べます。基礎的なことでも、この行動経済学の理論を知っていると、損をすることが少なくなりそう。イラストが多く、非常にわかりやすいです。