潜水艦の戦う技術 現代の「海の忍者」――その実際に迫る (サイエンス・アイ新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797381290

作品紹介・あらすじ

国土を海に囲まれている日本は、輸出入の99.7%を船に頼っており、海上交通路(シーレーン)を確保できるか否かは、国家の存亡にかかわります。海上交通路の確保に重要な役割を果たすのが、海中を長期間行動できて隠密性が高い潜水艦です。日本に限らず海洋国家の多くが潜水艦を運用しています。また、核保有国の多くは、核弾頭を搭載したミサイルを積んだ原子力潜水艦を抑止力として運用しています。本書では、あまり知られていない潜水艦の秘密を解説していきます。

感想・レビュー・書評

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  • もちろん潜水艦というビークルの挙動等を左右する科学や技術的な話も(基礎的、概要的なものに留まるとはいえ)勉強になるが、「潜水艦乗りにしか見れない景色」的なものが随所に見えて、著者が本当に潜水艦乗りであったことを誇りにしていることが伝わってきた。

  • 知らないことが多いと痛感した。
    潜水艦の周囲の水によって艦にかかる浮力が変わるとか、音の伝わり方が変わるとか。
    よって、操艦や索敵(ソナーを使った)には周囲の水をモニターするのが重要らしい。そんなの勘や経験則では処理できまい。情報の蓄積と、観測器の精度と、それらを処理するソフトウェアが勝負を左右するのだろう。
    さすがにその核心には触れられていない。やんわりと軍事機密を避けているのだけど、その前段階でも十分に未知の話が多かった。
    浮上すると、上甲板に逃げ損ねたコバンザメがいる、みたいな小ネタも面白い。

  • かなり面白かった。
    それぞれの項目をコンパクトにまとめてあるんで情報としては薄いが、その分現代の潜水艦を俯瞰できる。
    特に、航法については興味もった。他に、調べてみたい。

  • 潜水艦の中での赤い照明は、戦闘時は夜目に慣れる時間も待てないためだと分かった。

  • 潜水艦は機密のヴェールに包まれておりなかなか詳しい情報を書きにくいのは分かるのだが、各トピックがあっさりし過ぎていて物足りない。

    その一般に知られていない事柄を1冊にまとめるのは無理がある。歴史、構造、機関、乗組員の生活、武器、戦い方、事故対策、組織と盛りだくさん。

    著者は元艦長なので書きたくても書けなかったコトが多かったのだろう。苦労の跡がうかがえる。

  • 潜水艦の構造や音との関係などが短くまとめられていて面白かった。詳しい人には物足りない内容だろうという印象を受けたが、私は何も知らない素人のため、多くの内容を興味深く読むことが出来た。

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著者プロフィール

1948年、兵庫県生まれ。1970年、防衛大学校(第14期)卒業(基礎工学1専攻)。海上自衛隊入隊。1982年、海上自衛隊幹部学校指揮幕僚課程学生。1988年、潜水艦「せとしお」艦長。1996年、青山学院大学国際政治経済学研究科修了。2000年、防衛大学校国防論教育室教授。2004年海上自衛隊退官。現在は、太平洋技術監理有限責任事業組合理事(安全保障担当)、首席アナリスト。主な著書は『軍事学入門』(かや書房、共著)、『潜航』(かや書房)、『中国の海上権力』(創土社、編著)。

「2015年 『潜水艦の戦う技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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