2016年、40冊目です。
真田丸に便乗した帯ですが、つい平積みされていると買ってしまいます。
戦国武将は、人気ですね。
関ケ原の合戦で敗軍の将となった者たちのその後の人生を掘り起こしています。
当然、歴史のスポットライトを浴びることがないので、ほとんど世間では知られていないことです。私自身も9割以上は知らない事実ばかりでした。
取り上げられている武将たちは、ほとんどがその人だけで歴史上に名を遺したのではなく、信長、秀吉、家康という天下取りの主人公たちとの関わりの中でその名が出てくる者たちです。平たく言えば、脇役たちです。でも、天下取りの主物語を読む時には、必ず彼らの名前を目にします。しかし、彼らはどこの出身で、氏素性で、どう歴史の中で生き抜いていったかを記したものは、一部の小説を除いて読んだことがありません。この本は、小説ではなく、彼らの生き様を、現代社会の構図で捉えるとどういうことになるかを比ゆ的に表現しながら、シンプルにわかりやすく解説したものです。
34人の敗軍の将たちの生き様が紹介されています。
後に大名として復活した者もあれば、滅亡の道をたどった者、大坂の陣で華やかに散った者と、その生き様は多様です。その生き様は、彼らを主君として仕えた者や領民たちの運命も、大きく左右したはずです。
おわり