「その後」が凄かった! 関ヶ原敗将復活への道 (SB新書)

著者 :
制作 : 二木 謙一 
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797383379

感想・レビュー・書評

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  • 2016年、40冊目です。

    真田丸に便乗した帯ですが、つい平積みされていると買ってしまいます。
    戦国武将は、人気ですね。
    関ケ原の合戦で敗軍の将となった者たちのその後の人生を掘り起こしています。
    当然、歴史のスポットライトを浴びることがないので、ほとんど世間では知られていないことです。私自身も9割以上は知らない事実ばかりでした。
    取り上げられている武将たちは、ほとんどがその人だけで歴史上に名を遺したのではなく、信長、秀吉、家康という天下取りの主人公たちとの関わりの中でその名が出てくる者たちです。平たく言えば、脇役たちです。でも、天下取りの主物語を読む時には、必ず彼らの名前を目にします。しかし、彼らはどこの出身で、氏素性で、どう歴史の中で生き抜いていったかを記したものは、一部の小説を除いて読んだことがありません。この本は、小説ではなく、彼らの生き様を、現代社会の構図で捉えるとどういうことになるかを比ゆ的に表現しながら、シンプルにわかりやすく解説したものです。
    34人の敗軍の将たちの生き様が紹介されています。
    後に大名として復活した者もあれば、滅亡の道をたどった者、大坂の陣で華やかに散った者と、その生き様は多様です。その生き様は、彼らを主君として仕えた者や領民たちの運命も、大きく左右したはずです。

    おわり

著者プロフィール

二木謙一

一九四〇年東京生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。専門は有職故実・日本中世史。國學院大學教授・文学部長、豊島岡女子学園中学高等学校長・理事長を歴任。現在、國學院大學名誉教授。八五年『中世武家儀礼の研究』でサントリー学芸賞を受賞。NHK大河ドラマの風俗・時代考証は「花の乱」から「軍師官兵衛」まで一四作品を担当。主な著書に『徳川家康』『中世武家の作法』『武家儀礼格式の研究』『時代劇と風俗考証』『戦国武将に学ぶ究極のマネジメント』など。

「2021年 『関ケ原合戦 戦国のいちばん長い日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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