人生の流れが美しくなる 禅、「お金」の作法

著者 :
  • SBクリエイティブ
3.53
  • (3)
  • (5)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 87
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797386561

作品紹介・あらすじ

禅僧である枡野俊明先生が、禅的な視点から「お金とのつき合い方・向き合い方」をご指南くださいます。
「お金持ちになりたい」わけではないけれど、なんとなくいつもお金に振り回されている人、お金の不安が消えない人へ向けて。
「仏教ではお金をどのようにとらえているのか」、「また本当の意味でお金と豊かにつき合うとはどういうことなのか」、「お金にはどういう心持ちで接したらよいのか」……などを、枡野先生がご一緒に考え、あなたにとって気持ちよいお金との向き合い方へと導いてくださいます。
お金とのつき合い方を見直すことで、お金だけではなく、物・人・仕事に対する気持ちよい向き合い方も見えてきます。
お金を通して自分自身の生き方を見直す、禅的生き方の本です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 節約方法やお金の管理の仕方ではなく、お金やお金を使うことへのマインド、意識すべき生活習慣がかかれてある。
    私が感じ取って考えたものも含め、メモしておく

    ●一番大切なこと
    自分が一番やるべきことはなにか
    自分と対話する

    ●マインド
    知足=知るを足る
    周囲とは比べず、昨日の自分と比べてワンラックアップしているか
    身にあったものを。そのための努力を

    ●生活習慣
    部屋を綺麗にする
    お手入れをする
    現金をつかう
    外出毎に財布の整理をする
    三度目に買う

    ◎実践すること
    今自分がやるべきことを考え、それに対応する月ごとの予算を立てる
    お金管理アプリとノートをつくる
    小さな財布を買う
    毎月お金の日を設定する

  •  人の心の持ちようによって、お金に対する考え方も変わる。教科書みたいで、すごく勉強になり心のもやもや感が取れました。最後の枡野俊明さんのこの本の執筆にあたって『執着心』と言う言葉に、苦笑した。オススメの一冊ですよ

  • 最後に出てくる言葉「お金とは人生を豊かに過ごすための道具に過ぎない」

    結局は「足るを知る事」が大切。

  • お金に執着しなさんな。お金を使いすぎなさんな。お金に振り回されなさんな、、、

    ということです。

  • 簡素な暮らしでシンプルに!!使命に向き合う!!お金に対する「清規」をつくる!!今日生きているだけで奇跡のような幸せ!!自分自身が自分だけの人生を歩く!!お金はあくまでも人生を豊かに過ごすための一つの道具!!

  • 住職さんが書かれた「お金」に関する本です。お金の運用の仕方ではなく、お金との付き合い方についての心得が書かれています。

    お金は生活していく上で、なくてはならないものですが、その大切な「お金」とどう付き合うか、どのように使うのか、保存するのかは、その持ち主の考え方が表れるものだと思っています。

    お金を沢山持ちたいのならば、お金が入ってきやすい環境を作る、入ってきたお金を大切にする気持ちでいる等、お金を単なる道具ではなく、パートナーとして付き合うと良いと思っています。

    この本はお金との付き合い方を通して、どのような考え方を持って人生を送っていくべきか、それを指示してくれる本でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・お金に対する心の持ち方が、すなわちその人の生き方に大きく関わっている(p17)

    ・お金を巡らせるとは、縁を巡らせること。もしも全てのお金を自分のところに留めておこうとすれば、新しい縁は生まれてこない(p36)

    ・誰かに幸せを与えていれば、それは必ずあなた自身のもとに戻ってくる。誰かのために尽くすことが、結局は自分の幸せに繋がっていく。それが禅の教えること(p54)

    ・奉納とは、自らの菩提寺へ浄財を納めること、喜捨は、自らの菩提寺ではないが、御縁があってお参りし、浄財を納めること(p59)

    ・自分の心を軽くするために何を捨てるべきか。そこに思いを馳せることが大事(p62)

    ・質素と簡素、一見すると同じように見えるが、まったく違う意味である。質素とは、安価というお金の価値観で生活を選択する。簡素は、必要なモノだけを厳選して買うこと。必要な質の良い湯飲みを一つだけ買い求める(p71)

    ・簡素な食事とは、その季節にいちばん美味しい野菜などを中心にして、最低限の食事で済ます。質素な食事ではない(p73)

    ・簡素な暮らしとは、無駄なモノを排除していく。部屋の中をモノで満たすのではなく、できる限りシンプルにしていく(p75)

    ・自由であるからこそ、自分の人生を自身で見極めておかなければいけない(p77)

    ・今あなたがいちばんやりたいこと、心から望んでいることは何か、これにお金をかけるのが「生きたお金」というもの(p81)

    ・財布の中身をすっきりさせることで、お金が貯まるかどうかは別にして、余計なモノを入れておかないことは大切である(p88)

    ・財布の中は、明日必要なお金とカードだけにする。そのスリムな財布は、あなた自身の心でもある(p93)

    ・自分が大好きなことをただ純粋な気持ちでやる、それも10%の時間とお金を使って、それが趣味を楽しむコツ(p100)

    ・お金や損得にとらわれることなく、目の前に与えられた使命に向き合う事。それが仕事である。仕事は続けることで必ずキャリアになってくる(p107、112)

    ・できる限り部屋の中はシンプルにしておくこと。モノが目に入らない環境をつくっておく。そういうすっきりした空間に身を置くことで、心の中も自然と整ってくる(p117)

    ・バックから取り出した不要なモノ達こそが、あなたの心の中に巣くっている不要な欲望であることに気づくはず(p119)

    ・服はいきなり10%カットするのではなく、もう2度と着ることはないだろう、1着を手放す(p128)

    ・自分自身の満足や欲望のためではなく、誰かを思って使うお金、そんなお金の尊さを知るべき。邪心なく手放したお金は必ず自分のもとへ返ってくる(p130)

    ・お金の使い方を変えることは、すなわち生き方を変えることに等しい(p134)

    ・心を許せる関係とは、つまりは相手のことを心から思う気持ちを互いに持っているという事。上辺の付き合いではなく、心と心が通じ合っている。(p139)

    ・最低限必要なモノとは、言い換えれば、一番大切なモノ。それが明確に見えた時、人は幸せを感じることができる。物欲に心が囚われている人達は、すなわち大切なモノを見失っている人達である(p149)

    ・人間とは、必死になって行動しているときは、不安な気持ちにならない。行動もせずに、ただじっとしているときに不安感は忍び寄ってくる(p153)

    ・禅の教えでは、比べるとべきは自分と他人ではない。比べるべきは、(1年前の)自分と今の自分である(p166)

    ・どんなに親しみを感じるようになっても、何十回と飲みに連れて行ってもらっても、常に感謝の気持ちを伝えることが大切(p197)

    ・目には見えない「心」を残すこともまた、その人なりの財産を残すことになる(p212)

    ・リンパの流れをよくするためには、不便な生活をすること。一日に何回も台の上にのったりすることで、リンパの流れが良くなる(p223)

    2016年4月17作成

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行い、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。2006年『ニューズウィーク』日本版「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。近年は講演活動や執筆も積極的に行い、ベストセラー・ロングセラー多数。

「2023年 『仏にゃんのふわもこやさしい仏教の教え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

枡野俊明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×