世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法
- SBクリエイティブ (2017年1月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797388381
作品紹介・あらすじ
なぜ、仕事が終わらないのか。
そして、なぜ、その終わらない状態が続くのか。
これは、そんなあなたの悩みを根本的に解決する本です。
●世界より速く仕事をする人たちは何をしているのか
「仕事が終わらない」「仕事が思うように進まない」――。
Googleでの「速さ」を実現する方法は、実は単なる「仕事術」「効率」にだけあるのではありません。1分1秒を削るノウハウを知っても、「仕事が終わらない」状況はそう簡単には変わりません。
本書では、
・今その場で仕事を終わらせる仕組み
・無駄に悩まない仕組み
・非効率な会議やメールを、仕事を速く進める会議・メールにする方法
・疲れないための「マインド」のつくり方
など、実際に著者が行っている仕事術を紹介します。
●最大の効率化は、自分の仕事をなくすこと
AIやITに仕事がとられるという論調は多いですが、著者は、「2020年までに自分の仕事を自ら壊すことが大事」と言います。IT化、AI化されてしまうと怯えるよりも、自分から仕事をIT化することで、新しい波に乗り、そのための自分の時間をつくる。最先端の仕事の技術を紹介します。
感想・レビュー・書評
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チームでの生産性を上げるためにどうしたらいいのか、そのヒントを知りたくてこの本を手にしました。
特にじっくり読んだのが、
3章 忙しくても、10倍の成果を出すために
6章 グーグルの疲れない働き方
7章 自分の仕事を壊せる人が、次の時代をつくる
ーーAIに仕事を取られる前に、自らの仕事をなくしてしまうことーー
本当に自分のやりたいこと以外は、IT化するなどして、自分の仕事でなくしてしまえばいい。
もしアウトプットが変わらないか増えるなら、週40時間も働く必要がないと気付きました。AIに取られた分、他の仕事をつくりだすのではなく、好きなことをしたらいいのだと思います。好きなことをするために、仕事を減らし、充実した人生を送るのが素敵だな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
グーグルでの仕事の進め方が紹介されるが、一つ一つの事例は、そもそもその仕事が何のために発生しているのか、達成する為に何が必要なのか、それを効率良くスピーディにするにはどうすれば良いのか、という観点から逆算される。合理的思考に基づいた結論だから、決してスーパーなものでも突拍子なものでもなく、誰が読んでも腑に落ちるものだろうし、すぐに導入出来るノウハウも見つけられると思う。けど実際やるかどうか、となると途端にハードルが高くなってしまう。それが本当の課題。人や組織の能力の問題より、考え方とか姿勢という、企業文化の縛りがどこにも存在し、その差異こそがグーグルたる所以として、他をリードする強みになっていると感じた。同時に、超巨大企業となったグーグルが今後もイノベーションなスタンスを維持し続ける保証があるわけでもなく、著者自身も既にグーグルを出ている。本書の中身全てが永遠の金科玉条でないと捉える事が、ある意味本書から学ぶべき大事なことのひとつなのかもしれない。
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メールに時間を使っている場合ではない。
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すぐ動き。一度で終わらせるためにあえて何度も読まない。穏やかで軽快な語り口は、非常に知的。
メールは一見、「会わずとも話が進められるツール」ではあるが、お持ち帰り文化のものというのは目から鱗。スピードを求めるにはチャットがいいとのことだが、まだまだ日本のオフィスには向かないか。
何をするべきかについても、「インパクトと学び」という観点がありそうでなかった。重要の度合いを捉え直すだけで良いとは。 -
仕事ができない人は、自分の考えや課題を明文化するコストが高いので、メールやチャットじゃなくて直ぐ電話してきたり、ショートミーティングを開いて、明文化のコストを他人に持たせるというのは私の経験から得た一つの事実なんだけど、この本によるとGoogleではメールよりもショートミーティングが好まれるらしい。
何故仕事が出来る人が多いGoogleで、仕事ができない人のムーブが好まれるのかというと、Googleでは仕事ができない人はいない前提のうえで、クリエイティブな仕事をするためには、メールよりもショートミーティングが効率が良いと判断されているからだと考えられる。
そのほかにも色々と参考になる話が多く、刺さった。刺さり過ぎて、休日にも関わらず不覚にもちょっと仕事のことを考えてしまった。
参考にしたい話が色々とあったのだけど、すぐに色々変えることはできないので、一定期間空けて再度読みたい本。 -
自分は金融業界で△社○年働いていますが、異なる業界にいた同僚2人が(全く別のシチュエーションで)「あの人、貴重な時間を奪ってるの分からないのかな…」とこぼしている場面に出会いました。
無駄な文化に時間を取られているケースが多いのだと思います。慣れてしまうとそういうものと思ってしまうことも多いけれど。
相手の時間を無駄に奪わず、自分の時間も大切に、働くためのエッセンスをこの本で得られました。
どれも当たり前のことなんです。が、普段のやり方に「慣れ」てしまってできていないことも多く反省します。
そして本書のポイントで効率的に仕事するには、早く正確な決断や、ミスのないオペレーションが必須。少しずつでもできるようになっていきたいです。
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以前と比べると、メールが入ってくる量を制限したので、メールの量は少しは少なくなったが、それでも必要なの?と思えるメールも入ってくるので、この本はと思い、手に取った。
書いてある内容は、これまで読んできた本とそれほど変わっている内容ではない。
実は一番気になったのは、AIについて記されていることである。最近のこの手の本にはそうなのかもしれないが、AIが人間に取って代わることを想定しており、何が必要とされ、何が必要とされないであろうかが書かれている。
最後に、著者はポーランド出身で国家の変遷を見ながら、成人し現在日本に移り住んでいる。日本においても、この数十年は大きな変化が無かっただけであり、今後様々な変化が起こるべくして起こるであろうと考えている。この考えは、私たち皆が持ち合わせるべきであろう。 -
もし本書を実践する場合、あなたの組織体(というより集合体という表現が適切か)が限りなくフラットでシームレスであり形式主義ではなく超合理主義であるかを点検する必要がある。そしてそうでなければ世界の強豪たちには勝てない。グーグルやアマゾン、フェイスブックはそうだし、TeslaやAirBnBなど後に控える者たちもそうであるからだ。
もし本書を単なる「術」と捉え一個人で実践しようとすると軋轢だけで疲弊してしまうかもしれない。それは日本だけではなく世界中の企業に共通して言えることだ。この本の術をネイティブで身につけた者同士が結び付けあってこそより効果を発揮する。その効果はネットワーク理論的といえる。
あまり目新しいことや目から鱗は少ないが、そういう仕事術をなぜ日常的に実践出来ているのかの本質を感じられる本である。 -
一人当たり生産性パナ300万グーグル1200万
持ち帰って検討せずその場で出せる結論を出す
また期限を設定する
わかることわからないことを切り分ける
価値を生まないことに悩む時間をなくす
目的志向を待つ(何のために取り組む、いつまでに、何を決める、どんなアウトプットが求められているか、自分は何を得るのか)
結論のない分析をするな(何のための分析か確認する)
10xの成果を出すには従来の延長ではなく自分の仕事を壊す(根本から変える)
仕事を1時間早く終わらせることがゴールではなく、より大きな仕事をしてそのぶん利益もあげること
10xで考えれば仕事はルーチンにならない、ルールを破る必要がある
時間軸を持つ
自分から責任を負う
問い掛けを続ける
顧客の視点ライバルの視点経営者の視点を持つ
普段から自分が変わり者であることを理解してもらうことで、改革をしやすくする
リスクを挙げる人には辞めるためでなく、成功させるためにリスクを考えてもらう
職場の心理的安全を確保する
仕事の優先順位マトリクス(社内のインパクト有無x自身の学びの有無)
学びが少ないものは周囲に振る
ロジカルシンキングはアカウンタビリティ(説明責任)
ビジネスアイディアは直感から生まれる(集合知と発想のヒントになる雑多な情報、コンビニ向けの飲み物なら会議室にパンやスナック、スイーツが並んでいるべき)
売上を上げるには数字を分析して他社を分析してもだめ(自社独自のサービスを未来に生み出すこと)
キーパーソンと話すときは相手のことを調べる、課題感を想定してそれについて質問する
相手にギブすることを第一にする
検索→プロに聞くの繰り返し
meetup、毎朝ニューズピックスとスマニューを確認する
withのミッションとforのミッション(コーヒーを通じて地域のコミュニティをつくる/美味しいコーヒーを提供する)
失敗を認めることで成長の機会に変える
work3.0話す情熱、創造性、率先
(知能、勤勉、服従は全てAIに換えられる)
それらを引き出すには性善説(人は良い、人は成長したい)に依った組織づくり
↔︎管理に重きを置いてきたのは性悪説だから