沿線格差 首都圏鉄道路線の知られざる通信簿 (SB新書)

  • SBクリエイティブ
3.05
  • (3)
  • (19)
  • (33)
  • (19)
  • (1)
本棚登録 : 268
感想 : 23
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797388657

作品紹介・あらすじ

主要ターミナル駅から、郊外に向けて放射線状に伸びていく鉄道路線。
私たちが毎日通勤の手段として活用しているこれらの各路線に固有のイメージ、
路線間のヒエラルキー(序列)はどのようにして誕生したのか?
各路線を通信簿でシビアに採点すると共に、哀しくも可笑しい「沿線格差」を愉しみつくす!
◆「勝ち組10路線」と「負け組8路線」を発表!
見栄っ張り度№1 ⇒東急田園都市線
自虐度№1 ⇒東武東上線
意外にも実力度№1 ⇒京急本線
住みたい街充実度№1 ⇒中央線
――各路線の噂(都市伝説?)やイメージを徹底検証!
 
この本を読めば、「首都圏沿線あるある」として話が盛り上がること間違いなし!
そして毎日自分の通勤している路線がいとおしくなる!?

◆あるようでなかった「沿線」のランク付け!

「どのような場所に住むか」その判断にも影響を与えるのが、最寄り駅のある鉄道沿線の利便性やイメージだ。
首都圏から郊外へ向かう路線を中心に、皆気づいていながら、
あまり触れられてこなかった路線の格付けをあえて公開する。
「住む年数を経るごとに沿線への愛着が増し、ほかの沿線に移る気はない」
これも正解ではあるが、わが路線の実力をここは冷静に評価し、各沿線の個性を考えてみよう。

◆ブランドタウン充実路線から、酒盛り列車と呼ばれる路線まで
各沿線の愛すべき個性を徹底分析!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【沿線格差】
    首都圏鉄道路線研究会

    「格差」とタイトルにあるが、社会問題として取り上げるほど深刻な論調ではなく、鉄道マニア達が独自の指標で首都圏の路線にランキングしている本。自分の生活圏や近隣の様子を思い浮かべながら読むとなかなか面白かった。

    本書では快速のある率、他路線との接続数、混雑度、運賃収入など8つの指標を元に総合的に19の路線を評価している。一位は京急本線、最下位は西武池袋線、私の住んでいる常磐線はビリから2番目だ。

    「○○線あるある」というミニコラムも楽しい。常磐線中距離電車はかつて「酒とつまみの臭い電車」と言われていて、事実そうだった。20年くらい前だかに新型車両になってからそれは解消されたが。他の路線でも多少毒を含んだ評価があり、概ね的を得ているようだ。

    快速が止まる、ターミナルとしての利便性がある、といった要素は沿線の発展にやはり重要だ。私が仕事で出入りしているとある駅は他路線の乗り入れを地元商店街が反対して隣の駅にターミナル機能をとられ、結果その駅は衰退したらしい。実際そんな場所だった。

  • 首都圏住民からすると「あるある」のオンパレードで面白かった。引越しの参考に。

  • お金持ちが多く住む街を走る路線はどこ?
    に釣られて買ってしまいました。永福町駅は未だ未だ、おトク感が有りますね‼️

  • 首都圏でなんとなく感じる住む場所による格差。

    いくつか気になった記述
    ・中央線
     吉祥寺から国立は、大卒率が45%と高く、リベラルな論調の朝日新聞が多く、対照的な産経新聞は売れない。特に小金井市と国分寺市。
    立川に入るとようやく読売新聞が最も売れる。
    ・混雑路線の記載あり
     武蔵中原→武蔵小杉7:30-8:30 195%などなど
     平日休暇の場合は、7時~8時台は必ず避けたい。子供連れてのお出かけなど無理だなとわからせてくれる。。

  • 各路線の差別化は意味がない
    画一化が進んでいる

  • それにしても日本人は「ランキング」や「格差」が好きですね。わかってはいても、ついつい気になり読んでしまいました。
    いろんな数値、データをもとにポイントを合計し、ランク付けされているのですが、読み手の興味をそそるための手段のひとつと思えば、「負け組」の路線だからといって悲観する内容ではありません。各路線のちょっとした雑学を知りたい方向けの本、という位置づけです。
    気になったところは、他のレビュアーも書かれています通り、京急の場合、「ドア、閉まります」ではなく、基本は「ドアを閉めます」ですね。それと、京急は「発車メロディ」ではなく、「接近メロディ」です。

  • "首都圏の鉄道各線のデータを基に解説している辞典の様な本。
    鉄道会社のビジネスモデルがどの様に確立してきたのかも解説。
    鉄男と鉄子以外でも楽しめる。"

  • いわゆる首都圏の沿線について、地価から周辺環境までを綴った一冊。

    鉄道に関してこのような形で切り込んだ本はなかったので、非常に面白かった。

  • 歴史や利便性や地価等を勘案して、各路線を診断。勝ち組は、京急本線、東海道線、東急東横線。負け組は、西武池袋線、常盤線、相鉄本線。

    住んでいる人には、共通認識やイメージとしてわかるんでしょう。わかるまで何か月?何年?何十年?たくさんあるから、名前とルートを知るところからですね。

  • 春の家探しの時にも少し立ち読みしたけれど、改めて。
    京急が総合順位1位なのには驚いた。確かに大きな遅延は少ないな。

全23件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京の鉄道路線を中心に各種統計データなどを駆使して、鉄道がもたらす様々な効果効用を日夜研究している。属性としては「鉄ちゃん」でもあり、三度の飯より鉄道をこよなく愛する。「路線の格付け」は確かに存在するが、いかなる路線であってもそこに乗客がいる限り、それを愉しみ愛でる観点を忘れない。

「2017年 『駅格差 首都圏鉄道駅の知られざる通信簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

首都圏鉄道路線研究会の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×