私たちは時空を超えられるか 最新理論が導く宇宙の果て、未来と過去への旅 (サイエンス・アイ新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797388992

作品紹介・あらすじ

これは、「宇宙について考えること」を楽しむ本です。
時間や空間を自由に旅すること、地上の世界とは全く異なる宇宙の世界に思いを馳せられるように、わかりやすい文章と豊富な図版で構成しています。

最初は時間について。タイムマシンで未来や過去へ向かうことができるのか、という話題について想像を交えつつ、物理的な根拠に基づき、歴史をふまえながらお話ししていきます。

次は空間について。地球を飛び出して宇宙へ行くことを考えます。宇宙の果てには何があるのか、究極の宇宙船を使って旅することを考えていきます。見逃せない天体のご案内も併せてお楽しみください。

最後に時間や空間を超えたところに何があるのかについて。ここからは推測の世界になりますが、物理学的に見て極端に荒唐無稽にならない範囲で、あり得る可能性をお伝えしていきます。

宇宙について考えることは、世界と人間について考えること。それは実に面白いものです。宇宙に対する親近感が深まれば、あなたにとっての世界はさらに広がるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 第1部が「時間を超える」章でタイムスリップ、第2部が「空間を越える」章で宇宙旅行、第3部が「本当の意味で時空を超える」章で人間原理とシミュレーテッドリアリティーと、様々な視点で広く浅く「私たちは時空を超えられるか」を取り扱った本。
     
     第1部の「2 未来へ向かう」の2.11~2.14の「×0年間の往復旅行」は、未来予想の考察が非常に面白い。
     学術的な興味からタイムトラベルの研究をする物理学者は多いが、第1部の「3 過去へ向かう」の3.10「本気でタイムマシンの製作を考える研究者」では、コネチカット大学教授のロナルド・マレットという実際に作動するタイムマシンを発明しようと本気で考えている研究者が紹介されていて驚いた。彼の願いが叶えられるように祈っている。
     『宇宙の誕生と終焉 最新理論で解き明かす! 138億年の宇宙の歴史とその未来』もそうだが、著者の松原隆彦さんの文章が面白い。「宇宙の大規模構造」に関して、『宇宙の誕生と終焉』よりずっと分かり易かった。 

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著者プロフィール

■松原 隆彦(マツバラ タカヒコ)
高エネルギー加速器研究機構、素粒子原子核研究所・教授。博士(理学)。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。
東京大学、ジョンズホプキンス大学、名古屋大学などを経て現職。主な研究分野は宇宙論。
2012年度日本天文学会第17回林忠四郎賞受賞。
著書は『現代宇宙論』(東京大学出版会)、『宇宙に外側はあるか』(光文社新書)、『宇宙の誕生と終焉』(SBクリエイティブ)など多数。

「2020年 『なぜか宇宙はちょうどいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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