たとえ明日、世界が滅びても 今日、僕はリンゴの木を植える

著者 :
  • SBクリエイティブ
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797390377

作品紹介・あらすじ

【あらすじ】
とある雪の日、ショッピングモールの屋上から、ひとりの少女が飛び降りようとしていた。
その様子に気づき、とっさに少女を助けたのは、関西弁のインド人「オム」と笑わないピエロ「修二」。
二十代半ばの二人は、屋上で開催されるイベントに、パフォーマーとして呼ばれていた。
彼らによって少女の命は救われたものの、その瞬間、オムと修二の運命の歯車は動き出してしまう。
飛び降りようとしていた少女の持ち物は、紙に包まれた一万円札。
こんな大金をどうして持っているのか、修二は少女に聞いた。
すると少女は、母親から「これでしばらく暮らしなさい」と言われたという。
修二は確信した。そして、その確信を言葉にして少女に伝える。

「きみ、捨てられたんだよ」

実は、修二にも同じ過去があった。二十五年前、産まれてすぐの修二は、公園の草の茂みに捨てられた子どもだったのだ。
悲しい共感を抱く修二に、少女は一枚の写真を差し出した。
その写真に写っていたのは……三年前のピエロ姿の修二。
しかし、修二と少女が会ったのは、この日が初めて……。
いったい、少女はなぜ修二の写真を持っていたのだろうか。
そのヒントとなるのは、一万円を包んでいた「紙」に隠されていた。
若くして日本へ来たオムと、心に闇を抱える笑わないピエロの修二が、ひとりの少女との出会いにより、人生のシナリオと向き合うこととなる。
誰もが抱える後悔、消せない過去、見えない未来、いびつな感情をむき出しにしながら、若い二人は生きる上で最も大切なことに気づかされていくミステリアスな感動ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 子供の頃や、大人になってからも、
    生きていく中で、自分の努力や力ではどうにもならないことがあって。
    心が折れそうになることも、すべて投げ出したくなることもあって。

    それでも今ままで生きているのも、悪くないなと思えるのも、自分が夢をもって生きてこれたからかな。
    いろんな人に出会って、助けられたり、助けたり。
    その中でも、子供たちを育てることができたのは、私の人生の一番大きな支え。
    とても恵まれた人生だなぁと思えた。

    お母さんになりたい。私も、まだ18くらいの頃にそう思っていたことを思い出した。

    良い本でした。

  • 主人公修二の父親折原啓太郎の人生が壮絶だった。
    修二を自分の子供として育て幸せを感じているのに更に不幸が重なり なんて悲しい人生なのかなと。
    それでも獄中で癌に侵されながらも幸せだったと言い切り 修二を愛する啓太郎が幸せなのか悲しいのか複雑な気持ちになった。
    修二もまた悲しい人生を送って来たが、全てが繋がってこれから先は生きる意味を問いながら幸せになって欲しいと強く思った。

  • 過去は変えられないけど、それが今に結びつく。未来はわからない、だから今日を大切にする

    人はなぜ謝るのか、こういう考え方もあるのかとちょっと思います。
    生きるために謝り、生きるために許し、生まれ変わるために前進する

    今日という日は、精一杯生きるためにあるもの。

    いや、わかるなぁ
    アンパンマンマーチ、良い歌だよね
    私も2番が好き

  • P181
    「たとえ明日、世界が滅びても今日 僕はリンゴの木を植える」

    明日なんてこないかもしれないー。そう思ってしまう日も、「とりあえず今日を生きよう」「今日を生き抜いたらきっといいことがある」

    P207
    「そう、夢だよ。どんな小さな夢でもいい。夢を持つと、人は前をむこうとする。
    (中略)更生するという事は、『夢を持って生きる』という事だと私は思うんだ。」


    シリーズ20万分のベストセラーらしい。
    〝再生〟をテーマにした本は嫌いじゃない。少し物語が偶然や奇跡の連続過ぎて感情移入できなかったが、希望のある本という意味で★3!

  • 肌寒くなる季節に、、、心をあたためませんか?
    許されない過去、悲しい記憶、、、それぞれを抱えた登場人物の関係が深まるとともに、明かされていく真実。たとえ明日、世界が滅びるとしたら、あなたは今日をどう生きてゆきますか。【中央館/913.6/TA】

  • アンパンマンマーチは偉大である。

  • 大号泣しました。

  • 大号泣。

  • 自分の人生が恵まれてると感じられる一冊
    本で号泣したの初めて

  • できすぎた偶然と全力で泣かせにくる感じ、まじ苦手!!!!!ごめんひねくれ者で!!!! けど夢が前を向かせてくれるってことには大共感だったし、『謝る』ことの新解釈にはハッとするものがありました。ありがとう。

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著者プロフィール

瀧森古都(たきもり・こと)
1974年、千葉県市川市生まれ。2001年、作家事務所オフィス・トゥー・ワンに所属。放送作家として「奇跡体験! アンビリバボー」など様々な番組の企画・構成・脚本を手掛ける。2006年、独立。作家、コピーライターとして活動。現在、主に「感動」をテーマとした小説や童話を執筆。ペット看護士・ペットセラピストの資格を保持。著者に『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』『孤独の果てで犬が教えてくれた大切なこと』『たとえ明日、世界が滅びても今日、僕はリンゴの木を植える』(共にSBクリエイティブ)がある。

「2021年 『悲しみの夜にカピバラが教えてくれた大切なこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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