5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人 ドイツに27年住んでわかった 定時に帰る仕事術 (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797390865

作品紹介・あらすじ

安倍政権が最重要施策のひとつに掲げている「働き方改革」が連日、マスコミで取り沙汰されています。
その狙いは、日本のビジネスパーソンの長時間労働にメスを入れ、生産性を向上させること。
この点で日本の先を行くのがドイツです。

ヨーロッパの経済大国として、経済を引っ張るドイツ。
日本より労働時間が短く、生産性は高い。なぜ、これが可能になったのか。

「この国のサラリーマンたちの労働時間の短さと、休暇の長さには驚嘆させられる」という在独ジャーナリストの著者が、その秘密を解き明かします。

感想・レビュー・書評

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  • ドイツ人の生産性は日本の1.5倍。
    ドイツでは1日10時間以上働いてはいけない。年間の休みは平均150日。

    法律上の縛り、罰則規定の違いもあるが、文化、考え方の違いが大きい。規律を重んじるドイツと、和を重んじる日本。

    結果より努力している姿を評価するシステムはやめたないといけない。仕事が終われば、さっさと帰って家族や恋人、友達との時間を大切にすればいい。
    ドイツには頑張るという意味の言葉がない。がんばらなくてもいい、結果出せば。という成果主義が浸透している。

    日本では、おもてなし(過剰サービス?)が、長時間労働の元である可能性も高い。それだけの価値があり、高付加価値なので、サービスの物価が上がれば、生産性の高いサービスになるはずではあるが。。。デフレ環境下ではおもてなしは、過剰サービスになってしまう気がする。

    考え方を変えなければ、カロウシは無くならない。

  • ドイツと日本での仕事に対する向き合い方を比較している。1日10時間労働を厳守し、残業をしないドイツ。一方、仕事の効率より属人化した頑張りにより対応していこうとする日本。ドイツを礼賛、日本を卑下している。
    確かに、法制度、会社組織など残業せず仕事を終わらせるための形を作り上げているドイツに対し、日本はそのあたりはあいまいで人間関係に流されてしまっている。
    長時間労働をしないためのドイツの制度はよく分かるのだが。限られた時間の中でどのようにドイツ人はパフォーマンスを上げているのかという具体的な説明はない。効率を追い求める国民性との説明に終始しているだけだ。もの足りない。
    なぜドイツは日本より短い労働時間で、日本を上回るGDPを計上できる経済力を持っているのか。その具体的な方法を知りたかった。

  • ドイツ人のように働きたい!
    課長に借りた本
    うちのグループでできるかも、
    と言う話をした。
    実践あるのみ!

  • 残業は仕事ができないことを指す、超過労働は厳罰、長期休暇を楽しむために働く。その裏にはプライベートをしっかり守り、仕事はタスクに分けて細分化され、1日にできる分だけを働き、それ以上の依頼は拒否する。共有化されて誰でもこなせるものになっている。その反面、過剰なサービスはしないどころか、簡単なサービスもない。制度や社会がそうなっており、いいとこ取りはなく、どっちもどっちだな。
    144冊目読了。

  • 上司に能力が低いと見られることを恐れて残業しても評価されない。優先度を決めてできなそうになければ前もって上司に理由を報告する。上司が納得すれば他の社員に課題の一部を回す。ドイツは残業が罰金かつ仕事に効率を求めるが、日本は残業が褒美となってしまっている。
    一個人の働き方というより社会や組織のあり方なので限界がある。効率よく仕事をしたつもりでも別の仕事が降ってくるので、残業以外のそれに見合う評価があればモチベーションになる。

  • 著者が言わんとすることは理解できた。長時間労働に慣れきってしまっている日本人の意識は改革する必要がある。その一方で、ドイツと日本の法制度の違いも理解しなければならない。ドイツみたいに法的に休暇を取る仕組みになっていれば改革は進むが、今の日本の法制度では難しいだろう。日本人はある意味思考停止している。常にフレッシュな目で何がベターか考える続ける必要がある。自戒を込めて。

  • ドイツと日本の労働環境等とてもわかりやすく読みやすかった。

    日本は残業時間抑制となってきてはいるが、
    世界で見るとまだまだだと改めて思った。

    • ryosukeiwasaさん
      たしかに、私は普段、残業時間前提でスケジュールを組んでる節があります。

      それってすごく残業に対する意識がドイツ人と違うってことですよね。
      ...
      たしかに、私は普段、残業時間前提でスケジュールを組んでる節があります。

      それってすごく残業に対する意識がドイツ人と違うってことですよね。

      自分の中に意識改革を起こすべく、一度読んでみたいと思いました。
      2019/12/15
    • れさん
      >>ryosukeiwasa さん
      そうなのですね。であればぜひ読んでいただきたい本です。日本では自分は休みを取って、人に自分の仕事を任せる...
      >>ryosukeiwasa さん
      そうなのですね。であればぜひ読んでいただきたい本です。日本では自分は休みを取って、人に自分の仕事を任せることが申し訳ない、と思う癖があるようなことも書いてありました。本当にそうだと思います。
      まずは人にも任せられるように仕事を組んでみては?
      2019/12/23
  • 最近GDPがドイツに抜かされたとのことで、たまたま手に取った本。
    短い時間で生産性の高いドイツ人の働き方が書かれているかと期待したが、国民性と制度の話で終わってしまい、参考にはならなかった。
    強いて言うなら、ドイツ人の合理性と本来の働く目的(健康で幸せな生活を送ること)を参考に意識改革をせよ、と言うことか。

  • 792

  • ふ〜ん

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン支局勤務中に、ベルリンの壁崩壊、米ソ首脳会談などを取材。90年からはフリージャーナリストとしてドイツ・ミュンヘン市に在住。過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている。
著書に『ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか』『ドイツ人はなぜ、年「290万円」でも生活が豊かなのか』(ともに小社刊)、『ドイツ人はなぜ、毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか』(SB新書)、『パンデミックが露わにした「国のかたち」』(NHK出版新書)など多数。『ドイツは過去とどう向き合ってきたか』(高文研)で2007年度平和・協同ジャーナリズム奨励賞受賞。

「2023年 『ドイツ人はなぜ、年収アップと環境対策を両立できるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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