ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア9 (GA文庫)
- SBクリエイティブ (2017年6月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797392814
作品紹介・あらすじ
王国軍出兵。
ベートの活躍によりアマゾネス狩りの事件を収束させたのも束の間、都市外からの侵略者の迎撃に乗り出す【ロキ・ファミリア】。
強過ぎる冒険者達によって万の軍勢が蹴散らされていく中、ひょんなことから発せられた少女の問いが、リヴェリアの記憶の扉を叩く。
「昔のアイズさんの話、聞かせて頂けないでしょうか?」
それは、当時『人形姫』と謳われていた少女の秘話。
追憶の欠片はハイエルフの想いを過去に飛ばし、一方で竜信仰の村に辿り着いた少女もまた在りし日の情景を追想する――。
これは、もう一つの眷族の物語、
──【剣姫の神聖譚】──
感想・レビュー・書評
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王国軍出兵。ベートの活躍によりアマゾネス狩りの事件を収束させたのも束の間、都市外からの侵略者の迎撃に乗り出す【ロキ・ファミリア】。強すぎる冒険者達によって万の軍勢が蹴散らされていく中、ひょんなことから発せられた少女の問いが、リヴェリアの記憶の扉を叩く。「昔のアイズさんの話、聞かせて頂けないでしょうか?」 それは、当時『人形姫』と謳われていた少女の秘話。追憶の欠片はハイエルフの想いを過去に飛ばし、一方で竜信仰の村に辿り着いた少女もまた在りし日の情景を追想するーー。 これは、もう一つの眷属の物語、ーー【剣姫の神聖譚】ーー
(2017年)
— 目次 —
プロローグ「妖精の追憶」
一章「陣営での一幕」
追憶一章「少女の始まり」
二章「束の間の静穏」
追憶二章「汝は剣なりや?」
三章「北の山から」
追憶三章「在りし日の神々と人々」
四章「遺るもの、残されるもの」
追憶四章「風が望む永遠」
エピローグ「風が望んだ今」 -
今回の外伝の主役はアイズ。
なんだけど、今の彼女というよりは幼き頃のアイズたん。
ロキ・ファミリアのメンバーはこれまでもかなり悲惨な過去を背負っていることが多かったけど、アイズもまたそうだったのは少し驚き。
子供のころのアイズはこんなに苦しんで無鉄砲で苛まれていたんだなあ。
世界に一人ぼっちで取り残される寂しさ、悔しさ、恐ろしさ。
それを振り払うために、自分を傷つけるほど無茶に走るその心が、とても痛い。
それでも、今とは違う、感情を露わにするアイズの姿は少しうれしかったりして。
一人ぼっちで終わるのだと思ったその瞬間、彼女の中に母と父の忘れ形見が宿っているくだりは、素直に胸が熱くなった。
もちろん、リヴェリアの想いにも。
それでも成長したアイズはまだ十分には胸の隙間を埋めきれていないのだね。
そこはベルくん頑張らなきゃ(笑)
いやまあ、まだ少し役不足だったけど。
もっともっとがんばれ!
それにしても、アイズに関してはまだまだ明かされてない伏線がたくさんありそうで、これからの展開も楽しみだ。
さて次は本編を読もうかな。 -
ヒロインの過去話。外伝でやるという暴挙なんだか英断なんだか。
困ったことに幼いころのヒロインイメージが某ソシャゲのリリィなサンタにかぶってしまって。
いやいや違うから。
・・・毒されとるのぉ -
アイズがロキ・ファミリアに入団した頃のエピソードが綴られた巻。アイズの「母親」になり切れず悶々とするリヴェリアが微笑ましい。
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6月28日読了。購入。