絶対にミスをしない人の脳の習慣

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797393736

作品紹介・あらすじ

「物忘れ」「勘違い」「うっかり」…
すべてのミスは、脳の習慣ですべて解決する!

精神科医の樺沢紫苑先生を著者にお迎えし、脳のパフォーマンスを上げたり、記憶をつかさどる「ワーキングメモリ」を増やすトレーニングを行ったりすることで、エビデンス的根拠の元、仕事の「ミス・ムダ」を防ぐ超実践的な方法!

感想・レビュー・書評

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  • 本書を読みながら、映画「紅の豚」の主人公ポルコのセリフ「睡眠不足は、いい仕事の敵だ。」を思い出しました。

    ミスが多くなる時間帯と曜日があるので、集中が必要になる仕事は、その時間を避けることを提言されており、仕事や勉強の計画に役立ちそうです。

    ただ、全体的に裏付けとなるデータが少なかった印象です。

    以下、本書より一分抜粋

    ワーキングメモリーを鍛える方法
    ・7時間以上の睡眠
    ・やや早歩きのウォーキング(有酸素運動)
    ・自然の中で運動
    ・読書で読解力を鍛える
    ・暗記で意識的にに記憶力を使う
    ・暗算
    ・ボードゲームで認知トレーニング
    ・料理で段取り力
    ・マインドフルネスで「今」に集中

  • 精神科医であり作家でもある著者が脳科学の見地からミスを減らすメカニズムについて書いた一冊。

    ミスの原因を集中力の低下、ワーキングメモリの低下、脳疲労、脳の老化という4つにカテゴライズして「入力」「出力」「思考」「整理」の4つのプロセスから対処法が書かれており非常に有意義な知識を身に付けることができました。

    未病と病気の違いやスマホ認知症やウルトラディアンリズムなど医学に携わっている著者ならではの切り口の解説は説得力の高いもので理解も深まりたいへん勉強になりました。
    また、ノルアドレナリンやコルチゾールといった分泌される成分なども解説されていて知識も付けることができました。
    世間で言われているワーキングメモリーのマジカルナンバー7実はキャパシティが3前後であることやお酒でのストレス発散など誤解している項目もあることも本書で知ることができました。

    そんな本書の中でもデュアルタスク・トレーニングで英会話が有効なことやメモをとる際の注意点は非常に印象に残りました。

    日常生活で使えるものが多くあり、寝る前に行っていることやストレス解消法など普段行っていることに間違いがあることも本書で知ることができました。
    本書を読んで自己洞察力を高めることや確認を行う仕組みを作ることなどを行い脳の習慣を意識して質の高い仕事を行なっていきたいと感じた一冊でした。

  • 7時間以上の睡眠 結構難しい。有酸素運動 やってる。自然の中での運動何とかやってる。読書やってる。暗記するなど意図的に記憶力を使う やってるができない。暗算 逃げないようにする。ボードゲーム 始めよう!料理で段取り力 やってますってば。マインドフルネスで今に集中 何とかやらんとなあ。ウォーキングマシンで認知的作業。メモを重要なことに絞って取る。情報取りスマホは時間を決めてやる。持って帰る気付きは3つ。ボードゲームをやってみよう。7時間睡眠を何とか死守。マインドフルネスと暗算。
    A3ホワイトボードに今やることを書く。次のタスクと制限時間をメモに。調整日をつき3日。締め切り+予備日2日。先送る瞬間にTodoに書く。日記につらかったことを先に良かったこと後に書く。ミス2回5項目を超えたらチェックリスト化。WOOPでミスしたらこうするをつくっておく。100点で何点かの客観化。完了させて忘れる。眠れないほどむしゃくしゃしたら激しい運動。

  • 精神科医でありながら作家の肩書もある著者、難しい内容を平易な言葉でわかりやすく書き著すところはさすがの一冊というべき内容です。
    タイトルにある「ミス」への対策というよりは、脳を中心とした人体メカニズムの特性を鑑み、どうやれば効率よく”作業”をおこなうことができるか、いかにパフォーマンスを発揮できるかという点についての知見を得ることができます。
    特にルーティンについて書かれているところ、
    ・「ルーティン」と「心配事を考える」の2つを同時おこなうことはできない
    ・「ルーティン」は複雑なもの=3つ以上の動作が組み合わさったものが有効
    との解説はなるほどと思わされました。これであれば余計な心配ごとや失敗したら
    どうしようという雑念に脳のリソースを割くどころではないので平常心を保つことに一役かってくれそうです。
    またイヤな出来事は人に話す、それも何回も離すことで記憶の強化につながってしまうという事実は新しい発見です。通説としては人いに話してストレス発散といった考えがまかり通っていたことを考えるとこれをやっていた人はまったく発散できていなかったことになりますね。「ボーっとしている時間も大事」との主張もあり、スマホばかり見ていて「ボーっと」する暇のない現代人にオススメの一冊です。

  • ミスの4大原則

    ・集中力の低下
    ・記憶を一時的に保存する、ワーキングメモリの低下
    ・脳疲労
    ・加齢による脳の老化


    ワーキングメモリを鍛える科学的方法

    1 7時間以上の睡眠
    2 やや早足のウォーキングなどの有酸素運動
    3 自然の中での運動
    4 読書
    5 暗記するなど、意識的に記憶力を使う
    6 暗算
    7 ボードゲームで認知トレーニング
    8 料理で「段取り力」をつける
    9 マインドフルネスで「今・この瞬間」に集中する


    音楽は、「学習」「記憶」「読解」などにはマイナスに、「作業」「運動」にはプラスに働く。


    スマホの使い過ぎは「脳疲労」の大きな原因になる。
    「スマホ認知症」が激増。


    資格試験で脳が劇的に冴える

    ビジネスパーソンが、脳をフル回転させる習慣を身につけたり、ワーキングメモリや記憶力、集中力を鍛えたりしたいなら、強くお勧めしたいのが「資格をとる」こと。


    「失敗をしてしまうのはどんなときですか?」

    時間帯:午後14時~16時 40% 圧倒的多数

    曜日:月曜日 25% 金曜日 19% 火曜日 5%

    (はたらこねっと510名アンケート調査)



    認知的不協和とは、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態になると、不快感を抱き(認知的不協和)、その認知的不協和を解消するために、自身の態度や行動を変更しようとする、という理論。


    心理学では、自分自身の心の動きや状態を省みることを「内省」という。

    自分自身を省みる能力が高い人のことを「内省傾向が高い」と言ったりする。

    メンタル疾患になる方の多くは「内省傾向の低い人」


    自己洞察力を高めるには、具体的に何をすればよいのか?
    → 日記を書くこと! これが最も効果的。

    今日あった出来事の中から「辛かったこと」と「楽しかった」ことを3つずつ書くだけ。

    楽しかったことは、多ければ多いほどいいので、5個、10個とできるだけたくさん書くようにする。


    「ハインリッヒの法則」

    「1対29対300」

    ハーバート・ウィリアム・ハインリッヒは、ある工場で発生した5000件以上の労働災害を統計学的に調査し、「1対29対300」という興味深いデータを導きました。

    「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ」もしくは「ハット」した傷害のない災害が起きていた。

    「大きな事故」「小さな事故」「ヒヤリ・ハット事例」は、1対29体300の割合で生じる。


    創造性の4B という言葉がある

    4B とは「バー(Bar)、バスルーム(Bathrooms)、バス(Busses)、ベッド(Beds)のこと。

    これらの4Bは、多くの人がアイデアをひらめきやすい場所として知られる。


    最近の脳科学研究で「ぼーっとする」ことの重要性が示されている。

    特に何の作業もしていないとき、脳内では「デフォルトモード・ネットワーク」が稼働している。


    失敗は忘れ、成功をかみしめる。これが「失敗と成功の整理術」のポイント


    究極のストレス発散法は、「運動」と「睡眠」

  • ミスを起こす4大原因と、その対策などを学べました。
    TODOリストの作成
    日記を書く(プラスの感情のことを書くのを忘れず)
    3を意識して記憶する
    ながら仕事はしない
    睡眠、運動、新しい勉強の大切さ
    色々勉強になりました!

  • この本では人がミスを引き起こす原因は脳の仕組み
    であり、能力が低いせいではないと明言されている。
    主な原因として「集中力の低下」「ワーキングメモリの低下」「脳疲労」「脳の老化」の4つが挙げられる。
    つまりこれらに対処していけばミスをしにくい脳へ改善できるのであり、この本を通じ脳のパフォーマンスを
    上げるために役立つ方法が沢山紹介されている。

    私が特に印象に残った気づきを以下紹介したいと思う。


    ●脳疲労
    疲れの要因のひとつである。脳疲労はミスを引き起こすだけでなく、一定期間続くとうつ病を発症するので、
    事前に対処することが大事である。
    私は慢性的に日中の眠気が多く、仕事の集中力や
    パフォーマンスの低下を感じることがあるため、
    脳疲労の認識を深め、対処していかなければならないと実感している。
    誰もが使用しているスマホも使いすぎると脳疲労の大きな原因になる。脳の考える機能、記憶する機能が退化するため、使い方に注意する必要があるのだ。
    スマホはインプットには悪いツールである。
    反対にSNS等のアウトプット用として活用していけば
    良いと思う。


    ●ワーキングメモリ(脳の作業領域)
    人はど忘れすることがよくある。これは歩きながら別のことを考え事をしていた等によって脳が一時的に情報過多に陥ったからである。つまり脳のオーバーフロー、
    脳の作業領域が少なくなっていることがど忘れの原因
    なのである。
    しかしワーキングメモリは鍛えることができる。
    主に9つの方法があり
    「7時間以上の睡眠」「運動」「自然に親しむ」「読書」「記憶力をつかう」「暗算」「ボードゲーム」「料理」「マインドフルネス」

    重要なのは脳に負荷を掛けず、自分のワーキングメモリを効率的に使っていくことなのである。


    【まとめ】
    ミスをしない思考は一生ものの力として自分に役立つ
    ものである。
    そのためにも自己洞察力を高めて自分のコンディションを把握すること、不調をいち早く察知し、対処することである。
    「質の高い仕事力」と「心と体の健康」を手に入れることが大切であり、その気づきのきっかけを与えてくれた本である。

  • 本屋でタイトルが目に留まり手に取ったのがきっかけ。
    読みやすくわかりやすく、ためになる本でした(^^)

    •ミスはうっかりではなく脳からの黄色信号。ワーキングメモリと集中力の低下、脳疲労、脳の老化が原因。自己洞察力を高めることで未然防止。
    •脳疲労の原因は睡眠不足、7時間以上は寝る。
    •必ずメモに取る。全てをメモすると脳のメモリが一杯になり集中力が欠落する為必要なことのみメモすること、講義等の場合自分の興味のある分野だけ予めピックアップしてから臨むのが効率的。パソコンにタイピングするより書いてメモする。忘れないようにメモして見返す習慣をつけることでミスをなくす。
    •スマホを触る時間が長いほど脳内の情報が錯乱し長時間勉強してもスマホを触らない若くは時間を決めて触る人より成績が落ちる傾向がある。
    •同時進行と両立は難しい。テレビや音楽などを聞きながら勉強は脳の情報量、切り替えに労力を費やす為。運動等記憶力の必要がないものには効率的。
    •人がミスしやすい時間帯は朝の3時と昼の3時頃。曜日なら月曜日と金曜日。
    •集中力が高まりやすい時間帯は起床後2時間。無駄な情報を入れないためにテレビやスマホ等情報は見ない。反対に睡眠前の2時間の過ごし方が質の良い睡眠に大きく影響する。
    •嫌なことは周りに話過ぎない。笑い話に変えてみよう。何度も繰り返しネガティブな発言をしていくうちに脳に無意識のうちに焼き付いてしまう為。
    •大人の勉強、資格試験等で脳は鍛えることができる。

  • ・メモを取るときは重要なポイントを見極めて書きとめる。
    なんでもかんでも書くと脳が疲労してミスが起きやすい。
    ・3つのポイントに絞る。それ以上は脳に残らない。
    ・TODOリストを活用する。

  • わかりやすく実行しやすい本。

    自分に足りないことが確認できるし、その改善方法も具体的で、根拠もあるので納得できる。
    私自身はもともとワーキングメモリがないほうだと思うが、メモリを増設するための方法を簡潔に示してくれているので、取り組みやすい。
    運動と睡眠は重要で、さらに知的な活動を、どれほどしているかによっても変わってくる。

    とりあえずは、マルチタスクをしている状況を改善して、無理なく仕事をしていくのが1番。
    この本を片手にミスのない人間になれるよう励みたい。

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著者プロフィール

1965年、札幌市生まれ。累計56万ヒット突破の人気Webサイト「札幌激辛カレー批評」(http://www.kabasawa.jp/)主宰者。2003年7月に著書『とっておき北海道 カレー50』
(アドネット刊)を刊行するなど、スープカレーをメインにカレー店の動向を精力的に追い
続けている。また、スター・ウォーズ研究家としても知られ、スター・ウォーズ研究のWeb
サイト「ホス・プレス」を運営。著書に「スター・ウォーズ新三部作完全解読本」(三一書房)、
「スター・ウォーズ完全基礎講座エピソードⅠ篇」(扶桑社、共著)などがある。

「2004年 『北海道スープカレー読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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