認知症の取扱説明書 (SB新書)

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  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797395969

作品紹介・あらすじ

累計10万部突破のシリーズ最新刊!

今回も、老人の困った行動に対して、
・周囲はどうすればいいのか
・老人本人は何をすればいいのか
を優しく解説します。
どれも簡単で、すぐに実行に移せる方法です。

ただし、これまでは触れなかった
認知症による老人の困った行動にまで範囲を広げます。例えば、
「徘徊する」
「物とられ妄想をする」
「火の始末が危なっかしい」
など。

とはいえ実は、これらの症状は、認知症が原因ではない場合も多いのです。
そこで本書は、認知症ではない可能性も模索することで、
なるべく簡単に実行できる解決策を教えます。

もちろん、認知症である場合にも、
どうしたら状況が改善するのかも、お伝えします。


この本の著者は、現役の医師であり医学博士の著者・平松類先生。
診療で10万人以上の高齢者と接してきた経験に加え、
国内外の膨大な医学論文やデータを読みあさって得た知識を総動員してまとめたのが本書です。

次のどれかに当てはまった方は、必読ですよ!
1、老いた親など、困った行動をする高齢者が身近にいる方
2、高齢者全般、高齢者に近い将来になる方
3、高齢者と接することが多い介護施設の職員や医療関係者など

***************************
以下は、予定の目次の一部
↓ ↓ ↓
・徘徊する
・物とられ妄想をする
・火の始末が危なっかしい
【コラム】認知症で五感はこうなってしまう!
・「寒い寒い」とうるさい
・家に帰りたがる
・新しいものを受け付けない
・ゴミ屋敷の住人である
・道路に急に飛び出す
・暇なのに待てない
・身だしなみに無頓着
・一番風呂にこだわる
・とにかく怒る
・尿漏れをする
・車の運転が荒い

感想・レビュー・書評

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  • 認知症患者の「よくある困った行動」を14のカテゴリーに分類し、それぞれについて周囲の人がどう対処すべきかを綴った、まさに「取り扱い説明書」的な入門書。

    対処については「周りの人がしがちな間違い」「周りの人がすべき正しい行動」が挙げられ、さらに「自分がこうならないために」という予防策についても触れられている。

    徹底したわかりやすさと、ある程度の網羅性が本書の美点である。
    また、認知症患者がなぜそのような「困った行動」に走ってしまうのかを、認知症特有の感覚のありようから解説しており、「ああ、なるほど。そういうことなのか」と得心がいく。

  • 眼科医の方が書かれた一般向けの取扱説明書ということですが、著者の方も敢えて最初に眼科医であることを明記し、その上で眼科に様々なステージの認知症患者が来ること(そして視力も認知機能に大きく関わっていること)、認知症専門でないからこそ文献をたくさん読んで記載しているとしており、実際に引用も多数で内容も納得感がありました。監修もついているし平易に全般的に記載されていてすぐ読める点や具体的に対策しやすいことも書いてありよかったです。
    将来的には離れたところに住んでいる親を呼び寄せての介護を想定していましたが、急激な環境の変化としないようにまずは冬の間だけ、など段階的にするということも案として書いてあってなるほどと思いました。ロスジェネ&ゆとりの狭間世代なんですが、子供の教育問題と親の介護問題がのしかかりそうな40代を思うと少し心が重いです。

  • 認知症を学ぶ機会が多いが改めて納得させられる事が多かった。夜間寝ないのは視力の問題や体温調節が重要であった。入居者の生活にいかそうと思った。

  • ●耳がよく聞こえないから、そもそも言うことが伝わっていない可能性。怒鳴りやすくなる。
    ●便失禁の主な原因、便秘は周りの人にも責任がある。水分不足。
    ●睡眠不足は精神不安定になる
    ●もの取られ妄想と嫉妬妄想
    ●鳩の形は認知症の初期段階で、既にしにくくなっている。
    ●汗をかきにくいから熱中症になりやすい。
    ●スマホは受け入れられにくい。しかしタブレットは人気。
    ●運転をしなくなると認知症にかかりやすくなる。ちなみに交通事故の発生率は20 代前半と80以上は同じ。10代の方が2倍。
    ●家族信託は後見制度より自由。自宅売却も家裁の許可入らず。

  • 太字のところだけ読むみたいな使い方がいいかも。なかなか難しいのは障害によりそれぞれだなあ。発達障害ともいろいろ違いそうだし。

  • 認知症になった人に良くある問題行動、その概要、正体(背景や動機)間違った対処法、良い対処法、そうならないための予防、といった形式できれいにまとまっていて、とても読みやすかった。
    幸い、自分もまだ認知症ではないし、家族や周囲にも認知症の人はいないんですが、知識がなければ間違った対処をしてしまうだろうなと思います。いや、知識があっても、実際にその現場にいたら、間違った対処をしてしまうかも。。そんなとき、本書を読み返して良い対処をしたいと思います。
    あと、家族に迷惑をかけないために、予防にも取り組んでいきたいですね。
    個人的に衝撃的だったのは、「便を壁に擦りつける老人は 、便を便だと思っていない」で、とりあえずオムツはかせる、は間違い。オムツはいてしてみればツラい気持ちが分かるはずっていうのでした。ため息出ますね、、、

  • 2018.11.12 朝活読書サロンで紹介を受ける。
    http://naokis.doorblog.jp/archives/reading_salon_120.html

  • さいごまで読んだ。
    2018/6/11

    232ページまで読んだ
    2018/6/9

    120ページ目まで読んだ
    2018/6/7

    ・認知症というと単に脳機能の衰えの事を指して言われる場合が多いように見受けられるが、
    五感や身体の衰えから認知症になる、あるいは認知症の度合いが進行する場合もあるとの事。
    五感や身体を大事にする。
    ・結局、五感の感覚とかカラダやココロを大事にしながら生活していかないと、認知症になる可能性がが高くなるということだろうか

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著者プロフィール

二本松眼科病院副院長。医学博士・眼科専門医。緑内障手術トラベクトーム指導医。「緑内障神業手術」として新聞にて紹介。
「日本の名医50人」「名医はこの人ブラックジャックを探せ」でも紹介される。
NHK「おはよう日本」「あさイチ」「ニュースシブ5時」出演。民放各局「名医のTHE太鼓判」「主治医の見つかる診療所」「ジョブチューン」など出演多数。Yahooニュースの眼科医として唯一の公式コメンテーター。
YouTube「眼科医平松類チャンネル」は10万人以上の登録者で緑内障の最新情報を発信中。
著書に30万部突破の『 1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ 』、ロングセラー『自分でできる! 人生が変わる緑内障の新常識』など

「2023年 『【書籍版】自分でできる! 人生が変わる緑内障の新習慣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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