一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797397123

作品紹介・あらすじ

推理小説を読むように一気に読める!
”新感覚”の教科書にあなたも必ずハマる!

現役公立高校教師としては初めて、Youtubeに世界史の授業動画を公開し、
たちまち、大学受験生や社会人、教育関係者から「神授業!」として話題沸騰の
現役・公立高校教師が書いた“新感覚”の世界史の教科書!
大学受験、学び直しにも。高校生から、主婦、社会人まで必読の1冊!

感想・レビュー・書評

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  • この本が一般的な歴史の本と何が違ってベストセラーになっているかというと…

    ①一般的な教科書とは違い、全てを数珠つなぎにして「1つのストーリー」にしている

    ②「主語」が変わるのを最小限に抑えている

    ③年号を使わない

    読むだけで高校の世界史の知識が一生モノの教養に変わる!
    となんだか楽して世界史が勉強できそうな予感♪

    他の特徴として
    まず
    ・ヨーロッパの歴史
    ・中東の歴史
    ・インドの歴史
    ・中国の歴史
    と言う4つの地域を取り上げ、それぞれ古代から大航海時代までの歴史を解説

    〜この辺りまではそれぞれのお国事情だからわかりやすい
    それを通常の教科書のようにあちこち時系列にせず、ヨーロッパならヨーロッパの大航海時代までまとめてあるので頭に残る
    ヨーロッパはこの時代が最盛期でキリスト教の影響の凄さ、政治への利用
    中東もインドも宗教の影響を強く感じた
    一方中国
    良くも悪くも個性あふれる皇帝の人柄で国が翻弄されるのだから…コメディになりそうである

    大航海時代によって陸つながりではない国々が関わるようになり4つの地域が一体化

    〜ここで一気にグローバルな世界史が始まる
    流れが分かり易い
    陸がダメなら海へ
    って簡単に言うけど、この時代は命がけ
    船員の2/3を失ったり、食料が尽き果て虫の湧いたバスケットをかじったり、腐った水を飲んだり、挙げ句の果てにようやくたどり着いた陸地で先住民に襲われ殺害されてしまったり…
    うん改めて感動!


    大航海時代をメインに近代ヨーロッパの世界が様々な革命を通じて世界中に影響力を強めていく
    イギリスの産業革命に始まり
    フランスのマリーアントワネットらが公開処刑、フランス革命、ロシアの南下、アメリカの南北戦争などあちこちで革命だらけの時代
    ここにきて、王の時代から国民の時代へ移行していく
    また国同士の利害関係が働き出し、とうとう戦争の時代へ

    また近代のヨーロッパ世界に大きな影響受けた中東・インド・中国などのアジア世界
    最後に現代の世界へという流れ…


    世界史って興味がとてもあるのに、本当に苦手…
    途中まで興味津々でいられるのだが、どこからか急に睡魔に襲われる
    そして挫折の繰り返し
    この本はなんとか完読できたが、それでも何度か眠くなったし、時間もそれなりにかかった
    この本が悪いのではなく知識がないのに一気にモノにしたいという浅ましさのせいである
    よく考えたら世界史の知識を簡単に得ようなんて考えが間違っている!
    浅い知識であらすじだけ追うようではそりゃ頭に入らないし面白くないだろう
    そもそも全世界の歴史ですよ!と言いたい
    少しずつ興味のあるところから掘り下げていく…こんなことを繰り返していると、ある時ブワッと繋がるのだ!
    そして細く繋がっていた線が、さらに少しずつ肉付けされていく
    こうなると勉強って本当に楽しい
    学生時代に楽しめなかった分、今好きなように楽しめるなんてとても贅沢で有難い!

    というわけでこの書は今後も自分の参考書や副読本のように活躍するのは間違いない

  • 年号はないが、時系列で説明してくれているので、流れで分かりやすい。
    難しい表現もなく地図で示されていたり、ヨーロッパ、中東、中国、アジアと、国ごとに色分けされている。
    用語はだいたい分かりやすく説明されているが、もっと詳しく知りたい所は個別に調べる必要がある。

    最初から通して読んでもよし、色分けされた各国毎に読んでもよし。

    何度も読み返しやすい本です。

  • 世界史の参考書ですね。
    語りかける文章で綴られいて、読みやすく面白く歴史を学べます。
    従来の世界史の概念を見直して、独自に世界史を通史にされたのが分かりやすく成っていますね。
    どこから読んでも良いので、好きなときに本を開けるので手元に置いておくと便利かな。

  • 福岡県の公立高校で世界史を教え、Youtubeでも授業を公開されている山崎圭一さんによる、新しい世界史の教科書。
    書評ブログで絶賛されていたので、軽い気持ちで手にとりました。
    「一度読んだら絶対に忘れない」かどうかは別として、山崎さんの工夫で「歴史=暗記物」というイメージは変わると思います。

    山崎さんの工夫は、以下の2点に集約されます。
    一つ目は、歴史を一つのストーリーとしてとらえ、ヨーロッパ、中東、インド、中国と4地域の歴史を個別に学んだあと、大航海時代に4つの地域が1つになり、近代以降ヨーロッパが他の地域に対する影響力を強めていく、という流れで記述を配置したこと。
    従来の教科書のように、記述があっち行ったりこっち行ったりしないので、それぞれの地域がどのように形成されてきたか、見取り図がはっきりしました。

    二つ目は、本文から年号をなくしたこと。ともすれば「いつ何があったか」に目が行きがちだけれど、初学者に大切なのは、歴史の大きな流れと個々の出来事の因果関係をざっくり押さえること。思い切って年号をなくしたことで、予備知識ゼロでも2~3日あればサクサクと読み通せるし、読んだあと、世界史の大きな流れと重要な事象における因果関係(イギリス議会政治の成立背景とか、スペイン没落の原因とか)が頭に残る仕掛けになっています。

    誤植や間違いが多いという指摘も見られるけれど、その点を差し引いても、この内容で1600円は安い!
    高校時代、世界史を選択しなかったので、いざ勉強しようと本を読んでもストンと落ちないことがあったけれど、本書で大きな見取り図ができたことで、その悩みはある程度解消されそうです。

    さらに詳しく学びたければ、Youtubeで公開されている授業が効果的。非常にわかりやすくて、こちらもお勧めです

    • M's Bookshelfさん
      浪人時代に世界史を教えてくれた先生が、民族や宗教など、教科書の枠組みと違う切り口で一気に古代から現代まで繋げて教えてくれ、それで頭に入れると...
      浪人時代に世界史を教えてくれた先生が、民族や宗教など、教科書の枠組みと違う切り口で一気に古代から現代まで繋げて教えてくれ、それで頭に入れると不思議なほど覚えやすかったり、細かいことは覚えていないのに正解がわかるなど、新鮮だったことを思い出しました。
      今となっては忘却の彼方ですが…。

      自力でそうしたストーリーを整理できたらよいですけれど、凡人には先人の知恵と工夫の成果を分けてもらうのが一番。もう一度世界史の大きな流れを勉強するのによさそうな本ですね。
      2018/09/12
  • 教科書的でつまらないんじゃないだろうか、、と初め心配して読みはじめましたが、地域ごとの歴史を通しで読んでいけるのが、心地よく、年代入ってなくても十分違和感なしで流れもよくわかりました。分厚さの割にすぐに読み切りました。 各世代で楽しめるんじゃないかな。全体感、わかるのに最適、勉強だけでなく、旅行やニュースみる際にも理解の深みが増すかと。

  • はじめにから第1章、第5章と第6章と巻末付録を読んだ。
    このように、自分の興味のあるところだけを読むという読み方にも適していて、とても良い。

    何年も前に子供達が捨てようとした時に拾っておいた山川の世界史B(ちなみにマーカーも書き込みもされていなくて綺麗なもん。子供達、これ読んでないんじゃ?)を片手に昨年からヨーロッパの王室の歴史を勉強しているのだけれど、世界史の教科書では本当にわけわからない。

    本書の序章で一般的な世界史Bの教科書と本書の、前から順に読んだ時の項目の流れの違いが示されていて、納得した。
    私はきっとこういうのを求めていたんだな。
    現役高校生もまずは本書を読んでおけば、かなり楽かも。

    各章冒頭の見取り図はわかりやすいし、本文中の図も適度だから良い。
    (写真や、もっと詳しい地図などは、教科書の方が充実しているので、併用すると良いかと思う)

    ただ、本書に間違いを1ヶ所みつけてしまった。
    増刷時になおっているといいのだが。
    間違いが無ければ★5つ。

  • 物語として世界史が読めてわかりやすい。年表が出てこないところと、それぞれの地域別に記述されているから理解しやすい。この本を読んでから世界情勢のニュースがすごく理解できるようになったし、興味をもった国の歴史を学ぶ時に他の国との背景が分かっているから理解がしやすい。ほんとうに面白い。

  • 面白かった。
    最初の1冊や既に勉強した方が流れを確認するのに良いと思う。
    大学入試の知識量としては足りないので他書での補充が必要だと思います。

  • 近現代史を読むと思うのは
    「世界史はどんどん増えていくから、
    私より後に生まれる人は大変。
    気の毒だわ」
    ということ。

    でもこうやって「世界史をわかりやすく説明してくれる」先生が登場するのだから、恵まれているといえますね。
    私は高校時代世界史の授業は眠かった記憶しかありません。
    ちゃんと聞いていれば面白かったのかしら。
    自分が悪いんでしょうか?

    著者の山﨑圭一さんは公立高校の先生で、
    元生徒から「先生の授業を受けたい」とリクエストされ、YouTubeに。
    それが本になりました。
    とても面白いけど、大学受験のための本ではありません。
    あくまで「世界史に興味をもってもらえる」
    「理解してもらえる」ための本。

    私が電車でこの本を読んでいたら、
    珍しく隣で女子高生が勉強していました。
    でも寝ていた…。
    おとなになって、こういう本を楽しめる自分を
    素直に幸せだなと思いました。

  • これまで世界史関連の本になんども挑戦してきましたが一度も最後まで読むことができずにいました。ですが、今回限界を突破できました。読了です。ありがとうございます。

    できるだけ主語(国や地域)を変えずに記述してあるので、何がきっかけで始まってどんな変化が起きて結果的にどうなったかをわかりやすく把握できます。また、世界史なのに年号がほぼまったくといっていいほどでてきません。そのため他の歴史書より情報量が極端に少なくなっており非常に文章が読みやすいです。感涙です。

    今後、いろんな歴史の本にチャレンジしていくつもりですが途中流れを見失ったときまたこの本に戻ってこようと思います。

    私が中高生のときに読んでおきたい本でした。

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著者プロフィール

山﨑 圭一(やまさき けいいいち)
早稲田大学教育学部卒業後、公立高校で地理・歴史を教えながら、昔の教え子の要望を受けてYouTubeで世界史授業の動画配信をスタートすると、授業のわかりやすさがたちまち評判になり"ムンディ先生"の愛称で呼ばれるように。
授業動画の配信本数は500本以上、累計再生回数は3000万回を超える。大の世界遺産好き。
『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』(SBクリエイティブ)等著書多数。

「2023年 『見る・知る・学ぶ 世界遺産でぐぐっとわかる世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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