一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた

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  • SBクリエイティブ
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レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797397123

作品紹介・あらすじ

推理小説を読むように一気に読める!
”新感覚”の教科書にあなたも必ずハマる!

現役公立高校教師としては初めて、Youtubeに世界史の授業動画を公開し、
たちまち、大学受験生や社会人、教育関係者から「神授業!」として話題沸騰の
現役・公立高校教師が書いた“新感覚”の世界史の教科書!
大学受験、学び直しにも。高校生から、主婦、社会人まで必読の1冊!

感想・レビュー・書評

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  • 福岡県の公立高校で世界史を教え、Youtubeでも授業を公開されている山崎圭一さんによる、新しい世界史の教科書。
    書評ブログで絶賛されていたので、軽い気持ちで手にとりました。
    「一度読んだら絶対に忘れない」かどうかは別として、山崎さんの工夫で「歴史=暗記物」というイメージは変わると思います。

    山崎さんの工夫は、以下の2点に集約されます。
    一つ目は、歴史を一つのストーリーとしてとらえ、ヨーロッパ、中東、インド、中国と4地域の歴史を個別に学んだあと、大航海時代に4つの地域が1つになり、近代以降ヨーロッパが他の地域に対する影響力を強めていく、という流れで記述を配置したこと。
    従来の教科書のように、記述があっち行ったりこっち行ったりしないので、それぞれの地域がどのように形成されてきたか、見取り図がはっきりしました。

    二つ目は、本文から年号をなくしたこと。ともすれば「いつ何があったか」に目が行きがちだけれど、初学者に大切なのは、歴史の大きな流れと個々の出来事の因果関係をざっくり押さえること。思い切って年号をなくしたことで、予備知識ゼロでも2~3日あればサクサクと読み通せるし、読んだあと、世界史の大きな流れと重要な事象における因果関係(イギリス議会政治の成立背景とか、スペイン没落の原因とか)が頭に残る仕掛けになっています。

    誤植や間違いが多いという指摘も見られるけれど、その点を差し引いても、この内容で1600円は安い!
    高校時代、世界史を選択しなかったので、いざ勉強しようと本を読んでもストンと落ちないことがあったけれど、本書で大きな見取り図ができたことで、その悩みはある程度解消されそうです。

    さらに詳しく学びたければ、Youtubeで公開されている授業が効果的。非常にわかりやすくて、こちらもお勧めです

    • M's Bookshelfさん
      浪人時代に世界史を教えてくれた先生が、民族や宗教など、教科書の枠組みと違う切り口で一気に古代から現代まで繋げて教えてくれ、それで頭に入れると...
      浪人時代に世界史を教えてくれた先生が、民族や宗教など、教科書の枠組みと違う切り口で一気に古代から現代まで繋げて教えてくれ、それで頭に入れると不思議なほど覚えやすかったり、細かいことは覚えていないのに正解がわかるなど、新鮮だったことを思い出しました。
      今となっては忘却の彼方ですが…。

      自力でそうしたストーリーを整理できたらよいですけれど、凡人には先人の知恵と工夫の成果を分けてもらうのが一番。もう一度世界史の大きな流れを勉強するのによさそうな本ですね。
      2018/09/12
  • 日本史と比べて世界史はハードルが高いと考える人は多いのではないでしょうか。おそらく、その原因は世界史では時代の流れに加えて各国間のつながりも意識して平面的に理解する必要があるからだと思います。

    例えば日本史では時代の流れに集中すればよいため縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→…というように時代区分がはっきりしており、ある程度情報が整理されています。それに対して世界史では多くの国が複雑に絡み合うため、世界史全体で一つの時代区分を設定するのが難しく、どうしてもゴチャゴチャとした印象を受けてしまいます。やはり多少無理矢理だとしても、学習者が自分の居場所を見失わないための目印として大まかな時代区分はあったほうが便利です。

    本書の1番の特徴は時代を大きく大航海時代以前と以後の二つに分けているところでしょう。ヨーロッパ、中東、インド、中国が各地域ごとに歴史を進め、大航海時代で世界がつながり世界史がはじまるという構図です。そしてそれぞれの地域史はひとまとまりにして通史で一気にやってしまうことで余計な混乱をさせないように工夫がなされています。世界史の教科書は様々な地域の様々な時代を行ったり来たりするため初学者にはとっつきにくいつくりになっていますが、本書はその問題点を見事に克服しています。

    個人的に改善した方がよいと思うのは索引がついていないことぐらいでしょうか。やはり索引がないと復習がしづらいです。改定版で索引がつくといいですね。

    とても読みやすく無理なく読み返せるのも本書のいいところです。疑問が生じるたびに何度も本書を読み返し、自分の頭に世界史のフレームワークを築いていけたらと思います。

  • これまで世界史関連の本になんども挑戦してきましたが一度も最後まで読むことができずにいました。ですが、今回限界を突破できました。読了です。ありがとうございます。

    できるだけ主語(国や地域)を変えずに記述してあるので、何がきっかけで始まってどんな変化が起きて結果的にどうなったかをわかりやすく把握できます。また、世界史なのに年号がほぼまったくといっていいほどでてきません。そのため他の歴史書より情報量が極端に少なくなっており非常に文章が読みやすいです。感涙です。

    今後、いろんな歴史の本にチャレンジしていくつもりですが途中流れを見失ったときまたこの本に戻ってこようと思います。

    私が中高生のときに読んでおきたい本でした。

  • 近現代史を読むと思うのは
    「世界史はどんどん増えていくから、
    私より後に生まれる人は大変。
    気の毒だわ」
    ということ。

    でもこうやって「世界史をわかりやすく説明してくれる」先生が登場するのだから、恵まれているといえますね。
    私は高校時代世界史の授業は眠かった記憶しかありません。
    ちゃんと聞いていれば面白かったのかしら。
    自分が悪いんでしょうか?

    著者の山﨑圭一さんは公立高校の先生で、
    元生徒から「先生の授業を受けたい」とリクエストされ、YouTubeに。
    それが本になりました。
    とても面白いけど、大学受験のための本ではありません。
    あくまで「世界史に興味をもってもらえる」
    「理解してもらえる」ための本。

    私が電車でこの本を読んでいたら、
    珍しく隣で女子高生が勉強していました。
    でも寝ていた…。
    おとなになって、こういう本を楽しめる自分を
    素直に幸せだなと思いました。

  • 歴史が大好きなので、この手の本は、
    目に入ったらだいたい読むようにしてます。

    特徴として、ヨーロッパ、中東、中国といった
    エリア別で歴史を紐解いていき、
    一定の箇所まで行けば、次のエリアを最初から。
    まさに縦軸での歴史といった感じ。

    年号を一切使わない!!って、のがウリらしいが、
    指標としてと使えるので、あった方がよいのでは?

  • 世界史初学者の補助輪に、また社会人の学び直しに向いた一冊と言える。
    本書の狙いを一言でいえば、世界史の「あらすじ」を無理なく読み通し頭に収めてもらうこと、だろう。

    世界史を一歩目から事細かに学習していくと根気が続かないだけでなく、一体今学習している内容と今まで学習した内容がどう連動しているのかがイメージできない。つまり世界史のダイナミクスが味わえず、ひたすら苦痛な暗記作業に堕してしまいがちである。
    そこで本書は、まず先に世界史の全体像を掴んでもらうことを狙う。全体が見えていれば、細かい学習を進めていく際に迷子にならない。
    この狙いは良いだろう。

    その狙いを達成するために本書が採った手段は、
    「ストーリー性の重視」と「年号の非表記」の2点。
    あくまで話の流れに集中してほしいという著者の狙いだ。
    年号の非表記については人によっては却って混乱する要因にもなりかねないが、一度何となく全体感が頭に入っている学び直しの社会人にとっては悪くない手法だと思う。
    学生にとっては、もちろんこれ一冊で受験に臨む人はいないだろうが、高校1年の最初にでも読み、世界史の森に迷子になりかけたときに手にとるように使えば、その効果は十分に発揮されると思う。

  • 体系的に世界史を勉強したことがなかったので、タイトルに惹かれて購入。

    一度読んだら絶対に忘れない、というのは言い過ぎな気がするけど、世界史の流れが体系立ってコンパクトにまとめられており、今まで断片的だった世界史の知識が、一つに統合されるような気持ちになって面白かったです。

    ただ、内容は世界史のダイジェストという感じであり、これだけ読むと世界史が理解できる訳ではなく、あくまでも世界史の流れが理解できる、という内容。

    世界史に興味があるけど、概要を学びたいという人には最適な本だと思う。一方、もう少し深い知識を得たい人は他の本も読む必要があるな、と感じた。著者のYouTubeも見てみたい。

  • 世界史の流れと思想や宗教観などの基になっている事がダイジェストでわかる

  • 確かに、すっと入ってくるので、再確認になった。
    良書だと思います。

  • ネットでわかりやすいと評判だったので読んでみた。確かに軽く見て覚えるには良本。学生時代に世界史好きだったので結構覚えてた。授業配分からどうしても前半を授業でやって、後半はやらなかったりするけど、今の時代を生きるのに必要なのは第1次世界大戦から近代部分。特に二枚舌外交とか、サイクス=ピコとかはもっと知っておきたかった。これから学んでみるかな。

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著者プロフィール

山﨑圭一(やまざき けいいち)
1975年、福岡県太宰府市生まれ。福岡県立高校教諭。通称、「ムンディ先生」。Youtubeを通じ、世界史的教養の裾野を広げる活動を続けている。
早稲田大学教育学部卒業後、埼玉県立高校教諭を経て福岡へ。かつての教え子に「もう一度先生の世界史の授業を受けたい!」という要望を受けたことから、YouTubeで授業の動画配信を実施。2016年から200回以上にわたって「世界史20話プロジェクト」の配信を開始。世界史だけでなく、日本史や地理についても配信してきた。これまでの動画配信数は500本以上、再生回数はのべ850万回以上。チャンネル登録者数も2万5千人を超えている。その試みは、生徒・学生たち、Youtuber、更には教育関係者からも注目を集めている。
2018年、『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を刊行。コンセプトは「小説のように『読める』教科書」。

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