- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797397581
作品紹介・あらすじ
■65歳以上の4人に1人が便で悩んでいる!
便秘といえば、若い女性たちに多い症状と思われがちだが、じつは最大のボリュームゾーンは、65歳以上の高齢者層で、4人に1人が慢性便秘にかかっている。ちなみに若年層では20~27歳の女性にもっとも多く、それでも4%にすぎない。また、60歳を超えると男性が女性を上回る。便秘は「秘めごと」。表立って話題にすることははばかられ、それだけに多くの高齢者が人知れず、便秘の苦しみに耐えている。
■日本初の便秘のガイドラインが2017年11月に登場!
いつも腸に便が詰まっている状態は、いいようのない不快さをともなう。日々の活動も制限されかねず、便秘は高齢者の生活の質(QOL)を大きく損なう。そんな現状を変えようと、昨年11月に著者の中島教授ほか消化器内科医らが日本初の便秘のガイドラインを作成。
■便秘は命にかかわることがわかってきた!
長年便秘について研究してきた著者は『「便秘なんてたいしたことない」と思う人も多いが、とんでもない。なかでも高齢者の便秘は、命にかかわることが最近の研究でわかってきた』と言う。便秘は寿命を縮めかねない。ただでさえ血管がもろくなっている高齢者。便秘にかかれば、トイレでムリに力むことになり、血管への負担は増して、脳出血など血管性の疾患のリスクが高くなる。また大腸がんなどの病気が隠れていることも。事実、慢性便秘の人は非便秘の人よりも脂肪率が高いという調査結果が、アメリカでも日本でも出されている。
■日本の便秘治療は世界の後進国!シーボルトがもちこんだ便秘薬をいまだに使い続けている!
日本の便秘治療のレベルは、世界から大きく遅れをとっている。「便秘は病気にあらず」という考え方が長く支配してきた結果、世界基準のすぐれた便秘薬も知らない医者が大半で、そのため、日本人の多くが、効果が低く、危険ですらある便秘薬を十年一日のごとく処方されている。
■本書では最先端の便秘治療を初公開!
そこで本書では、元・ハーバード大学准教授であり、臨床医としても、研究者としても、患者の胃腸と日々向き合っている著者が、便秘とは何か、便秘とどうつきあい、どう解消していけばいいかについて、わかりやすく解説。もちろん、便秘解消のためのハウツーについても、実効性のあるものを数多く紹介。世間にあまたある便秘の実用書とは一線を画す、画期的な一冊。
感想・レビュー・書評
-
口から入ったものが便になるまでの体の働きや、
水溶性/不溶性の食物繊維の違いなどとても学びになった。
ただ途中から新しく出た市販の便秘薬の紹介になり
水をたくさん飲み朝ごはんをとり牛乳を飲み
バランスのとれた食事をして運動をしなさい
と、なんだか少し残念。
便意があったらなにはともあれ最優先で。オナラは我慢せずにすぐ出しましょう。これも働いてるとなかなか難しい・・。
でもこの本を読んでる最中に便意があったので
便を意識することに意味があるのかもという気づき。
載っていた食材も意識して取り入れたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほぼ便秘対策の本だが,便の出来方の解説は興味深い^^
-
タイトルの「9割」は決まり文句みたいなものだろう。
うんこというか便秘の話。
便秘が病気と認識されず古い薬を使っていて日本は便秘治療の後進国だという。
それは分かるが遅れを強調しすぎて若干うざい。
最近は新しく副作用も少ない薬がでている。
きばるのは怒責というらしい。
排便までのメカニズムが詳しく書かれていてよかった。 -
長い間疑問に思っていた「どうして妊婦さんは便秘になりやすいか」という疑問が解決できた!女性ホルモンのうちのプロゲステロン(黄体ホルモン)には大腸の蠕動運動を阻害する働きがある→妊娠中はプロゲステロンの分泌量が増える、ためということ。同じ理由で生理が終わるとプロゲステロンががくんと減少するので便秘が解消するらしい。
本屋さんや図書館でもよおすのも、都市伝説に近く、一回の成功体験(お通じがあった!)を脳が覚えているらしい。それだけ現代人はストレスにさらされていて、心の休まる場所がないとのこと。
すごく納得できて面白かった。 -
65歳以上の4人に1人が便で悩んでいる、というのは驚きです。
しかもそれだけの便秘の人がいるにもかかわらず「そのぐらい」と思ってしっかりとした対処をしていない人が本人も医者も多いとのこと。
この本を読むと便のお通じがいかに大事かがわかります。
まずは食生活、そして運動。
快食、快眠、快便が健康のバロメーターですね。
著者プロフィール
中島淳の作品





