読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797398489

作品紹介・あらすじ

本だけが私たちに与えてくれるもの

●読書術の大家が、ネット時代に教える「だからこそ本を読む」理由

「ネットがあるのになぜ本を読むのか」。
そんな話もありますが、本当にそうでしょうか?
私たちは日々情報には触れていますが、そこで何が残っているのかというと、
ただ無為に情報を消費しているだけ、のような状況もあります。

本を読むことでしか学べないことは、確実にあります。
文学・読書の大家である齋藤先生が、今の時代だからこそ勧める「読書する理由」と、
「人生と知性に深みをつくる読書」の仕方を紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすく、するすると頭にはいっていきました。「読書をしている時、脳は実際の体験をしているときに近い働きをしている」スマホの普及で読書をしなくなってきていること、AIの台頭の中、読書にすごく意味があることを伝えてくれます。私は、自分の知らない世界を知りたい、いろいろな物の見方、考え方を知りたいと思っています。読書を続けていくなかできっと、深みのある人間になれるのかなとちょっと期待してしまいました。
    また、読書で教養を培っていれば、「勝ち組、負け組」のような下品な考え方にならない、とあり心に刺さりました。自分がとても嫌いなものの捉え方なので共感できました。
    斎藤さん自身が面白いと思っていることを語っているので読んでいてとても楽しい書でした。

    • Manideさん
      ちゃたさん

      いろいろな物の見方ができるのは、いいですよね。

      断面的、部分的に物や物事を捉えてしまっていることは、せっかくの人生がもったい...
      ちゃたさん

      いろいろな物の見方ができるのは、いいですよね。

      断面的、部分的に物や物事を捉えてしまっていることは、せっかくの人生がもったいないと、わたしは常に感じていて、あまりにも自分に変化がないので、首を90度傾けてみることを最近はやってますww

      ブクログは長く使っていたんですが、最近になって他の方のコメントとか、感想をみて、自分が選ばなかったような本と出会うことができるようになっています。

      読書とあわせて、コミュニティのようなものも大切かもしれないですね。
      2022/07/19
    • ちゃたさん
      Manideさん
      はじめまして、ブクログは読み専だったのですが、いつの間にかたくさんのレビューを拝見して読書の幅が広がりました。
      ブク友さん...
      Manideさん
      はじめまして、ブクログは読み専だったのですが、いつの間にかたくさんのレビューを拝見して読書の幅が広がりました。
      ブク友さんとのつながりには感謝してます。
      今後ともよろしくお願いします(^o^)
      2022/07/20
    • Manideさん
      ちゃたさん

      こちらこそ、よろしくお願いします ^_^
      ちゃたさん

      こちらこそ、よろしくお願いします ^_^
      2022/07/20
  • 一人の教授が通学の電車で何をしているか学生に聞いたところ、学生は「寝るか携帯を見ている」と返答。当然教授は「それじゃもったいない、本を読みなさい」と呆れていたという。
    「学生だって忙しいんですよ。疲れている中で本を読もうものなら、たちまち眠活グッズに変わるんです」と、その話を聞いた自分(当時大学生)は即座に学生の肩を持った。当時は体力と気力が揃わないと読書なんて出来ず、今でもたまに「今日はやめとこう」と思ってしまう。

    しかしここ2年で「少しでも長い時間読書していたい」と願うようになった。
    自分に何かしらの変化があっても、読むことは諦めたくない。ペースダウンしても、それでも自分は本を読む。今暮れようとしている2022年も、隙間時間を見つけては狂ったようにページをめくっていた。

    そんな中、自分もちゃんとした「読書する人」なのかふと気になって、本書を今年最後の1冊に選んだ。
    タイトル通り、読書のメリットが丁寧に説かれている。各章のテーマに沿った推薦本も、自分からしたらハイレベル!しかし本の特徴をよく捉えた解説のおかげで、いつものようにタイトルを見るや苦手意識が先行することはなかった。

    「読書は『体験』。体験は人格形成に影響する」

    著者のいう「読書する人」は「深みのある人」「教養のある人」のこと。(ちなみにタイトルの「たどり着ける場所」は読書のメリットを指している)
    更に彼の話を突き詰めていくと「言葉の裏あるいは奥深くまで面白がれる人」に行き着いた。これは言ってしまえば、「ユーモアのセンスがある人」にも繋がっていくと思う。
    …どう低く見積もっても、今の自分は「読書する人」とは言えない。

    そう感じる理由は他にもある。
    古典文学など名著への挑戦願望はあるものの、その長さと難解さ(ほぼ先入観)に怖気付いてなかなか手が出せない。
    人気のジェットコースターに乗りたいのに、恐いからとレールの真下を行き来している。そうする内に他の気になるアトラクションを優先、本命を後回しにするハメに。本選びの時は毎回この有り様だ。

    臆病な自分に喝を入れるかのように著者は「一流のものに触れたい時は、一度原文に近いものに挑戦しよう」とごり押ししている。「一冊でわかる!」と謳った解説本に頼ると「噛む力」が弱くなる一方なんだとか。無事読み切った暁には自信がつき、別のハイレベル本に挑戦したくなっている…!
    半ば強引な気もする理論だが、偏食気味なのは痛いほど自覚している。一回騙されたと思って飛びついてみるとするか。

    ということで早速、本書の推薦本から2冊「#2023年私が読みたい本3選」を選出した。いずれも後回しにしてきた作品ばかり。今度こそ本当の眠活グッズになりかねないけど、就寝前の読書はリラックス睡眠効果があるらしいし身体には良いはず!笑
    快適か大変かよく分からん旅になりそうだが「たどり着ける場所」を目指すより前に、「読書する人」になっていかねば。


    今年も沢山の本をシェアし合えてとても嬉しく思います^ ^
    引き続き、素晴らしいブックイヤーとなりますように!皆様良いお年をお迎えください☆彡

    • 5552さん
      ahddamsさん、あけましておめでとうございます。

      古典や名著がなかなか読めない――あるあるですね 笑
      最近、古典をおすすめしてい...
      ahddamsさん、あけましておめでとうございます。

      古典や名著がなかなか読めない――あるあるですね 笑
      最近、古典をおすすめしている書籍に何冊か出会いました。
      ご存知かもしれませんが、電子書籍で無料で『光文社古典新訳文庫「古典の森」の読書ナビ 編集長の厳選62冊 』というのが出ていて、なかなか面白かったです。
      2023/01/01
    • ahddamsさん
      5552さん
      あけましておめでとうございます!本年もどうぞ宜しくお願いします^ ^

      そうなんです。苦手意識が先行すると手も足も出なくなっち...
      5552さん
      あけましておめでとうございます!本年もどうぞ宜しくお願いします^ ^

      そうなんです。苦手意識が先行すると手も足も出なくなっちゃって(T-T)
      そのような本があるのですね…!新年だけに、"初"耳です!笑 確かにこれは有り難く、早速ダウンロードしましたっ。嬉しい耳寄り情報を有難うございます^ ^

      今年こそ、もっと視野を広げた読書をしていきたいです…!5552さんにとっても素晴らしきブックイヤーとなりますように(*^▽^*)
      2023/01/01
  • ビジネス書評
    読書レベル 初級
    ボリューム 191頁
    読みやすさ ★★★★★
    知識・教養 ★★★
    理解度   ★★★★
    実現度   ★★★
    影響度   ★★★★★★!
    一言感想:
    『読書」の考え方を深めたい方、読書モチベーションを高めたい方にオススメの一冊です。

    非常にわかりやすい!「読書は、知識を得たり深めるために良い事である」事は一般的に知られていますが、それらが具体的かつ体系的に言語化されているため、私の頭の中の読書イメージを整理してくれます。

    読書は「認識の深さ」が得られる。著者は、インターネットやテレビ等による知識の習得を批判することなく、それでもなお、「向き合う姿勢」「想像力」の違いから読書の方が知識を深めやすいという事を説明されていますがとても共感できました。

    また、「情報」を得たいのか、「人格」を育てたいのか、の違いについて。ただ知識を増やす読書法は巷に溢れていますが、「人格」を育てる読書法について知る事が出来た事もとても貴重な財産となり、読みたい書籍ジャンルの幅もグッと広がりました!


  • 学生時代割と読書をしていると思っていた。
    でも偏狭な読書だった…気がする
    (気づいたら、村上春樹しか読んでなかった⁇)
    社会人になって、時間がなくなったことを言い訳に読書離れを起こしていた
    そして読書再開…
    そんな中、改めて本を読むことに立ち返りたくこちらを読んでみた

    読書する意義について書かれた本はたくさんあるので、そういう部分について真新しい新鮮な発見みたいなものはないが、改めて再認識したことや、本の読む角度、自分への人生の落とし込みみたいな部分で良かったところをまとめたい

    ◎物知り=深い人 ではない
    本質を捉えて理解する
    これができると深いコミュニケーションを取ることが可能に
    なるほど、確かに!

    会話が1往復で完結する人もいれば
    逆に言葉少なく交わしても、お互いの伝えたいことが言葉の3倍意思疎通が出来る人…

    例)仕事編あるある

    同じことを3回言わないと伝わらない人(>_<)
    ___あのぉ、仕事が滞るんですけど…

    一度でこちらの意図まで感じて
    こちらの気付かないところまで思考して実行してくれる人
    ___ありがとうございます!
    素晴らしい!
    あ、確かにこうするとわかりやすい。
    今度マネしてみよう♪
    相乗効果で素晴らしいパフォーマンスが得られる

    想像力は大切だ
    初挑戦の未知の仕事内容
    想像力をフルに活用するとうまくいく
    うまくいかなくても次につながる

    例)友情編あるある

    __もぉ空気読んでよ
    __は?そこまで言う?


    相手の立場を思いやる気持ち
    読書を通して、登場人物の人生や価値観に寄り添うことができる


    ◎点を結んで深く広く
    読書を重ねるにつれ教養の点が多方面からどんどん繋がり、新しい事柄についても、簡単に深く知ることができる

    まさに知識、教養のスパイラル効果
    仕事でも語学でもスポーツでも同じことが言える気がする
    少しずつ視点を変えながら、深く広く継続することに成果が出るのでは?
    またこれは知識、教養が1+1=2という増え方ではなく、積み重ねにより、2の2乗、3の2乗的なまさに深く広い増え方になる
    なんとも救いのある内容だ
    偏狭な部分の繰り返しは読書でも勉強でも知識、教養が広がらない気がする
    やった感は残るかもだが…
    読書は人生のあらゆる訓練にも役立つ

    …知的好奇心も満たされる上、人の成長にもなる読書
    しかも誰でもできる「本を読む」という行為
    改めて素晴らしい
    読書バンザイ!

    忙しいことを言い訳にせず続けたいものだ
    これが一番重要(笑)

    • やまさん
      ハイジさん
      こんばんは。
      やま
      ハイジさん
      こんばんは。
      やま
      2019/11/09
  • 「ネットで文章を読むとき、私たちは『読者』ではありません。『消費者』なのです」

    さらさらっと読めて、読書のモチベーションが上がる本。
    齋藤先生がいう、たとえば夏目漱石の『こころ』を読んで、「友達を裏切るのは良くないと思いました」なんていう感想だったとしたら、それは全然思考力を働かせていないという話になるとのこと。
    ドキッ!ついこのあいだまでの私だ!(ノ)ェ(ヾ)

    マイ本棚には並んでいるものの、積読になりがちな古典文学。ドストエフスキーも途中でやめちゃってたなぁ。夏のうちに何冊か読もう!



    ☆ コミュニケーション能力の根底には「認識力」がある。

    ☆知の始まりは「驚き」であり、知識を増やし知れば知るほど驚きは増すものである。

    ☆知識は細胞分裂のように増える性質があり、読書を始めたばかりの頃はなかなか知識が増えたという実感が湧かないが、100冊を越えるあたりで始めて読書の知を実感する。

    ☆1テーマにつき5冊程度の本を読むことでそれなりの教養を身につく。知識の「つながり」が生まれ、知識を取り出しやすくなる。

    ☆知識を自分のものとして身につけるには、人に話すのが一番。

    ☆私たちはアメリカ資本主義に慣れてしまっているため、「成功」欲求を自然のものと受入れている。しかし文学の世界に浸ると、勝ち負けよりも生き方が重要であると言う気づきを得ることができる。

    ☆ 東洋思想に触れてみる。

    ☆ 集中力を鍛えるにはまずはレベルの高い本を読むことを推奨し、逃げ出さずにレベルの高い本を読むことで力が身につく。「分からない」「もやもやする」部分があるが、先に更なる深みがあることを意味している。


    「本っていうのはドラえもんのどこでもドアみたいなもの。その本がそれぞれの世界に連れていってくれる」by JUJU


    「私たちは『生きる意味』が実態として存在しており、それを探すようなことをしてしまいがちですが、それではダメだとフランクルは言っています。逆に自分自身が問いかけられている対象なのだと気づかなければなりません。」

    「この世を過ごすうえで、深くてすごいものに出合うだけでも、もう時間がないと気づきます。薄っぺらい、浅いものなか付き合っていられないわけです。」

    「できるだけ一流のものに触れたいというとき、『古典』ならほぼ間違いありません。単に古いものということではなく、時代を超えて多くの人に愛されてきたもの。歴史の中で評価され、現在もその価値を失わないもの。時の流れの試練に耐えて残ってきたものには、それだけのパワーがあるのです。」

    「本を読みはじめたいまとなってみれば、昔はものを思わざりけり」 

    • ちゃたさん
      あささん、こんばんは
      たくさん「いいね」くださりありがとうございました。

      斎藤孝さんのこの本は私もすごくためになりました。100冊越えると...
      あささん、こんばんは
      たくさん「いいね」くださりありがとうございました。

      斎藤孝さんのこの本は私もすごくためになりました。100冊越えると読書の知が実感できるのですね。自分も実感できるよう読んでます(笑)
      古典文学は挫折しそうで手が出ません(^^;
      これからもレビュー楽しみにしております。
      2022/08/21
    • あささん
      ちゃたさん、こちらこそいつもありがとうございます。
      わかります。私も挫折した古典文学や新書が本棚に眠っております…(笑)少しずつチャレンジし...
      ちゃたさん、こちらこそいつもありがとうございます。
      わかります。私も挫折した古典文学や新書が本棚に眠っております…(笑)少しずつチャレンジしてみようとこの本を読んで思えました。
      私もちゃたさんの本棚にまたお邪魔させてもらいます♪
      2022/08/22
  • 年頭に読んだ本を3月31日に登録して、今頃レビューを載せる。
    それと言うのも、この著者の作品の読みやすさゆえ。
    さくさくとよどみなく読み進んでしまい、「じゃ、レビューは後で」となってしまう。
    心に残らないという意味ではなく、記載されたおすすめ本を即読みたくなるからだ。
    齋藤孝さんの文章はそれほど読みやすい。
    問題は、レビューだけですっかり読んだような気になってしまうこと・笑

    本を読むことによってしか学べないことというのは確かにあり、著者の説明はもう納得のひと言。
    知ることが増えるほどに世界が広がるし、発見の喜びは何物にも代えがたい。
    それは何歳になっても、だ。
    むしろ、自分はこんなにも知らないことだらけなのだと再発見するために読書をしているような節もある。
    その再発見はいつも心ときめくものがある。
    読書はそんな自分にも与えられた至福のひとつだ。

    「人生に知性と深みをつくる読書」とは、どのようなものか。
    これなら出来そうだと思わせる著者の指摘はいつも温かい。
    「物知りは深い人ではないのです。
     教養や人格が人生にまで生きている人が深い人なのです」
    そして、教養のある人生とない人生と、どちらが良いですか?と問われる。
    ええ、それはもう云わずもがなで。
    教養って何?という疑問に対する答えは、かなり漠然としているが。

    本の中に深く潜ること。それには良書であることが必要。
    この本でたくさんの良書を紹介していただいた幸せをかみしめている。
    読書によって様々な人生を知り、人生そのものの豊かさを感じられるようになりたいものだ。
    おすすめ本の中に「山頭火俳句集」「中原中也詩集」「銀の匙」「理科読をはじめよう」が入っていたのも嬉しかった。

  • 齋藤孝先生の読書論は大好きで、出ているものは全部読んでいます。
    今回は図書館で予約して、一番乗りで借りましたが、これは買えばよかったと読んでから思いました。
    読書が、生きていく上で有意義であること他、おっしゃっていることは、わかっていて何度も読んでいるので、もういいかと思っていたのですが、齋藤先生恒例の、お勧め本のラインナップが、今までと多少変化しています。

    先生好みの、マニアック(?)なものが減って、シンプルになり、かつ今まで紹介されたことのない新しい本が入っています。
    今まで、読もうと思っても、積読されていたり、なかなか手が伸びなかった古典も、これを機会にとりあえず何冊か買って読もうと思いました。

  • 「読書が人生の深みをつくる」という前提のもと、どんな本をどう読むかを齋藤孝先生が教えてくれる1冊。
    第3章以降は、それぞれ思考力・知識・人格・人生を深める本の読み方とおすすめの名著を紹介。
    第7章では難しい本の読み方についてもヒントをくれます。

    登場人物になりきって音読してみたり、自分だけの名言を探しながら読んでみたり。
    読んだ本の内容を人に話す、というのは私もよくやっているので、なんだか嬉しくなりました。
    ただ読むだけに+αして、自分から本に関わりにいく姿勢が大切なのだなぁと思います。

    こうしてブクログに読書の記録していることも、自分にプラスになっている気がします。
    もちろん楽しくて続けているのですが、それでいてためにもなっていたらうれしい…と思ってしまうのは欲張りかしら。。。
    何はともあれ、これからもブクログを続けていこうと改めて決意した次第です。

  • 読書をすることで得られる「深み」をテーマに、読み方の工夫や読むといい本を紹介している

    「いかに深く生きるか」が人生において一番大切だと述べていた。「AIに負けないように生きる」というのがすでにAIに生き方を決められている本末転倒な生き方だという指摘は納得した。いい生き方は純粋に自分と向き合うことで得られるものだと感じた。
    自分は難しい情報が並べられているような本に対してその無機質さから敬遠しがちだったが、「どんな情報にもそれを成した人の人格がある」という言葉が新しい視点だった。そう思うとただの情報だと思っていたものにもストーリーが見えるような気がして楽しく読めると思った。これから意識してみると面白いと感じた。
    知識が増えるとその分野の認識力も上がるという考えはもっともだと思った。自分が苦手な分野に対しても専門的な用語から学ぶことで理解しやすい頭を作ってから挑もうと思う。
    昔から「自分に引き付けて読む」という読み方がいいことは知っていたが実際にはどうすれば自分事になるのか分かっていなかったが、本書で紹介されていた「これは自分の何に当たるか、自分だったらどうするか」の二点を常に意識し続けることでそういった読み方に近づけるのかもしれない。
    本書ではおすすめの本が数十冊紹介されていた。その中にはこれまで読んだ本や読みたいと思っていた本が含まれていたので少しうれしくなった。もっと本を読もうという気持ちになる本だった。

  •  ホントは読書しない人に読んでもらいたいのでしょう。でも、この題名では読まないでしょう(苦笑)。ブクログに登録している方は読んでみても良いでしょう。わかりやすい文章で書かれています。著者は大学の先生ですから、学生に講義する感じでしょうか。学生時代もう少し本読んでいればなあ、と思ったりします。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

齋藤孝の作品

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