読書する人だけがたどり着ける場所 (SB新書)

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レビュー : 198
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797398489

作品紹介・あらすじ

本だけが私たちに与えてくれるもの

●読書術の大家が、ネット時代に教える「だからこそ本を読む」理由

「ネットがあるのになぜ本を読むのか」。
そんな話もありますが、本当にそうでしょうか?
私たちは日々情報には触れていますが、そこで何が残っているのかというと、
ただ無為に情報を消費しているだけ、のような状況もあります。

本を読むことでしか学べないことは、確実にあります。
文学・読書の大家である齋藤先生が、今の時代だからこそ勧める「読書する理由」と、
「人生と知性に深みをつくる読書」の仕方を紹介します。

感想・レビュー・書評

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  • さすが斎藤先生!読書の良さを余すことなく伝えてくれています。ブクログにレビューを書くような皆さんは、とっくに読書の素晴らしさにお気付きになられていると思いますが、最近久しぶりに読書を再開した私にとっては、斎藤先生の分かりやすい授業が身にしみました。以下、私が驚いたり、参考になった点です。

    - 何かコメントを求められても、面白い事を言える人と一般的な事しか言えない人がいる。浅い人と、深い人の差、深い人になるためには読書が適しており、本を読む事で知識を深め、思考を深め、人格を深めることができる。

    - 運動能力や芸術など生まれつき、または小さい頃からの厳しい鍛錬により一部の人だけに与えられるセンスと違い、知性とは万人に開かれたものである。

    - 小学生は本が大好きな子が多く、年間100冊読む子もいるのに、大学生になると月に1冊も読まない現状

    - 宮崎駿さんが、「となりのトトロが子供が大好きで何十回も観させています」という母親に対して、「そんなことをしてはダメです」と言い、子供の頭の中で映像化する力を育てる重要性を説いた(映像は一方的な刺激になるため、絵本を推奨)

    - 好きだからと言って同じ著者ばかりに偏るな

    - 思考を深めるのに読後の対話は重要。レビューを参考にし合うのも効果的

    - ベストセラーは旬なときに読んでしまった方が吸収しやすい

    - Kindle Unlimited はおススメ。一か月千円で10万冊なんて、昔はありえなかった

    - 昔からの名著はそれなりの理由があって今も読まれている。肩苦しく考えずに挑戦すべし

    はい!そのうち、カラマーゾフの兄弟や、金閣寺に挑戦しますです、、先生! 笑

    • kanegon69 さん
      麻理さん、私も同感です。読書をしていると精神が安定してきます。私もこれから、自分なりに大好きな読書時間をとり、少しでも人格を深められればと思...
      麻理さん、私も同感です。読書をしていると精神が安定してきます。私もこれから、自分なりに大好きな読書時間をとり、少しでも人格を深められればと思っています^ ^
      2019/02/20
    • まことさん
      私も齋藤孝先生の本は大好きです。
      私も齋藤孝先生の本は大好きです。
      2019/02/24
    • kanegon69 さん
      まことさん、ほんとに丁寧で分かりやすいですよね。しかし、斎藤先生の読書量は半端なさそうです。流石だなぁと思いました。人間に深みがでる、、確か...
      まことさん、ほんとに丁寧で分かりやすいですよね。しかし、斎藤先生の読書量は半端なさそうです。流石だなぁと思いました。人間に深みがでる、、確かに斎藤先生って魅力的な人間ですよね。
      2019/02/24
  • 読書することで身につくものとは何か?
    読書する理由とは?どんな読み方があるのか?
    「読書の効能」と「本の読み方」を指南する本。
    お勧めの名著、多数。それらを加えての参考文献有り。
    読書によって得られる何かと読書の仕方を教えてくれる内容です。
    読書で得られる何かも、読書の仕方も、人それぞれ。
    でも、読まないよりも人生が深まり、豊かになるのは確か。
    一人でも多くの人が本を手に取り、一冊でも多く読んで欲しい。
    分かり易い言葉と文章ながらも、読書に対する熱い想いが
    伝わってくるように感じられました。

  • 齋藤孝先生の読書論は大好きで、出ているものは全部読んでいます。
    今回は図書館で予約して、一番乗りで借りましたが、これは買えばよかったと読んでから思いました。
    読書が、生きていく上で有意義であること他、おっしゃっていることは、わかっていて何度も読んでいるので、もういいかと思っていたのですが、齋藤先生恒例の、お勧め本のラインナップが、今までと多少変化しています。

    先生好みの、マニアック(?)なものが減って、シンプルになり、かつ今まで紹介されたことのない新しい本が入っています。
    今まで、読もうと思っても、積読されていたり、なかなか手が伸びなかった古典も、これを機会にとりあえず何冊か買って読もうと思いました。

  • 職場での休憩中、本を読んでいるとみんなに「本当に本が好きだね」と毎回言われる。子供がいる人には「どうしたら本好きになるの?」「どんなきっかけで本が好きになったの?」と聞かれる。みんな本は読まない人ばかりだ。小説だけでなく、漫画も、雑誌も読まない。そんな人たちがどうして子供に本を読んでほしいんだろう、と疑問に思っていた時に知った本。多分初めての新書。

    本を読むことで得られるもの。
    集中力。想像力。創造力。認識力。感動する力、そしてそれを伝える力。何より点でしかなかった知識を線に、そして層にしていくことで得られる生きていくうえで心が生きやすくなる力。
    自分がそんなものを培いたくて本を読んでいたわけではないけれど、そんなにいいものなら欲しいなと思う親心は分かった。でもそんなものを身に着けるにはそれはそれはたくさん読まないといけないだろうし、それのために読書を薦めるよりもその子にとって何よりも好き!というものを一緒に見つけていくほうがいいんじゃないかなとは思う。
    毎日寝る前の読み聞かせは私がたのしいからやっていることで、だから続くし、子供も楽しんでくれる。面白い本も難しい本も、なんだかわからない本も読んでみているが、おかげで子供たちの中の本を読むことへの抵抗感、壁の高さを感じずに今のところ来られたことが、うれしい。いつか大きくなった子供たちに読書がいいものを生んでくれていたらラッキーだ、と思った。

  • この類の話しは、テレビやインターネットなどのメディアが悪として槍玉に挙げられがちですが、斎藤先生は一方的にそれを批判するのではなく、タイトル通り読書をした人だけが得られる多くのモノを分かりやすく解説されています。結局は自分次第、能動的か受動的か、ではないでしょうか。

    読書は文字という限られた情報を頼りに、物語の情景を頭に浮かべたり、登場人物の感情の機微を読み取るなど、高度で知的な作業が要求されます。

    それに対してメディアは、視聴者がアタマを働かせなくても、映像、音声、正解が与えられます。読書のように、足りない部分を過去の経験や文脈の前後から推測して補完するなどの作業は一切要らないのです。

    興味のある一冊を読み(経験)、そこで感じたことをまとめ(感想)、自立した考えを持つ(意見)。この能動的なプロセスを確実に実践出来るのであれば、きっかけが書籍でも、メディアでも、どちらでもいいのではないか、というのが私の意見です。

  • ここ数年本の虫になっています。
    それまで殆ど読まなかったので挽回すべく。

    そのメリットはいろいろ感じていましたが
    こうして斉藤孝さんに文章にしていただくと
    なんかスッキリしますね。

    とくに「そうかも!」と思ったのは
    「知識は細胞分裂のように増える」。

    〈1が2になり、2が4になり、8、16、32、64、128…〉
    最初のうちはたいした違いがないように思えても、積み重ねるほど大変な差になる。

    〈すでに知っていることは確かな知識として定着し、新しいことも「つながり」が見えます。(中略)どんどん知識がつながっていくから加速度的に増えていきます〉

    〈何も知らない分野については一生懸命読んでも、なかなか頭に残らないものです。
    ある程度ベースとなる知識があれば、新しい話にもついていけます。
    1001冊目を読むときには速く読めて知識も残ります。
    100冊読んだ人の101集めよりもコスパが良いと言えるのです〉

    これからも時々難しい本にチャレンジし、
    またベストセラーになっている、話題になっている本にも積極的に取り組んでいこうと思いました。

  • 「情報としての読書」と「人格としての読書」
    ただの情報として読むだけでは思考はなかなか深まらないものです。
    つまり思考が深まりやすいのは感情が動いている時で自分の人格に語りかけてくるような内容の時かなと思います。
    テレビも例外ではなく本書に書かれていましたが
    「家、ついて行ってイイですか?」は僕もよく見ます。
    見てるといろんな人生があるんやなあと不覚にも涙する時もあります。
    深みを感じ取る力を養うには本だけじゃないのかもしれません。

    ただこの本は読書を勧める本なのでσ^_^;
    「親書を5冊読むだけで全然知らないCランクから結構詳しいAランクになれる」と書かれています。
    これは目から鱗で僕もやってるつもりではありましたが5冊はいい目安になりました。

    読書好きな僕はなんか後押ししてもらえるような内容でした。

  • 読書とは、人間だからこそ味わえる喜び、自分で自分の人生を深めていける最高のもの、とありました。
    本を読むことで自分自身が深まれば、身の周りに起こる様々なことへの見方が広がり、自分の人生を別のとらえかたで眺めることができるかもしれません。
    紹介されている本を少しずつでも読んでみたいと思いました。

  • 声に出して読みたい日本語などでおなじみの、齋藤孝先生の著書。
    タイトルがとても素敵だったので読んでみました。

    内容は、読書が好きな人にとってはある意味当たり前のことではあるのですが、改めて本の読み方について丁寧に文章化されたものを読むと、「そうだよね!」「なるほどね!」という気持ちが湧いてきます。

    本の中で特にいいなと思ったのが、「ある分野について勉強するなら、同じテーマについて扱っている本を5冊・10冊読むのが良い」という点です。

    まず、そのテーマのポイントとなる点についてはどの本でも記載があるので、何がそのテーマにおいて重要なのか理解することができます。
    また、本を読むたびに重要な点について繰り返しさらうことになるので、自然に記憶が強化されていく仕組みです。

    さらに、同じテーマについて扱った本であっても視点や切り口は様々であり、本により書かれている内容は微妙に異なります。
    そのため、次々に本を読めば、そのテーマに関して網羅的に知識を広げていくことができます。

    一冊の本を繰り返し読めば、その本に書かれている内容については網羅できますが、どうしても幅は広がっていきません。

    ----

    惜しむらくは、きっとこの本は、本好きしか読まないということです。
    きっと、本にあまり触れたことがない方に向けて書かれている本なのでしょうが・・・
    高校生くらいのうちに読むと、とても役に立つ本かもしれませんね。

  • 情報化社会と言われている中で毎日情報に触れているのに知識が深まらないのはなぜか?

    読書やSNSネットなどに対するスタンスの違い。
    『読書とは著者との対話である。』
    SNSやネット社会では情報はどんどんと過ぎていくものである。キーワードをさらって簡潔な情報を得る。それが悪いわけではない。それがスタンスの違い。どうしても趣味嗜好で偏りが出てきてしまうのは止められない。

    受動的な行いだけでなく能動的な行動を取ろうということかと思う。テレビやSNS上では聞いていようが聞いていまいが情報はそのまま流れていく。それをぼーっと聞いているだけでなく、そこになんらかの行動を加えれば深い考えになる。

    また一度の人生で体験できることには限度がある。読書とは体験である。

    単純に知識が広がれば、あちらこちらで情報が繋がり、人生が豊かになる。豊かになるっていうことは私は端的に言えば、色々なことが面白くなるってことだと思います。

    専門しか知らないのはつまらない。一部のことだけでは発見できないようなことが色々とわかるだろう。

    正直、読書はめんどくさいです。時間かかるし。脳が疲れる。

    一回試しにやってみよう。読書がめんどいと思う人向けの本。

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著者プロフィール

齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業後、同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。学者、作家、文化人の役割で多くのメディアに登場している。
2001年『身体感覚を取り戻す』で第14回新潮学芸賞を受賞。2001年発行の『声に出して読みたい日本語』は250万部を超えるヒットとなり、第56回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
その他、『語彙力こそが教養である』など多くの著書があり、発行部数は1000万部を超える。『こども孫子の兵法』など監修作のヒットも多い。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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