日本進化論 (SB新書)

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レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797399868

作品紹介・あらすじ

注目の2人による今後日本に必要な発想とは

みなさんは、「平成」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
「バブル崩壊」「失われた20年」「二流国への転落」……。
決してポジティブとはいえないイメージを抱いている方も少なくないでしょう。

その認識は、本当に正しいのでしょうか。
たしかに、平成の間に失われたものや、反省すべき点はたくさんあります。
しかし、そこに囚われるあまり、現在の日本が抱えている問題の本質や、
その解決の糸口が意外なところに潜んでいることに、多くの人は気付いていないのではないでしょうか。

たとえば最近、「ベーシックインカム」についての議論をよく目にします。
「そんな財源はない」「あくまでも理想論であって、夢物語だ」といった反論をする人もいます。
しかし実は、現在の日本の一部の地域では、「ベーシックインカム」と同様の状況が、既に生まれているのです。

平成の次の時代を、我々はどう生きていくべきなのか。
今の日本が抱えている課題と、この先の未来に向けての解決策を、
その分野のプロフェッショナルの方の力も借りながら、考えてみました。
(「はじめに」より一部抜粋)

感想・レビュー・書評

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  • いろいろ制約はあるだろうが、こうすれば未来の日本は良くなる、少なくとも衰退はしないという指針を示している。一般の人はもちろん、政治の中枢にいるような人にも読んでもらって意識を改めてもらいたい。

  • 落合陽一さんと小泉進次郎さんが2018年夏に企画したイベントの内容を書籍化したもの。

    この本での一番のポイントは

    『ポリテック』

    ポリティクスとテクノロジーを合わせた造語で、特に日本の政治界ではパソコン持ち込み禁止などテクノロジーの導入が遅れていることからもわかるように、
    社会で新しく出てくるテクノロジーの導入が非常に遅いことが訴えられていた。


    医療や運転、投票、さまざまな分野でAIなどのテクノロジーが進んできている中、規制を取っ払っていく必要性が高い。
    例えば、技術的には自動運転は可能なレベルになっているけれど、日本では許可されていないため導入に至っていなかったりする。
    技術だけでなく法整備を同時に進めていかなければ、真の意味でテクノロジーの効果を得にくく、政治的対応の早い国がどんどん成果を上げ、せっかく良い技術があっても遅れてしまうことになる。


    このようなポリテックの視点で、
    健康、医療、教育、人口減少、地方創生など様々な社会課題について語られており、非常に勉強になった。

  • 日本再興戦略やデジタルネイチャー含め、落合陽一氏の近作で語られる論点と重なる部分が多く新書という形での落合陽一ベストアルバム感がある。

    ただ、第一章のAI+??にまつわる議論こそほぼほぼデジタルネイチャーの内容だが二章以降の論点は新たな視点が多分に含まれており近作をおさえている人間でも一読の価値はある。(平成最後の夏期講習が下敷きになっていることもあり、落合氏以外からのインプットも多い)

    教育、社会保障などまさにポリティクスが直面している課題をいかにテクノロジーで解決するかは、当然答えは見えていないし本書でもあくまで示唆するに留まる。
    本書ではデータをいかに正しく読み解くか、という点についても触れられており(通常、絶対値でのみ語られる社会保障費など)、これからの未来と向き合うための正しい武器を手にするきっかけになる。

    本筋ではないが、各章の結びとしてグラレコが掲載されているあたりに時代性を強く感じた。
    こういう抑えどころが心憎い。

  • Politics(政治)×Technology(技術)=ポリテックが適用されれば、日本の超高齢化社会も乗り切れる。現在は過疎地のところではインフラの整備にベーシックインカムを導入できるほどのお金をかけているらしいし、日本と同じように高齢化が進むデンマークは技術を活用することによりGDPは増加し続けているらしい。日本も既得権益を取っ払い、ポリテックが上手く適用されれば、超高齢化社会も乗り切れるのかもしれないと感じた。

  • 落合さんの話題や情報は、あらゆるところ入ってくるものの、尖った発言ばかりが切り取られてタイムラインに流れてきてしまうので、彼の思考の全体感がわからない。「これはいかんな」と思い、ちょうど読みやすいサイズの本だったので手に取りました。

    論点をうまく整理する方なのだと思います。「うまく」というのは、正確にとか、的を得るとか、網羅的である、という意味よりは「議論を前に進めることを促す論点」です。
    恣意的に誘導することもないのに、この人の問いかけを元に自分の中で議論を始めると、後ろを振り向く余裕もなく「こんなことができるのでは?」と考える癖がつきます。

    先へ先へと連れて行ってくれることが大事なので、本の内容はサラリとしていて、具体的な方法論とかは薄め。すごく骨のある「〇〇論」を求める人には物足りないかな。





  • 日本の課題をテーマごとに分け、現状分析、解決へのサジェスチョンを説いた本。複数の人の意見が反映されているためか、他の落合本よりバランスが取れていて地に足がついている気がする。
    それにしても、今更ポリ&テック の導入なんて遅きに失する。
    (フランスにはナポレオンの時代に作られた、エコール ポリテクニーク という、歴代大統領を生んでいる政治と技術のマネジメント専門のエリート大学校がある、また、シアンスポ という、サイエンス版もある)

    優秀で斬新なアイデアを持った若手世代が一生懸命提案しても、本書で「シルバー民主主義」と揶揄されているように、日本の政治、社会システム、行政システムは昭和世代を中心に回っており、投票率が高いのは老人層ばかり。
    … で、結局、日本は、明治の開国、敗戦の時のように外部からのインパクトによってしか自己改革はできないと思うので、何が大きな技術産業、経済等が世界を揺るがすような動乱で現在の社会が揺さぶられ崩壊しないと次の新しいイノベーションは実現しないであろう。そういう外的衝撃がない限り、失われた10年が20年になり、30年になり、この後も続くと日本はベネツィアのように沈んでいってしまうのかもしれない。

    昭和世代が退場して、デジタルネイティブ世代が実権を手にするまでに日本が沈まないことを願うばかりである。

  • こういう人がこれからの日本を背負って立つのだろう。

  • 全体的に軽めの内容ですぐ読めた。これからの日本について考えいこうとする導入部としては良かったです。更に深い議論を重ねたものを知りたい。自分自身が当事者意識を持って考えたい。

  • 十分理解したかは、定かではない。良くも悪くもサラッと読んでしまった。

  • ケーススタディ的な形で各章の話を分けている。日本全体を大局的に観た話が多いので、すぐに自分の生活に活用できるような知恵は少ない印象。

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著者プロフィール

落合陽一(おちあい よういち)
メディアアーティスト、研究者。2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教、デジタルネイチャー研究室主宰。2015年Pixie Dust Technologies.incのCEO。2017年から筑波大学学長補佐、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。2017年12月からは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社による筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 及び 准教授を兼務。
代表作に、最初の著書『魔法の世紀』、『日本再興戦略』『デジタルネイチャー』など。ほかにも様々な作品と著作に関わる。

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