恋することと愛すること (新風舎文庫)

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  • 新風舎
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797498318

感想・レビュー・書評

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  • キリストへの愛→純潔を守りきり愛をもって生活し神のために神からもらった命を絶やさないこと。
    ↑言わばこういうことなんだろうなと。私は特段キリスト教を触れているわけではないから純潔という言葉自体に気恥ずかしい思いをする。恋を守り愛に近づけるとか考えたこともなかったし。恋することも愛することも建設的に創ることが大事とか徳のある考えだなと思う。

  • こんなに可愛らしい表紙で、
    遠藤周作。

    カトリックのクリスチャンである遠藤周作が、
    恋と愛の違いを宗教色なく語る。
    文体がとても優しく、
    語りかけられているような、
    若い女性の気持ちを汲み取って、
    「貴方の考えていることは間違えてないよ、
    でもね、こういう風に考えるともっと素敵だよ」
    と教えられている。


    遠藤周作が上智大学に通う学生たちをみて
    思ったこと感じたことが書いてある。
    決して若者の考えを否定しない。
    でも若者が気づけないことを教えてくれる。

    愛がどういうものか、
    それがわかる。
    愛は難しくて、
    忍耐が必要。


    素敵なのは、多くの文学作品が紹介されていること。
    これが遠藤周作らしさ。
    片っ端からよみたい。

    これは現代の若者に対する説教じゃない。
    幸せになる方法を伝授してくれる。
    実行するにはまず知らなくてはいけないから。
    すべての女性が読むといいとおもう。
    恋愛小説を読むよりもよっぽど価値がある。

  • 勉強になって、共感できて、自分の気持ちが少し楽になった。

  • 遠藤周作が恋と愛について語ってます。遠藤周作すき〜!
    これ、書かれたのは1957年、今から52年も昔・・・。
    ちょっと古いかなぁ。でも愛って時代によって変わるもんじゃないし・・・
    貞操観念が凄い。
    婚前交渉に対する否定を繰り返してるあたり、遠藤周作がクリスチャンってことも関係してるのかなあ。
    まーまだわたしは恋することも愛することがなんたるかも分かってないから、人生の先輩の一意見として面白く読ませていただきました。ふむふむ。
    愛するのは、すごい忍耐とか努力とか、いるんだな。そんなんできるんかな。ときめくのなんてほんとなんて簡単なんだろ。愛する努力を惜しまない相手に会いたいし、自分もそんな人間になれるよう努力する気になった・・・。
    あと西洋文学の紹介がいっぱいあって読みたい本が増えた。


    ━・・・だから貴女は彼に「恋をしている」のであって、まだ「愛してる」のではないのです。恋にはそれほど烈しい努力も忍耐も克己もそして創造力もいらぬことです。だが愛すること―それは恋のように容易しいことではない。「愛すること」には恋のように烈しい炎の華やかさも色どりもないのです。その代りに長い燃えつきない火をまもるため、決意と忍耐と意志とが必要なのです。

    ━・・・なぜなら、情熱が別離や悲劇をもっているように、愛にも多くの場合、幻滅や疲労や倦怠が襲うでしょう。なぜなら、愛は重い荷物を背負って長い路を歩くようなものだからです。

    ━・・・如何に愛し合っていても結婚前に肉の交わりをする時は、必ず、肉の悲しみを二人にもたらしてまいります。肉欲の満足はそれ自体で決して完全な幸福とはなりません。


    『狭き門』アンドレ・ジッド
    『第二の性』シモーヌ・ド・ボウバール
    『ドルジェル伯の舞踏会』レーモン・ラディゲ
    『恋愛論』スタンダール

  • 古いけれど新しい。愛とか恋というのは、100年以上前から変わってないのかもしれない。
    もしかしたら、人が生まれた時から根本的には何も変わっていないのかもしれない。
    人の素には、動物があって、♂と♀がいて、恋も愛も人だからするものではないんだろう。
    ただ言葉を持ってしまったが故にややこしくなったのかも。
    米原万里さんのエッセイにも子供の頃、小難しい文学の卑猥な場面を読んで、性について学んだことが書いてあった。
    恋や愛を何だと言葉で表すには、古いお話を読むほうが理解し易いのかもしれない。
    2005/11/23

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著者プロフィール

遠藤 周作(えんどう しゅうさく)
1923年3月27日 - 1996年9月29日
東京生まれ。父親の仕事で、幼少時代を満洲で過ごす。帰国後にカトリックの洗礼を受けた。1941年上智大学予科に入学したが、中退。慶應義塾大学文学部仏文科入学・卒業後、カトリック文学を学ぶためにフランスへの留学。帰国後の1954年『アデンまで』を発表し小説デビュー。1955年『白い人』で芥川賞を受賞し「第三の新人」として脚光を浴びた。
1958年『海と毒薬』で第5回新潮社文学賞及び第12回毎日出版文化賞、1966年『沈黙』で第2回谷崎潤一郎賞、1979年『キリストの誕生』で第30回読売文学賞評論・伝記賞、1980年『侍』で第33回野間文芸賞などそれぞれ受賞。1995年に文化勲章を受章している。
上記受賞作のほか、1993年刊行『深い河』もキリスト教と日本人をテーマにした代表作と見なされており、映画化された。60年代以降「狐狸庵山人」(こりあんさんじん)を名乗り、様々なエッセイを記した。数々の作品が欧米で翻訳され高い評価を受けており、存命中ノーベル文学賞候補だったこともよく知られている。

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