トランス・トランス・フォーエバー (新風舎文庫)

著者 :
  • 新風舎
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本棚登録 : 108
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797498332

感想・レビュー・書評

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  • もっとこの人の書いた本を読みたかった・・・。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「もっとこの人の書いた本を」
      遺稿集として纏まって読めただけでも良かった。
      きっと、読んだ私たちの思いが天国に届いているでしょう。
      「もっとこの人の書いた本を」
      遺稿集として纏まって読めただけでも良かった。
      きっと、読んだ私たちの思いが天国に届いているでしょう。
      2012/08/07
  • 自分の手で自分の生涯を閉じる人はなぜ気になってしまうのだろう。
    とんでもなく面白い作品集でもないけれど、何回も読んでしまう。やっぱり作者を感じる表題作がいいかな。

  • だいぶ昔に読んで、まだ手元にある
    話がというよりもフレーズが気に入ってる。

    凍りのクジラを読んで、不在というワードで真っ先に思い出した
    読んだ当時はこの本に共感してたけど、今読むとどう感じるんだろう。

  • 女流作家の病みもの。
    青春と百合の匂い
    拒食過食の話があるので食べ物ネタは多め

  • 小説家を志すも18歳でこの世を去った少女の書いた作品。
    境遇が違うからか、いまいち自分には理解できない話が多かったかな。

  •  実はタカノ綾のポップな表紙イラストが好きでこの本を手に取った。もともと内容や作者に関する予備知識なんかなかった。

     この本は小説家を志しながらも18歳で自ら命を絶った少女の作品集である。当然僕は彼女の事などよく知らないので死の背景やそこに至る事情なんて判らないのだが、何にせよ遺稿という重みはズッシリと感じた。

     しかしながらまあ、十代の少女が書いた小説である。正直言って完成度は高くはない。
     心理描写の仕方や一人称の表現方法なんかにハッとさせる部分もあり、たくさん本読んでたんだろうなと思わせるが、いかんせん荒削りである。収録されている作品には何だか尻切れトンボに終わっているものが多く、あぁ未完成で終わってしまったのかと思っていたら、未完成の作品にはちゃんと「本作は未完成です」と断り書きがあるのでそういう訳でもないらしい。一言で言うと荒削り、に尽きる。なかなか面白い作品もあるので惜しい感じがする。
     もし彼女がもっと経験を積んで素晴らしい作家になっていたら、絶対世の中には出さなかった習作だと思う。
     そう、そういう未来はもう望めないが、少し残念な気はする。十代という人生で最も多感で繊細に時期に自ら命を絶つというのは相当な理由があったのだろう。自殺はいけない、よくないと単純明快に言うつもりはないけど、少なくとも、将来を見てみたいと思える人が既にこの世から去った後というのは悲しいものだ。
     もちろん彼女が生きていたら素晴らしい作家になっていた、という保障はない訳で、そうなるとこれらの作品たちを僕が目にしていたかも判らない。
    それを考えるとやはりこの荒削りな作品集に彼女の「小説家になりたかった」という思いを感じる。

     もっとも遺族の方や残された友人の方々にはまったく違う読まれ方をされているのだろう。思い出と重なって、彼女の色々な声が生々しく聞こえているのかもしれない。
     少なくとも彼女とまったく関係のない僕は上記のような読み方しかできなかったのだけど。

     …作品を読む限り、鬱やトランス状態に強い関心を持っていたようである。トランス状態・自失の状態というのは生と死の中間の状態なのかも知れないな。

     まあ彼女だって僕みたいなパッとしない読書マニアのオッサンに偉そうに批評なんかされたって不本意だろうけどね。
    (ちなみにタカノ綾のイラストは表紙から裏表紙の折り返しまで繋がっていて、広げると一つの大きなイラストになっている)

  • 未完成なんだけど、それが感じられてこその完成といえるようなおはなし。
    なにかをおおく感じ取りすぎた、素直だから、両手にいっぱいで持ちきれなくなっちゃったんだね。

  • 文章が生の声のようで、凄かった。

  • つまり嫌なことがあった時は自分の空想世界・内面世界に逃げてしまうんですね。
    (トランストランスフォーエバーより)
    読んでてふわあー!っと声が出た文章でした。
    読んでてちょっと手首がぎゅーっ詰まる感じになるがイヤでしたが、そうなっちゃうくらい引き込まれた。作者の思いとか、感じとか、‥。
    出会えて良かった小説。もっと作品読みたかったです…。



    フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
    が好き。歌も好きです。

  • 「私は世界に拡散したい。」
    ひとつまえに挙げた草間彌生の精神状態に似ている。
    彼女は草間彌生の存在を知ってたんだろーか。
    (知らんかったとして、知ってたら何か変わったのかなー。)

    ひとつひとつのお話の文章はちょっと稚拙な感じもするけど、背伸びしてなくて自然。
    ・・・やと思う。

    彼女の病気は脳内麻薬のようなものが過剰に分泌されて、
    トランス状態になってしまうというもの。
    世界に自分が拡散してひとつになる感覚がするそうな。

    それがあまりにもきもちよくって、トランス状態以外の時は次のトランスが来るまでずーっとなんにもせずに待ってるんやって。
    やから何に対しても無気力で、外に出たり動いたりもしない。

    彼女は自分の病気を自覚して、さらに他の精神病も良く調べていたみたいで、
    この短編集に含まれるほとんどの小説の主人公は何かしらの精神病を
    抱えていたり、症状に悩まされていたりする。

    若さとか高校生とか、甘酸っぱい感じと昔感じたもやもやした気持ちが懐かしい。
    精神病云々なくしても共感できる部分は誰にでもあるんじゃなかろうかしら。

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