- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797670080
感想・レビュー・書評
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夫が図書館で借りたので、私も読んでみました。
登山録、というよりは彼にとっての青春を綴った回想録でした。
今でこそ山の清掃活動などで有名な方ですが、元々は七大陸最高峰最年少登頂者として有名になった方だそうです。
もちろんそれも偉業なんでしょうけど単独登山ではないので、それなりの経験者なら達成できる程度のレベルみたいですね。イモトくらい?!
アピールや売り込み方が上手く(それだって凡人では出来ないけど)、今でいうユーチューバーみたいな人だったのかな、と想像しました。
純粋にすごいなー、尊敬するなー、と思えないのは子供のころの犯罪レベルのいたずらの数々や、言葉も通じないシェルパの娘とのひとめ惚れ婚(すぐに破局し、彼女の人生は狂わされる)、酒に逃げアル中になる様など、赤裸々な告白はそれはそれで潔いのかも知れないけれど、私にとっては若気の至りとして許せるレベルを超えてしまったせいです。
最近の心境や活動を全く知らないので、今は生まれ変わっているのかもしれませんが、強烈過ぎて色眼鏡で見てしまうことを止められません・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常に読みやすい文章で、テンポよくページをめくることができた。親がエリートにもかかわらず、勉強を含めて何をやっても上手くできない著者。彼が登山という自己実現の手段を見つける過程やエベレストに登頂する様子は、共感できるし、応援もしたくなる。
ただし、短気なところやすぐに酒に逃げるところなど人間的な部分はかなり残念。ファンにはなれなかった。
今は成長しているのかな。 -
幼少時代が凄い。勉強ばかりが人生ではないと共感もする。向こう見ずな若さもやや共感できる。金銭的に恵まれた人やったのかなとも思う。それでも苦悩や葛藤の中、人生を切り拓いていった姿が印象的。文字通り、命を賭して。
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野口健さんの20代半ばまでの自叙伝。若さからくる無茶加減や正直に悩みながら目標を見つけ達成していくまでの過程がよく伝わってきます。
シェルパとの付き合い方や登山清掃など野口さんの人柄を知り、今後TVで拝見するときの印象が変わりました。静かに見守って応援する父・兄の存在が素晴らしく思えました。 -
野口健が生い立ちから七大陸最高峰登頂最年少記録を達成するまでの半生を綴った自伝。
行動することの大切さが伝わってくる作品。 -
読んでみて雪山に登ってみたくはならなかったけど、なんだか勇気をもらったな。
気取らず素直に書かれていて読んでて気持ちがよかった。 -
この本1999年とあるから、今から6年前の本だ。 野口健さんは当時まだ大学4年生。 本の書名にもあるとおり、おちこぼれた子供、学生だったのが植村直巳さんの「青春を山にかけて」で立ち直り、世界最年少で7大陸最高峰登頂に成功する。 そのことは多分ニュースでも話題になっただろうけれど、それまで、彼のことは知らずにいた。 目的もなく、成績も悪く、けんかもし、そんな青年が山に登って、更生できた。すごいなと思って、彼の名前を覚えた。 その後、スポーツのトーク番組でマッキンリーでクレバスに落ちた話をしたのを実際に聞いたり、ヒマラヤや富士山のゴミ清掃活動を続けている話を聞いたりしたら、話のおもしろさに、すっかりはまってしまった。 あらためてこの本を読んでみて、細かな内容は忘れていて、また再び感動してしまった。 熱があろうが、肋骨がおれていようが、彼を山にかりたてているものは何か。ただ、名誉とか記録とかだけではない。 「なぜ苦労して山に行くの」と聞かれて、彼は、「平地にいるのは、だらっとしているねこと同じ。山にいくことで人間本来の動物本能がめざめ、ヒマラヤに住む動物のようになれる」といっていた。 自分のためだけでもなくて、常にシェルパの生活も思い、彼らの中に入り込んで主従関係ではなくて、友人となろうとしている。富士山のゴミ清掃活動も、複数年にわたり、 5合目から上はずいぶんきれいになったと聞く。 ヒマラヤの酸素ボンベやテントのゴミ収集は、過酷な自然環境のため体がもたないらしい。 それでも、山をきれいにする活動を続けている。 すごい人がいるものだ。
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この本1999年とあるから、今から6年前の本だ。
野口健さんは当時まだ大学4年生。
本の書名にもあるとおり、おちこぼれた子供、学生だったのが
植村直巳さんの「青春を山にかけて」で立ち直り、
世界最年少で7大陸最高峰登頂に成功する。
そのことは多分ニュースでも話題になっただろうけれど、
それまで、彼のことは知らずにいた。
目的もなく、成績も悪く、けんかもし、そんな青年が山に登って、更生できた。
すごいなと思って、彼の名前を覚えた。
その後、スポーツのトーク番組でマッキンリーでクレバスに落ちた話をしたのを実際に聞いたり、ヒマラヤや富士山のゴミ清掃活動を続けている話を聞いたりしたら、話のおもしろさに、すっかりはまってしまった。
あらためてこの本を読んでみて、細かな内容は忘れていて、また再び感動してしまった。
熱があろうが、肋骨がおれていようが、彼を山にかりたてているものは何か。
ただ、名誉とか記録とかだけではない。
「なぜ苦労して山に行くの」
と聞かれて、彼は、
「平地にいるのは、だらっとしているねこと同じ。山にいくことで人間本来の動物本能がめざめ、
ヒマラヤに住む動物のようになれる」
といっていた。
自分のためだけでもなくて、常にシェルパの生活も思い、
彼らの中に入り込んで主従関係ではなくて、友人となろうとしている。
富士山のゴミ清掃活動も、複数年にわたり、
5合目から上はずいぶんきれいになったと聞く。
ヒマラヤの酸素ボンベやテントのゴミ収集は、過酷な自然環境のため
体がもたないらしい。
それでも、山をきれいにする活動を続けている。
すごい人がいるものだ。