- 本 ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797670318
感想・レビュー・書評
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筆者・小室直樹氏の主張。
・憲法は書いてあるから憲法なのではない。行動を伴う慣習法である
・日本は既に憲法が死んでいる。日本には、民主主義も資本主義も無い。
・憲法は一般市民には向いていない。行政に向いている。だから抵抗権がある。一般市民は十七条憲法で思考が止まっている
・議会は、諸侯を従えたい王と、常備軍と徴税を武器にする貴族の争いから始まった。民衆は不在。
・民主主義は、神の前の平等、宗教からしか生まれない
・キリスト教は、契約を守れ、しか言ってない
・仏教は合理的。一神教は全てを超越する
・予定説が熱心なキリスト信者作る
・資本主義もキリスト教行きつく。労働は救済だ。
・契約と言葉が憲法を作る。旧約聖書は全て契約の話
・日本は明治維新で、天皇を神にし、神の前の平等を実現した
・大正デモクラシーは民主主義の現れだった。が、議会によって民主主義は失われた。
・「平等」とは、結果の平等ではなく、機会の平等。教育現場にこの同一性が顕著に現れている。
・「自由」とは奔放ではなく、権力の制限のこと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現代社会の民主主義、資本主義、それらを支える憲法がどのような成り立ってるのかを、歴史的な視点から理解できる。自分がいかにものを知らないかを思い知らされた。
絶版だけど多くの人に読んでほしい名著中の名著。 -
表紙のおねーさんにだまされるな、中身はゴツいよ。ひでぶ!
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憲法がそもそも何のため、誰のためにあるのかわかった。世界の国々が民主主義へ到り、維持していく歴史の中で、今の日本のことを考える視点が少しはできたかもしれない。
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いろいろ勉強になった。単に憲法と民主主義だけでなく、それが生まれた背景にキリスト教があることも学べた。終盤の天皇の戦争責任については異論あり。
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近代資本主義&民主主義について、目を開くことになる名著。
腫れ物に触るように学校教育で教わった近代史についても、あまりにも解像度が粗かったことがよくわかる。この本をきっかけにもっと深く知りたくなった。
憲法に守られるのでは無く、守るものという意識がふっと降りた。 -
図書館で借りて読んだけど面白く手元に置きたいと思い内容が同じということで「日本人のための憲法概論」を購入。
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小室直樹先生が、“馬鹿弟子”の島地勝彦さんを、何とか言ひながら、憲法について解説する本である。
何だか知らないけど『北斗の拳』からの絵がばこばこ出てくる。
小室先生の解説へ、島地勝彦さんがぼけたり頷いたりダジャレ飛ばしたりそこそこのレトリックをかましたりして読者に理解をさせる。けっこう面白い。
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