- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797670523
作品紹介・あらすじ
「アメリカ製憲法」は戦後日本に何をもたらしたか。
感想・レビュー・書評
-
再読?
今ちょうどコロナ騒ぎの真っ最中で
憲法とはなにか?
というのは非常に重要な気がしてくる
私も小室直樹を読むまでは憲法とか考えたこともなかったので
そんな人も多いんじゃないかと思う
そこを理解せずになんかいっても
話噛み合わないんじゃないかなあ
それともそれでもよしとなる構造になってるのか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
37384
-
パリでの同時多発テロのニュースに接し、小室直樹さんの本を読みたくなり、本棚からこの本を取り出す。
「日本人が知らない「戦争と平和」の常識」、「戦後教育こそ民主主義の敵」そして「失われた日本国憲法の精神」など、驚くべき博識をベースに漢文を思わせる名調子で訴えられている。
「もし、憲法9条と13条が衝突した場合、どちらを優先させるのですか(p246)」
平成14年当時に「今の日本は国家としての土台そのものが腐り始めている(p17)」と述べた小室さんがご存命なら、今の日本を何と言うのだろうか。 -
この本に早いうちに出会いたかった。
必読の書であります。
しまった。
遅すぎた -
憲法改正が、遠い世界の出来事ではなく、近い将来ありえる政治状態の中、憲法そのものが、何故必要なのか、その存在意義はどこにあるのか、を知っておくには手頃な本。■憲法改正したところで、実感できる生活が変わるわけではないだろうし、また、自分の得と損にはほぼ関係なかろう次元の問題だろう。巷で、憲法改正など話題にもならない。■痛快憲法学が、憲法「学」として歴史的思想的にも掘り下げており、充実している。質問者と小室が答える即答の面白さもない。痛快憲法学を読んでからの簡略なまとめとして読むのが適切な方法か?とはいえ、憲法の問題点は、独断的ではあるが、それだからこそ問題意識がその点に集中し、掘り下げが出来るという探求の方法でもある。小室の問題意識に引き付けて、断定的に論じているので、理解しやすくもある。■現在の経済状況下で「金利」を上げろという憲法13条「幸福の経済的追求権」を根拠にした理屈は、承服しがたい。■需要不足のデフレ下で、金利を上げるなどという金利生活者には良くても、経済活動の主体たる企業の資金需要をさらに萎縮させる。部分的には正しくとも、全体として間違った方向に行き着くという「合成の誤謬」に陥るだけである。「流動性」の罠に嵌った日本経済には、日銀のインフレ目標を年次目標として置き、実質金利を下げるための長期国債の引き受けの大胆な実行宣言が必要になる。そうすれば、市中銀行の国債は、政府保証がついたことと同じことになり、長期金利は、下がることになる。ここに金利の面から見た国家財政の債務保証が日銀によってなされたことによる安心感が生まれることにもなるだろう。■企業の資金需要、個人の住宅ローンなどの需要が、増えることによって、経済は回復していくことに向かうことになる。このような、政策転換が経済的に必要なのであって、小室の言うような政治的憲法的問題ではない。
-
憲法に限らず民族意識や天皇問題、資本主義やデモクラシー、宗教など様々な問題の理解に役立つ一冊。小室直樹の視野の広さと思慮の深さに感動。
-
前著よりも9条と13条に突っ込んだ内容、当然勉強になります。
-
「痛快!憲法学」の姉妹編。憲法の急所は九条ではない。読めば分かる、今の我が国政府が悪質な憲法違反を犯していることが。
-
初学者でも分かりやすい。
この人は天才です。