- 本 ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797671292
感想・レビュー・書評
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(2006/9/12)
今は民主党党首,小沢一郎の著作です.
小沢主義っていうぐらいだから相当,自分の政治理念のキモの部分について書かれているのだろう,そしてビジョンが示されているのだろう,と期待しました.
前半は自分のルーツや選挙において戸別訪問する「どぶ板選挙」の意義,農業への補助金の「不足払い」形態の提案など,具体的な話が話があって「ほうほう」と,読んみすすめられる.
小泉批判,官僚政治批判と公判にかけてはいささか凡庸な言及にとどまる.のが残念.
「日本にはリーダーが必要」と説き,坂元竜馬や大久保利通など維新の志士を非常に尊敬する記述があり,リーダーの用件は「未来のビジョン」が必要と説く.
しかし,この本の中では20年後のビジョンのようなものは全く書かれていないように思われます.
現状批判と過去の反省に終始している気が・・・・.
とくに,ハートに来る斬新もしくはドグマ的な主張は,あまり無かったんですが,
最後のほうに一つ「ええええええー??そんな,けったいな!!」
と思う記述があったので引用.
国連が本当の機能を果たすためには,やはり常設の警察軍を自前で持つのが理想である.しかし,国連が自ら独自の警察軍を創設することは,今の世界情勢ではほぼ絶望的であろう.
そこで僕がかねてから理想として提唱しているのが,日本が世界に先駆けて,国連にその力を提供するということである. —小沢主義 pp.158 より引用
ま・・・まじっすか?
自分の国を守る軍隊を持つことすらままならない国が・・・.
今日の朝日新聞でも「自民・民主対立鮮明」みたいな記事があったけど,
でも,やっぱりこれ読む限り,大筋は自民とやっぱりかわらへんなあ~.あぁ,投票しにくい.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
辻邦生 安土往還記
映画 山猫 ルキノ・ビスコンティ監督
権限を行使する以上は、その結果に責任を負うのが民主主義の基本ルール
責任を取らない人間が政治を動かしてはならない -
節目で話題になる小沢一郎氏のことが知りたくて借りた一冊。かつて京都府北部の片田舎で演説したことがあり、そのときに話し聞いたことがある。
選挙の重要性を説き、組織に頼らず、どぶ板選挙で信念と政策を訴える、という考えは共感できる。そして、政治家は信念に基づいて、言葉を尽くすべき、といったあたりも。でも、なんとなく信用できないと感じるのは、やはりイメージ先行だからかな。 -
いろいろ言われるけど、小沢さんぐらいが首相やったら強引に日本を変えてくれるんじゃないのかな。
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書いてある内容と現在の行動がともなっていない。小沢イズム?興ざめ!
リーダーの資質
1.志を持っていること
2.自立した人間、主体性を持った人間
3.自分なりのビジョンを持つために不可欠な広い視野と先見性を持つ
4.自分の言行に責任を持つ
5.歴史観を持つ
2006年9月の民主党がまだ政権を取る前の発行だが、批判は誰でもできる。マニュフェストでこうしたいともいえる。しかしいざ政権をとっても何もかかわらない。変化も見られない。むしろ悪くなっている。政治家には何も期待できないというのがこの本を読んだ感想。 -
小沢氏はこの本の中で、日本のマスコミの政治に対する姿勢を批判していたが、私も同感であり、マスコミは物事を伝える側としてもっと「責任とプライド」を持つべきである。
例えばテレビの選挙報道のあり方にしてみても、なぜ選挙の時だけ各社こぞって特番を組むのか。政治に対して批判をするのであればもっともっと日常的に政治の話題を議論する場を増やし、皆に伝えるべきである。
そうならない裏側には視聴率というキーワードが存在しているのだろうが・・・。あまりにも低俗な番組が多すぎると感じているのは私だけではないはずである。 -
具体的な政策より、理念に重点が置かれている。
選挙・官僚主義への疑問・リーダーシップ・教育などの角度から読み取れるのは、「個人が理念と責任を持って自立すること」の重要性なのではないかと感じた。 -
政権交代望む。
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現代の日本の政治家で構想力のある唯一の政治家かもしれない。
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民主党の小沢さんの本
小沢さんの私的塾での話を本にまとめたもの。
内容は政治とは政治家とはなどであるが、あまり面白くはなく、ありきたりの内容だった。
政治について考えたいなら最初の1冊としてはいいかも。
国連への日本の自衛隊とは別の特設軍の管理委譲論は個人的には好きな考え方です。
小沢一郎の作品





