資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言
- 集英社インターナショナル (2008年12月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797671841
作品紹介・あらすじ
リーマン・ショック、格差社会、無差別殺人、医療の崩壊、食品偽装。すべての元凶は「市場原理」だった!構造改革の急先鋒であった著者が記す「懴悔の書」。
感想・レビュー・書評
-
「新自由主義」反省・懺悔の書 2008年リーマンショックを契機に覚醒
1980年代「サッチャー・レーガン革命」戦後の大きな政府による先進国病の克服
収益至上主義は拝金主義となり、「ハイレバレッジ経営」が常態化した
それを支えたのが「金融緩和」 特に日本の金融緩和が世界へ過剰流動性を供給
それが福井総裁の退任に合わせてブレーキがかかるや否やリーマンショックとなった
その過程で「大きな格差」を生じさせたことを元改革派の著者は後悔している
そしてリーマンショック後の新自由主義経済の破綻を本書で予言している
しかしながらリーマンから12年間、世界は更に新自由主義を強めてきている
GAFAに牽引された世界経済は勢いの衰えを見せない
本年の世界コロナ禍にあっても一時の株価急落はあっても1年を経ずに下落分を回復しつつある
ただし異例の金融緩和と財政支出が支えている特殊な状況であり
これをどうランディングさせるか
まさに本書の問題提起がこれから問われることになる
しかし本書にはそこまでの展望はなく、著者の個人的懺悔に留まっているのは残念詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済学者では珍しい反省の書。
-
繧ー繝ュ繝シ繝舌Ν雉?悽荳サ鄒ゥ繝サ蟶ょ?エ荳サ鄒ゥ繧堤、シ雉帙@縲√?梧ァ矩??謾ケ髱ゥ縲阪r謗ィ騾イ縺励※縺阪◆遲???′縲∬カウ蜈??驥題檮蜊ア讖溘r蜑阪↓縲∬?謌偵?蠢オ繧偵%繧√※蝓キ遲?@縺溘?梧?謔斐?譖ク縲阪?ゅ%繧後∪縺ァ縺ョ霑台サ」邨梧ク亥ュヲ縺ョ縲悟クク隴倥?阪∈縺ョ謖第姶縺ァ繧ゅ≠繧九?
蜑榊濠縺ッ繧?d諠?キ堤噪縺ェ蜊ー雎。繧ゅ?∝セ悟濠縺ョ譌・譛ャ縺ョ迚ケ諤ァ縺ォ縺、縺?※縺ョ隴ー隲悶?縲∬ェャ蠕怜鴨縺ゅj縲ょ?九???隕∫エ?縺ッ譌「遏・縺ョ繧ゅ?繧ゅ≠繧九′縲∫オア蜷医&繧後※蟆弱°繧後k邨占ォ悶?縲√?後◎縺?°繧ゅ?阪→諤昴∴縺ヲ縺上k縲
莉雁セ後??。樔シシ縺ョ隲冶ェソ縺ッ蠅励∴縺ヲ縺上k縺ョ縺ァ縺ッ?
繝サ莠コ髢薙?螳溘?縲瑚?逕ア縺ォ縺ェ繧後?縺ェ繧九⊇縺ゥ荳榊ケク縺ォ縺ェ繧九?阪?ゅ≠繧峨f繧句宛邏?°繧芽?逕ア縺ォ縺ェ縺」縺溘?縺ィ縺ッ縲√さ繝溘Η繝九ユ繧」繝シ縺ョ貂ゥ縺九>莠コ髢馴未菫ゅr螟ア縺??∫、セ莨壹?荳ュ縺ァ蟄、遶九@縺ヲ縺励∪縺??
繝サ莠コ髢薙?荳?螳壹?蛻カ邏??荳ュ縺ァ縺昴l繧貞?譛阪☆繧九%縺ィ縺ァ謌宣聞縺励?√∪縺溘?∝ケク縺帙↓繧よ─縺倥k蜴?サ九↑蜍慕黄縺ェ縺ョ縺ァ縺ゅk縲 -
[private]要精読。[/private]
-
一番興味を引かれたのが日本、アメリカ、欧州の歴史と宗教観を比較して現在の状況とつなげて考察する部分。しかし、著者の「転向」の理由がはっきり書かれていないように思えるのがちょっと逃げ腰かなという感じ。解決策は極端なベーシックインカムではなく消費税増税分をカバーする大幅な所得控除の拡大というおおむね納得できるものだが、実現可能性は限りなく低いか。
-
世界史上、稀に見る理念国家であるアメリカだからこそ有効だった新自由主義をグローバルスタンダードと解釈し、日本社会を根底から破壊してしまった我々日本人。我々は「文化伝統」「民族的歴史」を背負った共生の思想を持った国に生きているという著者の指摘は適確だ!なぜ我々は資本主義に対して盲目的になってしまうのか、知性・教養がいかに大切なのか教示してくれる至極の一冊でした。
-
俗説を(論理的根拠なしに)そのまま記載している点、社会保障に関する他国事例があまりにも偏重であった点、本のタイトルであるにも関わらず独自の「提言」が殆ど無い点、に辟易。人に勧められない。
-
資本主義で得られた価値の増大分は、グローバル化されたことで、途上国や貧困層の困窮という形でもたらされたとする、いわば資本主義の名を借りた植民地主義という考え方は概ね当たっているところがある。
第2章以降は比較的まともな話も書かれているのに、序章で損をしている。自己満足に浸った緩い左よりの内容かと誤解を受けそうな内容で、正直この部分で読むのをやめようかと思った。
全体を通して序章に見られるややナルシシストな気持ち悪さがあるものの、前半を耐えれば読めないことはない。ただし議論構築は非論理的な面が否めず、何でもかんでも自説のポスト資本主義に絡めすぎ。エッセイとして読むのが吉。 -
アメリカ型資本主義の基本的価値観と、それがグローバルに広まったとき(つまり今現在)のリスク。
日本は長い歴史の中で培った日本人らしい感性を大切にしながら、国力の活性を取り戻し、自分たちの資本主義を見出さなければならない、という内容。