男脳中国 女脳日本 なぜ彼らは騙すのか

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 45
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672190

作品紹介・あらすじ

自腹で中国人300人を雇ってわかった。なぜ彼らは平気でウソをつくのか?なぜ中国に進出した日本企業は連敗なのか?-。

感想・レビュー・書評

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  • 中国人は○○だ!と決めつける前に、
    中国人とこれから仕事やなんやで関わっていく人に、
    読んでもらいたい!

    物事は捉え方次第なので、これはあくまでも著者の視点で観た中国人であるけど、私はとっても同感できた。
    (後半の、それに対比した日本人についての記述は、まあ、賛否両論ありそうだけど、、、)

    何故、日本人には思いも寄らない行動を彼らが取るのか。
    国の成り立ちの歴史、風土、
    そこで生き残って行くために必要とされてきた要素が、
    日本とは全く異なるのだ。

    いい、悪いではなくて。

    中国滞在中、
    何故?何故?何故?
    とよくはてなマークがとびかった。
    自分なりにおぼろげに考えてた答えが、より深まった気分。

    赴任前にこの本に出会えていたらよかったなぁ、と思ったけど、
    2012年3月31日第一刷発行。
    中国で奮闘真っ只中の時期。
    時期がかぶっているから、より一層頷ける内容も多かったのかもしれないけど、
    ちょっとでも中国人と交流を持つ人は、読んでみて損はないんじゃないかなぁ、当面。

    近頃、より一層中国関連の書籍もえらく増加してるけど、
    何しろ変化の速い時代・国なので、
    できるだけ新鮮な感覚のものを手に取ることをオススメします。

  • 途中、タイトルの『男脳中国、女脳日本』を逸脱して日本人男子論的になりますが、独自の"中国人ものさし"や海老天に見立てた中国地図はとても分かりやすくかつ面白い。
    中国でのビジネスをするにあたり、ちょっとした発想の転換になります。

    特に本書の中でもっとも「おおっ!」と思ったのが、海老天のお話。
    よく中国を語るときは、中国をひとつの国として見ずに、EUのように多数の国の集合体とみると良いと言われます。
    海老天の発想もそれに通ずるところがあり、海老+ころも。さらに分けると、海老のシッポの方+頭の方+ころも、と分けるといままでモヤモヤしていたものが、何となくスッキリする気がします。
    何と言っても海老天に見立てるところが秀逸としか言いようがありません。

    そして日本男児について。
    平和な時代が長かった日本。そう変われ変われと言われても、人も企業もすぐには変われないもの。
    中国人が良いかどうかは別として、第八章「原発・島国・グローバル化 逃げられない日本人が生き残るには」は中国ビジネスに関わらない人、中国に興味のない人にも読んでもらいたい内容です!

  • 中国人は男女とも狩猟・遊牧民族(ノマド)、日本は農耕民族的性格?全員が当てはまるわけではないが、これで中国人の友人を少し理解できる部分もある。

  • 「てなもんや商社」で一世を風靡した?と谷崎光の新刊。神戸の中国系商社で中国人と商売をする苦労を関西娘のギャグセンス爆発で描いた「てなもんや」シリーズはいつしか終わり、当人も北京留学以来、北京に居ついて早10年。すっかり帰国する様子も無く、中国に骨を埋めるのか?谷崎光、と言う感じだ。

    今回のエッセイは彼女が留学時代に培った中国人学生、そしてその後の彼らの就職活動や転職を見たり市井のオバちゃん達との付き合いを通じて見聞きした行動をベースに中国人の行動原理を説明しようとするものだ。

    我々からするとやや勝手に過ぎるとか、嘘をつく事が日常化しているという感じのする中国人の行動の背景には狩猟民族の血と歴史があるのでは、と狩猟=男性に例えている。すなわち「中国人は狩猟民と日本にはいない遊牧民、それと農耕民の複雑な混合体である。狩猟民にとって罠やウソは肯定されるものであり、結果のためならウソ―獲物を欺くことは善である。罠にかかる動物のほうが愚かなのである。」と聞くと確かに納得できるところである。

    また中国人は政府(お上)を信用しないと言われるが、その象徴的な逸話が紹介されている。共産党発足当時、毛沢東は字の読めない農民兵士を徴用したが軍の規律を歌で教えたという。三大規律と言われるものだが「一、行動は指揮に従え、二、農民のものは盗むな、三、地主から奪ったものはみんなのものに」というものだそうだ。つまり地主からは奪っても良いと言っているのだ。こういう行動原理で生きてきた世代がまだ沢山居る事を考えると、政府を信用しないのも判るし、また権力闘争は熾烈だし、また一端、権力についた場合にはとことん地位を利用するというのも判るものだ。

    まあ明治維新政府も似たようなものと言えば言えるのだが、現在の中国は明治維新と戦後デモクラシー、グローバル経済が玉石混交になっているだけに更に始末が悪いのかも知れない。

    と、云う訳で中国を理解するにはなかなかの書である。唯一の欠点は谷崎のキャッチ・フレーズである「てなもんや」路線のギャグ満載で無いのが何とも寂しいことだ。

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