生命とは何だろう? (知のトレッキング叢書)

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 154
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672435

作品紹介・あらすじ

最新の研究が教えてくれる生命38億年の歴史。

感想・レビュー・書評

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  • 生命とはなんだろうに着目した本。
    わかりやすく書かれていて読みやすい。

    # ひとことでまとめると
    子どもの頃に持った「生命って、なんだろう?」という疑問に答える本。
    バシッと答えを出すというより、生命の起源、生命の要素、進化、生命史など様々角度から眺めて、新たな見方を教えてくれる本。

    # 自分的に心に残ったポイント
    - 生命特徴: 代謝、増殖、細胞膜、進化
    - 代謝こそが、生命の本質
    - バクテリアなどは、ある意味不老不死
    - 宇宙には別の形の生命があるかも
    - グレイグ、ヴェンターさんの人工細胞(wet)
    - 地球の大酸化により、多細胞化への道が開かれた(コラーゲンの機能化)
    - 思考は、比較、類推、関連付けからなる
    - 生物の多様性は、生き残る戦略の違いから生まれた
    - 生命のデザインには「遊び」がある

    # 感想
    生命のデザインにある遊び、と違いに干渉しあう個体がこの生命の多様性を産んだと思うと、大変興味深い。
    ここら辺うまくシミュレーションできないかなと思う。

    あとは、生命の4特徴だか、宇宙のことを考えて、コレらの条件を外した生命像を考えるのはワクワクする。

  • 本書は生物学の概説書というわけではないと思うが、ブルーバックスの『アメリカ版大学生物学の教科書』が思いっきり積読状態になっている自分としては、生物学を学んでいくための一つのアウトラインになってくれそうで読んでよかった。面白く、読みやすく、学びになった。
    著者独自の表現なのか、生物学界でよく使われている表現なのかわからないけど(おそらく前者だろう)、「体内に海を抱える」(p.123- )という表現が詩的で良いなと思った。つまり、今まで海にいた生物が進化の過程で陸に上がるにあたり、皮膚を丈夫にして体内に水分を保持しやすくしたり、繁殖の際に胎児が浮かぶ羊水というシステムを準備したり、といったことを「体内に海を抱える」と表現している。わたしの中に海がある・・・と思うと、思考がオルドビス紀後(4億4370万年前)の海に拡がる気分になる。

  • 読み易く、分かり易い。中高生がこういったジャンルに進む方向性を考えるにあたってのおすすめ本。
    科学者が上から目線で大上段に構えて語るのではなく、非常に重い「生命、サイエンス」の原理を理解するという事の重さを感じた。

  • 生物学、特に進化をベースにしながら生命について考える本。難しいテーマだが、易しく説明してあるので、さくさく読める。
    といっても、決して表面的というわけではなく、動的平衡や環世界につながるような話もしっかり盛り込まれている。
    読みやすわりに読みごたえもある良書だと思う。

  • 中学にとき読書感想文を書く本として読了。
    元々生命の起源についてとても興味があったため、とてもロマンに溢れ、ワクワクさせられた。

  • ふむ

  • サイエンス

  • 【書誌情報】
    著者:長沼毅
    編集協力:岡田仁志
    図版作成:タナカデザイン
    装丁・デザイン:立花久人・福永圭子(デザイントリム)
    定価:¥1,000(本体)+税
    発売日:2013年1月25日
    発行:集英社インターナショナル
    発売:集英社
    ISBN:978-4-7976-7243-5 C0045
    判型:四六判
    ページ数:168ページ
    ジャンル:科学/医学、知トレ 
    在庫状況:在庫あり

    最新の研究が教えてくれる「生命38億年の歴史」。
     地球に最初の生命が誕生してから、およそ38億年。 最初の生命はどこで生まれたのか、進化とは正確にはどのような理論なのか、生命を人工的に創りだすことは可能なのか、そもそも生命の本質とは何なのか……
    生命に関する様々な謎を、“科学界のインディ・ジョーンズ”長沼毅が解説する。
    http://www.shueisha-int.co.jp/archives/2447

    告知記事 <http://www.shueisha-int.co.jp/blog/?cat=71



    【簡易目次】
    目次 [002-005]
    まえがき [006-008]

    第一章 われわれはどこから来たのか 009
    第二章 生命とは何か 037
    第三章 進化の歴史を旅する 075
    第四章 何が生物の多様化をもたらしたのか 107
    第五章 人類の未来は「進化」か「絶滅」か 137

    あとがき(二〇一二年一二月「太陽の復活の日」に 長沼 毅) [163-165]

  • 登録番号:11176 分類番号:460ナ

  • いちばん興味がある問題なので一生懸命読んだ。平易な文章で書いてあるけど内容はけっこう難しく、一読だけでスッと理解するのは難しいかも。生命がなんなのかを定義するのがこんなに困難だとは驚き。

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著者プロフィール

1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。深海生物学、微生物生態学、系統地理学を専門とし、極地、深海、砂漠、地底など、世界中の極限環境にいる生物を探索する。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了、海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・海洋研究開発機構研究員)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員などを経て、現在、広島大学大学院生物圏科学研究科教授。『宇宙がよろこぶ生命論』(ちくまプリマー新書)、『形態の生命誌――なぜ生物にカタチがあるのか』(新潮選書)、『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(共著・光文社新書)、『地球外生命 われわれは孤独か』(共著・岩波新書)、『生命の始まりを探して僕は生物学者になった』(河出書房新社)ほか著書多数。

「2016年 『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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